teruyastarはかく語りき

TVゲームを例に組織効率や人間関係を考える記事がメインのようだ。あと雑記。

近道を探す努力を応援

「地道な努力」よりも、はるかに人生を好転させる努力の仕方 - 分裂勘違い君劇場
http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20080111/1200020891

違うよ。全然違うよ。

「現状を変える一発逆転」はいたるところにある。

多くの人は、勇気がなかったり、ぼんやりと生きていたりするために、

一発逆転のチャンスが目の前を通り過ぎるのを

見過ごしてしまっているだけだ。

むしろ、「近道を探す努力」こそが正しい努力であって、

「近道や一発逆転を狙わないで地道な努力を積み重ねる」という姿勢が、

自分と周囲を不幸にし、

格差と貧困を生み出し、日本を衰退させてきた。


分裂勘違い君は、身もふたもないリアリストで的確なことをいうのだけど
これには大賛成。
引用元の
# 現状を変える一発逆転があると思うかもしれないけど、どうやら近道はないみたいです。
# 毎日少しずつ、少しずつ努力を積み重ねるしかない。


ってのには凄い違和感あって、それを肯定しちゃおしまいだろと思う。


あと、ちょうど一つ前のエントリーで同意しちゃったり。

ザ・シークレットをやっても願いがかなわない人のための、本当の実践の仕方。 - あるSEとゲーマーのはてな
http://d.hatena.ne.jp/teruyastar/20080109/1199901974

「何もしないでとか物理的に無理な願いはできない」
「かといって現実にそった大きな苦労を伴う願いはイメージを継続できない」

となれば、

「できるだけ苦労しないで成功する」

「なんかうまいこと考えて手早く達成する」

一事が万事、ひたすらこのイメージで埋め尽くせばいいわけです。

http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20080111/1200020891
はてブコメントをみても、
「論じてる点が違う」
「引用元は近道を否定してるわけではない」
「両方大事」


とか「地道な努力」を肯定してる人多いですけど、
「地道な努力信仰者」というのは、
ただ「自分を認めてないだけ」なわけですよ。


自分には才能がないと思う。
つまりは自分を信じきれないから
自分に近道を見つけることができないと考える。


自分に近道がないから、
地道な努力の道しかないと考える。


地道な努力の道しかないから、
それを否定されると全人格が否定されることになる。


しかし、「才能」というのは負けた人が体よく諦める
自分を納得させるための都市伝説。
遺伝子や生まれ持った能力などは存在しえません。
あるとしたらサヴァン症候群。
人種の筋繊維の違い。
生まれたときの体重の違い。
ぐらいです。


もちろん筋繊維や、体重の違いが決定的になるのは特定のスポーツぐらい。
サヴァン症候群の人がかならずうまくいくかというとそうでもありません。


実際には同じ事をやっててもまったく結果が違う人はいます。
でも同じ事をやってるようで、
細かいところや、その思考、目の付け所、日々のすごし方とかは
全然違ったりします。
「才能」とは
要領よく近道をみつけようとする姿勢。
自分を信じる思いそのものです。

エジソンは地道な努力家か?


例えばエジソンが1万回失敗して電球を作った。
これを地道な努力だと同じように考える人もいるかもしれません。
しかし断言してもいいですが、
これを地道な努力と言う人は
エジソンのようにまだ誰もやってない9999回のチャレンジを行ってません。
リスク含めた新しいチャレンジと、業務延長上のコスト合戦を
同じ地道な努力というのはどうかと思います。
当時の電球くらいの発明をしたら超利益がみこめますが、
コスト合戦にぎりぎり勝ったところで利益が上がるかどうかは疑わしいですから。


もちろん業界の常識をやぶって1桁違う低価格に
同じ質と利益を生産できるとかそういうコスト達成なら
大勝利できると思いますよ。
でもそこまでのジャンプアップを「地道な努力」とは言わないでしょう。
そういう次元の話じゃないですから。

地道な努力の過程がすばらしいんじゃないか!

というひとは、近道肯定派よりも、もっと少数派と思いますが
その地道なスピードでは目標達成できないうちに
安く買い叩かれるのがオチです。


負け戦に美学を観るか、
ここで必ず勝たなきゃ人生じゃないとは言いませんが
酔ってる本人はそれで幸せなのでいいんです。
でも周りが不幸になるんですよね。
だから負け戦に酔える人、酔える家族だけ集まってるのなら全然OKです。
命までは取られないでしょうし。


こういうのに酔ってる人でタチが悪いのは
自分たちで負け戦になるように設定してて
かつ新しいチャレンジはしないとか、
精神的ニートに近いんですよね。


ちなみにジャンプアップはトヨタの企業体質にも当てはまります。
「10の力でできるものを、9とか8に目標設定しては人は努力で解決しようとする、
それだとコスト合戦で疲弊してだめになってしまう。
これを思い切って5とか3に設定してしまうと
もはや努力ではどうにもならなくなって、知恵を出し始める」
これには松下幸之助も感銘を受けたとか何とか。
斎藤一人氏も同じこといってましたね。
こういう、地道な努力を取らない企業に対して、
どうやって地道な努力で対抗して利益を上げれるか、、、
僕には全然検討がつきません。


