teruyastarはかく語りき

TVゲームを例に組織効率や人間関係を考える記事がメインのようだ。あと雑記。

有意義さんへ返答。

島本和彦へ - don’t think...
http://d.hatena.ne.jp/teruyastar/20080129/1201617849


こちらのコメント欄で、
コメント返そうと思ったら、字数オーバーなのか
はてなは20コメント以上受け付けれないのか、
なぜか投稿できなかったので、エントリーで返事します。


「努力なんてしていない天才ってどなたのことですか?」
これも質問だったんですねw
お互いに違う結論もってるのは文脈でわかってたから
質問には見えませんでした^^;


いや、僕は結構、有意義さんのこと好きですよ。
ここまで付き合ってくれてるし。
、、ホモじゃないですよ?


感謝の意味でもう少し”ちゃんと”書きますね。
(でも自分で考えるんじゃなく、
こうやって人のおせっかいから指摘されるというのは
結局意固地になって余計壁を作りそうだと思うようになったんですよね。
だから顔文字のところで終わりたかったんですが。。。まあ今回だけ。
あいつらが、抽象的に短くまとめて逃げる意味がやっとわかったよw)


”天才”ってところが質問に見えなかったのは
僕が誰も”天才”として見てないからです。
イチローも、ニートも対等な同じ人間じゃないですか。
「くだらない自己満足」とか「努力してる人間」ていう台詞がでてくるあたり
有意義さんは人間を分けて考えてるんだろうなあと思って、
「おまえらが”天才”と呼んでる奴らは」
と発言したわけですね。
僕はイチローを天才だと呼んでないし、
イチローを天才だとも思ってないです。
イチローはただ野球がうまいイチローです。


天才がいないのだから、「努力してない天才」もいないのですが、
それじゃ答えにならないので、ちょっと言い換えて
「努力してない成功者は誰か?」でいいですかね?
もう少し細かく、成功者を「自分の生活に100%満足している人」にしましょうか。
お金儲かってても不幸な人とかいますからね。


で、「努力してない成功者」は特定の誰かを指してるわけじゃないのですが、
まあ、例としてイチローを上げますか。


そしてここがややこしいところなんですけど、
イチローは「努力」なんていう言葉は使わないと思うんですね。
仮にイチローが「努力」という言葉を使ってたとしたら
イチローの言う「努力」と有意義さんのいう「努力」は
まったく方向性が違うと思うのですよ。
同じ言葉で表現するのが間違いの元なんですが、、
類語検索で出る言葉も全部アウトですね。
何か変わりのよい日本語があるはずなんですが
ちょっと思いつかないので冗長に説明します。

えーっと、
イチローが言う努力は「楽をする努力」(言ったとしたら)
有意義さんの言う努力は「苦労をする努力」です。

「楽をする努力」は、10の練習や投資で100や1000の結果を狙う努力。
「苦労をする努力」は、10の練習や投資で10や1の結果を積み重ねる努力。


その場合、同じ努力をした両者が全然違う結果になるのは当然じゃないですか。
「苦労をする努力家」は
そんな安易に結果なんて得られるわけが無い。
王に近道は無いのだ。
地道な特訓こそが身につく。
とかいって、100や1000を狙う投資を考えもしないんですよ。
「練習してたらきっとうまくなる」とか盲目に何年も自分のやり方にこだわってる。
もしそれが1とか5の結果しかない投資なら、
ずっと貧乏がついてまわるのも当然です。


もちろん、安易にその道が見つかるわけじゃないですよ。
そんな簡単にみつかればここまで差が開くわけない。
イチローはそれなりに練習方法も、
バッティングスタイルもひたすら毎年試してはチャレンジし、
自分のこだわりを捨て、新しい道をひたすら試すから
100とか1000の結果の道がみつかるわけです。
どりょくがそこへ向いてるかどうかというのは凄く大きな差になる。


そういう工夫は自分だってしている。
といって、自分の境遇に不満をもってる人がいたとしたら、
それはやはり工夫の量が足りない。
「楽をする努力」が足りないわけです。


