社会人1年生の頃の僕に送る言葉

知っておきたかったこと
What You'll Wish You'd Known

ハッカーと画家の人が、自分が高校生のときに知っておきたかったことをまとめてる。
高校生と言わず、4月から新しくしきりなおす全ての人に面白い話だと思う。


ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち
ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たちポール グレアム Paul Graham 川合 史朗

おすすめ平均
stars痛快です
stars案外、歴史的書物かもしれない
starsエンジニアを組織、管理している立場の人間にぜひ読んでもらいたい。
stars共感!!
stars開発疲れしたあなたに

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で、ここからは昔の僕向けに、
僕が社会人1年生だった頃知っておけば良かったということをまとめる。
あんまり一般的には参考にならないだろうけど
僕が4月からしきりなおすのに振り返るのもちょうどいいタイミングなので。


大人や先輩を盲信してはいけない


彼等の経験は貴重で、アドヴァイスも的確だが、
それは彼等にとって最高のアドヴァイスなのだ。
僕にとって最高のアドヴァイスじゃない。
これから時代を切り開いていくのは僕達なので、
常識もルールも新しく僕達が作っていかないといけない。


大人や先輩に空気を支配されると自分の能力は発揮できなくなる。
出社1日目だとしても、仕事を教えられる立場でも
「彼等と対等である」という意識を失ってはいけない。


もちろん尊敬の念と、礼儀はわきまえた上で。


大人や先輩は洗礼をしかけてくるかもしれない


僕がとんでもないミスをしないように、
そして僕が従順な部下になるように、
強烈な怒号や無茶な試練を浴びせてくるだろう。


若気の至りや、夢見がちな学生気分を一度凹まさないと
そのままでは使い物にならないからだ。


そこは別に一生懸命やるだけでいい。
できるかできないかは問題でなく、
言われた通りに全力を尽くすだけだ。


少し冷静に考えたら、指示の不完全さや理不尽に気づくだろう。
それに気づかず雰囲気に飲み込まれると
いきなり自分の可能性を押し殺すことになる。
これでは成長も見込めない。


例外的に、何かのインフラや市場を独占してる大企業に就職したのなら
いわれるがままの歯車になってしまったほうが、
過去の常識のままのほうがずっと安定してるという可能性もある。


でもそれは、面白いかな?
最後に死ぬときその人生で後悔しないかな?


まあ、アフター5もあるので、どの選択肢も正しいではある。


会社や上司や同僚とは「協力」しないといけない


実は「協力」がうまくいってる会社の方がまれだ。
みんな自分の事で精一杯で、他人の面倒を見てる余裕はない。
自分の時間を犠牲にして「教育」しようとする熱血漢も
いないことはないが、たいていワーカーホリックだ。


これには協力できない理由がちゃんとある。

どんな企業でも Web2.0化して利益を倍増させるコロンブスの卵が発見された!! - あるSEとゲーマーの四方山話


昔の僕はここを参考にしておいてほしい。



最初は、
「自分のやりたい仕事」を、
「自分に最適化した形」でこなしたいと思うだろう。
自分の生産性を最大限に高めた方が仕事は当然面白い。



ところが、考えることは皆同じ。
「自分に最適化した形」にしたいから、
「周りが割を食う」という時間の奪い合いになる。


かつ、「自分のやりたい仕事」が
会社の利益としてリスクになることも当然なので、
「安定したこれまでの仕事」を余儀なくされることもある。


その通りやって業績や給料が伸びなかったら、3年内に辞めるだろう。
それだけ我慢したのに見返りがほとんどないわけだから。


これは自分と会社のLose-Winの関係。
会社としては、言うとおりに働いてもらえばいいけど
自分が成長することはかなわない。
それで利益もでなければLose-Loseだ。


自分の誇りは譲ってはいけないもの。
会社としても、従業員の成長は望ましいことであり
それで利益もでるのが一番なのだ。
それを最初から諦めてはいけない。


では
「自分のやりたい仕事」を、
「自分に最適化した形」でやるにはどうしたらいいだろうか?