そんなこといわれてもこっちは天才じゃないのだから近道がわからない

そう思う、そう思えるから地道な努力にしがみつくのもわかります。


その簡単な解決方法として
「最初から天才」だったらいいんですよ。


言い換えると
「自分は(どんなに失敗しても最後は)絶対成功する」
と自信をもったらいいのです。


これは「ザ・シークレット」や斎藤一人氏の書籍を出すまでもなく
さまざまな哲学・宗教の本、
成功した社長達のモチベーションや、
トップアスリートたちを見れば、
最初からゆるぎない自信に溢れてる、
自信に溢れることに対して天才だったことが分かります。
どんな目にあっても、どんな状況でも自分を信じてるわけですね。

「自分が完璧と思える根拠がない」

という解決は、


「完璧だという自信に根拠なんかいらない」です。


だって失敗しても、「最後は絶対成功する」からです。


どこかの部族で100%の確率で雨を降らすことのできる
雨乞いの儀式。
というものがありますが、これは
「雨が降るまで儀式をやりつづける」というものでした。
つまりどこまでも自分を信じればかなわないわけがない。
「今日雨が降らなかったから失敗だ」とか
「このプロジェクトがうまくいかなかったから失敗だ」とか
そんな狭い条件設定はしないでください。
会社を2つ3つ潰しても這い上がった人たちは結構います。
プロジェクトの達成のしかたはひとつではありません。



そうはいっても、会社を潰すわけにはいかないでしょう。
だったらローコストで新しいことにチャレンジしつづけていけばいいわけです。
まあそれが、

ハゲタカたちの巨大な価値創造力の源泉は、

「少しの労力を投入するだけで、巨大な価値を生むポイントを見抜く眼力」

と、

「失敗した場合に、損失を引き受けること」

の2点である。

に、なるわけですが。


これは利益が出てなかろうが、赤字経営だろうが、
ジリ貧の地道な努力型経営からは脱却してチャレンジするべきところ。
成功する確信がないと前に進めないとかは、話になりません。
いつの時代も、その「リスクを取らないというリスク」のほうが高いのです。


ポップアップという誰もがもつ天才の能力

もちろん眼力を鍛えるため、会社を根本から傾けないために
ローコストで、大きな利益という常に都合のいい考えを張り巡らしときます。


すぐに思いつかなくてもいいです。
諦めさえしなかったら、いつかすばらしいアイディアがポンと出てきます。


例えば身の回りを見渡すとき「赤」という単語を意識すると
必然と『赤いもの』が目にたくさん入ってくるでしょう。
これは何も意識しないで、探そうとしないで見渡したときは
いっさい赤が拾えなかったはずです。


『近道』も同じで、いたるところにあるのに意識しないと拾えません。

「現状を変える一発逆転」はいたるところにある。

多くの人は、勇気がなかったり、ぼんやりと生きていたりするために、

一発逆転のチャンスが目の前を通り過ぎるのを

見過ごしてしまっているだけだ。


例えば難問を抱えたとき、いくら悩んでも答えが出なかったけど
お風呂に入ってたり、街角をあるいてたら問題を考えてなかったのに
答えが急にひらめいたことないですか?


ポップアップ(漫画で見た話だから正式な単語じゃないかも)
人間の思考は、それを諦めない限り考えをやめても
脳は自分の頭の中の要素の組み合わせを絶えず行い、
新しく目や耳に入ってくる情報も加え続けて自動検索しつづける。


この機能が人間にあるからこそ、
諦めない限り「近道」がいずれ手に入るようになってます。


例えば、遠くの地でふと頭に浮かんだ友人と偶然ばったり出会ったとか
自分が思ってた話や、曲にありえない確率で出会えたとか、
シンクロニシティや、デジャヴュといわれるのも
定義は違いますが、似たような人間の機能を感じます。


でもこの「機能」は人間にとって「良い」「悪い」を判断できません。
「俺には無理かも」
「僕には才能ないから」
と諦めたら、「近道」の検索はキャンセルされ。
「赤」を見つけたときと同じく
全力で「無理な理由」と「才能がない理由」を見つけてくれます。
「赤」のときはどれだけ見つかりましたか?
目に見える制限のあるものでもたくさん見つかったと思いますが、
「無理な理由」とか
「才能がない理由」なんて曖昧なものは
Google検索なみにヒットして返してくるはずです。


だから自分を信じるという思いに根拠なんて必要ない。
「近道」も1万とおりぐらい見つかるはずです。
その中で「電球」につながってるのはどれか、、、
「近道」も「道」ですから進んでみないとわかりません。
もちろん当時の電球ほどのレベルでなければ
せいぜい100か20かぐらいの
新しい近道を試してみれば到達できると思います。


追記:
1万の新しい試みのうち9999が無駄な試みだったからといって
近道を探す人と、地道にやってる人が似たような富になるということはない。
近道を探す1%の人が96%の富を持ってるという現状がそれを語ってる。