練習方法や、バッティングスタイルだけじゃないんです。
バットの握り方、
テーピングの仕方、
道具の選び方、
契約更新のしかた、
選手とのコミュニケーションのしかた、
ITテクノロジーの使い方、
野球情報の集め方、
食事の取り方、
家族との過ごし方、
怠惰な気持ちを崩す方法、
自動的に取り組める習慣作り、
自分のあるべきポジション、
どこのチームを選ぶか、
敵選手の情報、
ライバルの練習方法、
服装の選び方、
発言の仕方、
、、、、、
まあ、一事が万事「メジャーリーグ最多安打者としてふさわしい行動は?」
で動いてるわけです。
これの全てで大きな投資効果を狙い、
それが掛け算されて、
圧倒的な差がでるわけです。
これはただ表面をマネるということではない。
良いとこはどんどんとりいれつつも、
人生哲学の面で圧倒的な差があるわけなんです。


「だからそれをめちゃくちゃ努力してるというんじゃないか!」
でも方向性がまったく違うんです。
「苦労のための努力」は一切してません。
ここまでくると時間効率の面でも
相当な「楽な努力」を考えて見つけてるでしょうから
結局それは「楽」なんですよ。
投資効果でも時間効率の面でも。


そこまでくると練習するというのは呼吸をするのと同じこと。
呼吸をするのに努力してるとはいわない。
勝つために当たり前の事をしてるだけなんですから。
「努力して頑張ってる」って何の話かわからんのですよ。


これ、トヨタカイゼンも、Googleの仕組みも同じことですよ。
一事が万事苦労とか、
自分たちが努力をしないでいいような仕組みづくりを
ひたすら続けていってるわけです。


音楽のヒットランキングを見てください。
さしてうまくないポット出の新人とかが1位取ったりするじゃないですか。
たいして中身のない映画が1位だったりするじゃないですか。
それでいて、ほんとうに歌がうまい人とか、
本当に一流と呼べる映画で、まったく売れてないのとかあるじゃないですか。
こういうのは「運」じゃないんですよ。
なるべくして成ってるのです。

歌がうまくないのに1位取るってのは、
それこそマーケティングやプロモーション、
歌詞の中身とか、TVの演出も、歌手のスタイルも
そのバックグラウンドも、時代の共感性も全部計算に入ってます。
時には大衆に合わせてレベルをわざと下げることもあるでしょう。
その他もろもろの要素だってありますが、
そこはちょと運の要素ですかねw
そこまで徹底できるのは本物のプロですから。

逆に本物志向だのに売れないってのは、
練習と、バッティングフォームは研究するけど
後はほったらかしなんですよ。
これだと努力の掛け算が働かない。
楽が一切できません。
ポットでのマーケティングにも当然負けるわけです。
創作の中身だけの問題じゃない、
チーム全体の哲学で負けてるわけです。
そういう人たちは人の仕組みをまねたりもしない。
かならず自分のこだわりから離れない。
大衆に合わせてLVを下げるとかもってのほかなんです。
「本物の映画で、大衆にもそれが分かりやすいように作ろう」
とも考えないはずです。
それを人生哲学として貫けないか、
大衆に受けると高級感が失われるとかで絶対やらない。


そして、1位を取ったとしても歌手自体がその地位に溺れ
何の仕掛けや運が働いてそこにきたのか分かってない場合、
自分から「楽をする努力」を放棄した場合、
そこから「苦労をする努力」を選んだ場合。
それはどんなに一生懸命でも一発屋で終わります。
(マーケティングチームがうまかったなら、もう少しつづくでしょうけど)


今も一線で活躍してる昔ながらの歌手というのは
「常に時代に合わせて変化できた歌手」です。
別に演歌からロックに転向したとかそんなアホな話じゃなく、
芯は変わらなくても、
本当に細かいところのメロディーから歌詞から
マーケティングやコンサートまで変化してるんですよ。
変われない歌手や、
プロデューサーに頼りっきりだった歌手がいなくなっていくんです。


そんな昔から今に至るまで一線にいる歌手を努力のたまものだというかもしれませんが、
かれらにとっては変わってあわせて行く事自体がやはり呼吸みたいなものです。
変わっていくことを楽しんでるのだから
それを自分たちで努力してるとは言わないでしょう。



「苦労するための努力」をしている人や
人生哲学をもたずに働いてる人はよく見かけますが
そういう人たちに対して
「すごい頑張ってるね。きっと君の努力はいつか実を結ぶよ」
なんて、実を結ばない事を知ってて言えるわけないですよw

