teruyastarはかく語りき

TVゲームを例に組織効率や人間関係を考える記事がメインのようだ。あと雑記。

子供を子供扱いするのに違和感を感じる

 小学校2年生の作文に泣かせられたよ。 - Something Orange
http://d.hatena.ne.jp/kaien/20080105/p2


優秀賞取るだけあって、すばらしい感想文です。
(こういうのがブログで紹介されるってのもまたいいね)



今回、俺が言いたいのは一部のブクマやトラバの反応。
「子供にしては、、大人の手直しが相当入ってるよね」ってとこ。


手直しが入ってる、には同意。


そこは確かに違和感ある。
コピーライターの人が指摘してるとおり、
「本当のじぶん」と
「ちゃぁんと」は浮いてる。


てにをはや、句読点も修正されたかもしれない。
どっちにせよ作文自体や小2の子が感じたことも否定しない、
というのにも同意。


この子天才、不憫、子供らしくない。の意見に反論。


みんな精神年齢って成長してる? - あるSEとゲーマーの四方山話
http://finalf12.blog82.fc2.com/blog-entry-673.html


、、で言ったことと同じなんだけど、
子供はめちゃめちゃ考えてるっちゅうに!!!
なめんなww


人間の脳がCPUとするなら
幼稚園も大人も基本処理能力となる周波数は一緒で変わらないの。
大人になるといろんなCPU命令を覚えたり、
HDDにいろんなデータやソフトがたまっていくから
使いやすくなったり、重く動きにくくなったりするわけで、
子供が本質的なことを処理できないわけじゃない。


内省する機会と、文章などに書き起こす機会があれば、
自分を掘り起こすことはできる。
(こんなにうまくまとまるかはともかく)


大半の子供は、深く長い時間をかけて
そういうことをする必要も機会もないから、、
いや、大人だって忙しいが口癖で
10分も自分のことを深く省みる人はいない。


体力や、知識で子供と大人を区別して扱うのは分かるけど
思考力や、精神面で大人と子供を差別するのがとっても違和感ある。


思考は知識にもとづくものだけど、
難しい知識が必要なものは学者研究レベルでの話。
例えば算数のテストを、ランダムな大人100人と、小6、100人で対決したら
平均ではほぼ互角といったところでしょ。
中学生と戦ったらむしろ負けるんでない?w


小2の子は、(全文を読んだわけじゃないけど)
たぶんそういう結論に達したときがあって、
その後、ちょうど読んだセロの本に感想文をあてたんだと思う。



素直に生きるのはとてもすばらしいことだと思うけど、
意固地に素直に生きれず無駄に頑張る人が悪いとは思わない。
そういうことに気づくまで、
長く年を取って気づいたときほど感動は大きいから。
人間関係としては、そういうことができる人と
できない人で何かバランスがあるような気もする。



早く気づいたから天才だとは思わないし、
もちろん不憫だとも、子供らしくないとも思わない。
そういううまくまとめれるやつが小2にいたってかまわないし、
この感想文に対して子供とか大人とか分けて考えるのがすごい変。



子供だからなんて思わず、ありのままにその人を見てあげたら
この親子のように、大人と子供でも深い対話ができるけど、
子ども扱いすることで、「子供がそんなことまで考えるはずない」
と接してたら、子供のほうが「うちの親は分かってくれない」なんて
気持ちが離れていくとしたらもったいない。
(たいてい子供のほうが思考が深いきもするけど)



「子供のくせに」や
「子供は子供らしく」と他人を扱うことは
その子との本来の対話ができなくなる。


人は他人に扱われたとおり振舞う傾向がある。
どこかの実験で
同程度の成績のA教室と、B教室を
新しい教師の人に
「A教室は優秀」
「B教室は落第生を集めた」
と吹き込んで対応させ、半年後の結果が
その通りの差となってでてきたという話も聞いたことある。


であれば子供だって、表面はどんなに子供扱いしたり、
されたがったりしてても
心の中では1個人として尊敬して対するべきだと思う。


親しき仲の礼儀は子供には例外ってこともないでしょうし。
今がどんなに悪ガキでも、将来はとんでもない大物になると
勝手に思えば、どこからでも尊敬の念は作れるさね。


ところで、、

我慢せず素直に生きるこの感想文はモテる仕事術の
後藤さんの話とかなり相通ずるものがあるね。


異性をほぼ確実に落とす方法 - あるSEとゲーマーの四方山話
http://finalf12.blog82.fc2.com/blog-entry-511.html


それを6〜7才で気づいたことにはやはり凄いというべきなのか?w