だってやってることや働き方は明らかにおかしいわけですから、
それを肯定して「頑張ったんだけど運がなかったね」ってあほかと。
「また残業がんばろうね」って勝手にどうぞとw
そういうことを言う人は必ず徹底した工夫を怠ってるんですよ。
新しいやり方にチャレンジしてないんですよ。
10の投資が1でも頑張ったから認めて欲しいと言ってるんですよ。
それは違うだろ。
新しいやり方にチャレンジしてエジソンみたいに9999回失敗するなら
1万回目に1000万の結果がでることもあるのでわかりますが、
同じやり方で工夫無しに
「努力してるからいつかは報われる、努力は認められる」っていうのは
苦労が苦労を呼んでるだけなので、そんな努力やめたらいいじゃんと。
なに悲劇のヒロイン演じて酔ってるわけ?
「仕方ないと」か、
「諦める」とか、
「上司が」とか、
「会社が」とか、
「家族が」とか、
「世間が」とか、
「業界が」とか、
「政治が」とか、
意味わかんねえよw
お前ら(楽をする仕組みづくりの)「努力」なんてひとつもしてないじゃん。
芯のある人生哲学すらないじゃん。
そりゃ負け組みにもなるさw


それを抽象的に言うと。

「ハッww
”努力”なんかしてるからおまえらは売れねえんだよww
おまえらが”天才”と呼んでる奴らは
おまえらが言う”努力”なんかこれっぽっちもしてないのw
根本的な発想から違うっていうのかなあ?
思考回路からして”才能”なんだろうねえw
もう”それ”はいい加減諦めたら?
”努力”なんて一生報われないよ?w」

ということです。



次はお金でしたっけ?


ヒットランキングにのりたいですか?
意外とそうでもないでしょう?

自己満足のために音楽をやってるというのはいいんですよ。
それで市場やライブハウスやCDが成り立つなら、なんらかまわない。
でも本当に自分に自信をもって満足してたら、
努力を否定されて噛み付くとかしませんよw
成り立ってないから、状況が厳しいから、
そのやり方ではジリ貧か望むところにいけないからこそ噛み付いたわけでしょ。
2次使用料でも、空想仮説でもいいから
この状況をどうにかしてくれと。
今の状況に心から満足してたらどっちも笑い飛ばせる話ですもんね。


エントリーからコメントまでずっといってますけど、
良い作品を作ること、
そしてそれをたくさんの人に届けること
が先なんです。
その段階を踏まずにお金を取ろうとするから、
ジレンマにおちいる。


これまでは、プロモーションを打って、スタッフを配置して
CDプレスして、流通に廻すしか手段がなかったからそれでよかったんです。
後はTVかラジオで流すぐらい。
TVやラジオから録音するには音質もわるけりゃ手間も大変ですから、
CDが最適だったわけです。
それこそがたくさんの人に知ってもらって
たくさんの人に届ける最適の手段だった。


で今はネット(大笑)があるじゃないですか。
なぜこれを使わないんだと。
車が発明されたのに、俺たちは今までと同じ馬車でいくとかいうつもりですか?
馬車を使わないと馬車業者が倒産するからダメですか?
その場合、よりたくさんの人に届けられなくてもかまわないですか?
プリンスがCDをただで配るのは知名度の特権で許せないですか?
ラディオヘッドが無料でもダウンロードできてしまうのも悪質モラルを認めるようでダメですか?
Youtubeやニコニコにホームビデオでアップした演奏は音楽と認められませんか?
そこで賞賛のコメントもらってもそんなものはなんの満足にもなりませんか?
お金を払わないでも曲を聞かせてあげるアーティストに対して、
お金を払わないと曲を聞かせないアーティストがどうやって対抗するんですか?


いや、もちろんネット(大爆笑)を使わないでも
これまでのやり方でだって通用すると思いますよ。
うまくやればいくらフリーライダーされても問題ないぐらい、
まだまだ今のやり方は通用すると思いますよ。
でもそれは、「楽をする努力」の考え方で、
「苦労を認めてくれという努力」の考え方ではないでしょう。


どっちにせよ変わらなければいけないんですよ。
あなたの自己満足に「CDプレス工場や、レンタル屋さんをつぶさせない!」
というこだわりが捨てきれないようであれば、それも難しいかもしれませんが、
どんな恩義でそこまで責任を負いたいのかわかりませんが、
共倒れしますよ?
恩義がなければただの傲慢ですよ?
時代の流れであってあなたの責任ではないし、
別にニコニコの責任でもないし、
ネットの責任でもない。
こうなることはわかってたからいろいろすでに対策済みでしょうし、
必ずつぶれるとも限らないですけどね。



もう一度聞きますけど
「あなたはいったいなんのために音楽をやってるのですか?」
「あなたが欲しい音楽での満足とはなんですか?」
「そのためにあなた自身が変われますか?」
「あなたが抱えてるこだわりは、
あなたの満足を満たすためにどうしても必要なものですか?」
(聞きすぎw)

ほんとにこれは”僕に”答えなくていいですよ。



ドワンゴはきっと黒字になりますよ。
あれだけの楽しい場を先に提供したわけです。
無料どころか何億と言う赤字でたくさんの人に作品を届けたわけです。
そりゃ認知度も上がる、人も集まる。
そしたらそこからプレミアムなサービスを提供するのは
そんな難しい話じゃないと思うんですね。


>トップしかいなかったら、どうなるのかは明かでしょう?
>市場なんて成立しません。

ああ、これはあえて悪ぶったところに誘導したのでw
そう読み違えて当然かもしれませんが、
今ここまで読んだあとで、もういちどさきのところを読み返してくれたら
別に音楽市場でトップ以外が死に絶えることはないと分かってくれるんじゃないかなあ?

ただまあ、ネットは中抜き文化なんで。
塾の講師で一番凄い人がいたら、その講師のオンライン授業を全国で受けるとか
MMORPGがたった一つのWoWに集中するとか、
ニコニコみたいなコメント動画サービスがあったら、
Rimoニフニフもいらないとか、そういう一強皆弱な傾向はありますよね。
音楽の場合はさまざまなジャンルがあるし、
それぞれのトップとかも違うだろうし、
何より1曲聞くのに時間がそんなに取られないので
多様化しつつ、あれこれ隙間に入っていくことはできると思いますよ。
多様なエンターテイメントと、
最高のものが一つあればいいシステムサービスの違いですかね?


>未来のトップをどうやって見つけるつもりなのでしょうか?

どんな集団も自然と8:2に分かれますよ。
なぜか知らないですけどw
トップは数の中から生まれる。
数は力。
エンターテイメントでは数が多いほうがより強いトップが生まれる。
発掘するまでもなく、勝手に現れるし
それを自社で考える必要があるのはレーベルの社長だけだと思うんですが
それはそれで、いろんな「努力(笑)」してるんじゃないんですか?w


>多額の費用と時間と努力と情熱を見事なまでにスルーにできるあなた

まさにそのとおりなんですよ。
2倍儲かろうとした場合、2倍努力するんじゃない。
2倍楽をするから2倍儲けれるんです。
斎藤一人の受け売りw)

今苦しんでる人は費用と時間と努力をスルーできなかったから。
それをなんとかしようという工夫をしてこなかったか
徹底してないか、諦めたか、誰かのせいにしてるんですって。
そういう人いるでしょ?


以上です。
ほんとにここまで読んだのならありがとうございます。
でも、、、


屁理屈に聞こえるでしょ?
だからこういうことは自分で気づく話であって、
僕が冗長に説明したところで、余計受け入れられなくなるだけだとすると
結局有意義さんのためにも、僕のためにもならないかなあ
、、、、と、今回のコメントで気づいた事にとても感謝してますw


まあ僕のこういうコメントも
10の投資で1の結果を得る努力となんら変わりはなかったんでしょうねw
でもまたひとつ改善できました♪


まあでも、有意義さん個人で音楽活動頑張ってるんだったら
CDやレーベルにとらわれないこれからの時代は
むしろチャンスが広がるし、いろいろやりやすくなると思うんですよね。


そこまでわかってて活動してるなら、
それなりに名の売れた方かもしれませんし
そうなら僕より全然前に進んでますから、
僕の言うことを気にすることもないかと。


最初から敵対するつもりもなかったし、
からかい半分で煽ったのも、
時間と労力かけてコメントしてくれた人への愛情ということでw

いつか有意義さんの作った曲を知らず知らずに聴いてるのを楽しみにしときます^^


これが、、
インディーレーベルスタッフ関連の人だったらごめんなさいね。
なんか死亡宣告みたいな記事になってしまってw
まあほんとに命とられるわけじゃないし、
共存の可能性もあるし、
ネットを絡めてこそもっといろんな展開が切り開けるかもしれないし、
そういってくれたら、むしろそっち方面をなんとかする方向で
コメントも考えたかもしれませんが(いやあ、どうかなあw)
さすがにもう寝ます。
(今日休みでよかった、、、、)

、、、ホモじゃないですよ?

あとがき

304 Not Modified: それは努力じゃない
http://maname.txt-nifty.com/blog/2008/01/frantically.html


あ、これこれ。
「努力じゃなくて、夢中」

、、まだちょっと違うかな?
でも同じ努力にくくってしまうより、「夢中」って表現するのがベター。