偉くなるまで我慢する?
しかし年を追う事に、変化のスピードは加速していってるので
そんな悠長なことはいってられない。
偉くなる頃にはもう時代が変わりすぎてるからだ。


だから「協力」しないといけない。
「会社の利益」として、
「上司のメンツを保つ」として、
「仲間を楽しませる仕事」として、
そういう、他人の目線から自分がどう動けば相手が喜ぶかを考える。


このとき自分を犠牲にして相手を喜ばすやり方はダメだ。
残業とか、雑務とかにつぶされては成長にならない。
それは会社側としても望まない。


自分も成長して、会社も上司も同僚もみんな笑顔になるような提案。
これは別に難しい事じゃない。
社内で「奪い合って」いなければ普通にそうなるはずのことなんだ。


自分が犠牲になるようなLose-Winの仕事をもちかけられたら、
そのときにすぐ案が浮かばなくて引き受けたとしても、
返すときは必ず、それを解決するような提案と姿勢を示そう。
このやり方は会社のためにならないと。


何かの判断には会社と個人の全情報が必要


提案するにも
お金の流れや、利益率とか、市場の占有率とか、いろいろ把握してないといけない。
この情報がないと、とても判断はできない。
トップはいちいち情報を下におろさないから、
トップだけで決めることになる。


下っ端がいくら良い提案をしても、
情報不足で会社としてそぐわないことが多い。
だが下っ端は会社の情報、現状のお金の動きさえ知らないので無理もない。


また、会社を動かしてるのは「人」なので
働いてる「個人」の情報もできるだけ全部欲しいところだ。
その人が何に興味があって、
どういう物の考え方をして、
どんなアイディアを眠らせて、
会社や、今の仕事や、業界をどう考えているのか?


こういうのがわかると、社内でどう動けば最適になるか、
自分がやるべきこと、居る場所、提案する方法など
全体像がわかるほどやりやすくなる。
「人」に関する情報はそれだけ大事だ。


こういう、「ブログ」なんてのあったら
その個人が何を考えてるかとてもわかりやすいので参考にしたいところだが
まあ、ブログ書いてる人は少ないし、
書いてることを公言してる人も少ないだろうから。。



上司が「飲みにケーション」を重要な事と捉えるのはそういう側面がある。
「従業員」が何を考えてるか把握しておきたい。
そして自分の考えをきちんと伝えておきたい。
業務だけでは、そういう個人的な情報の交換ができないから、
飲みを使って情報を把握したいし、伝えたいわけだ。
(注:ただ酒が好きな場合も多い)


ただこれがやっかいなのは、
必ずしも部下が腹を割って話さないこと。
上司にひたすら気を遣わないといけないので、
全然個人的な情報交換が、腹の底で考えてることがお互い伝わらない事も多い。
だから「飲みにケーション」をいやがる人は多い。
「協力」関係が成り立ってないから。


じゃあ、判断のために、最適化のために
情報を把握するためにどうしたらいいか?

下っ端が会社を自分のいいように変えていく方法 - あるSEとゲーマーの四方山話


こういうやり方で、
たくさんの情報を把握できたりする。


新入社員が「これを実現したい!」なんて詳細まで具体的な夢をもってることは少ないだろう。
ならとりあえず下地を固めること。
応用範囲の高い素の実力をどんどんつけていったらいい。
仕事に関連する資格でも、経験でも、役に立つと思う物は片っ端から学習していく。


そういう自分の武器と、会社の情報と、仲間の情報が揃ってはじめて
最適な手が打てるようになる。


「自分のやりたい仕事」
「自分に最適化した形」に限りなく近づくだろう。



やるべきことを一番最初に開いておくこと

「先延ばし」というのが、プロでも素人でも一番厄介な問題だ。
「効率的に仕事をこなす」よりも
「先にスタートさせる」方がずっと仕上がりは速いのは当然。


このスタート。
取り組むまでの決断の遅さが、全ての元凶といってもいいだろう。
個人としても、会社としても。


だから「目の前の一番邪魔なところに、めんどくさいやるべきことを開いておく」
グダグダ考えずにさっと片付けよう。


考えてはいけない


事前の準備を万全にしたいと誰もが思う。
リスクをできるだけ回避して取り組みたいと思う。


だが、100%完全な準備は誰にもできない。
そしてリスクを回避するために準備してるはずが、
準備のためスタートが遅れることが一番のリスク
というのもなかなか頭では理解できない。


だからリスクがあるもの、やらなきゃいけないものは
いつも後回しにされる。


これのとても簡単な解決方法は、


「それについていちいち考えない」ことだ。


考え始めると、不安が襲ってきて動けなくなる。
後回しにしようと思う。
そして締め切りギリギリになってどうしようもなくなって
動きはじめるから
いつもアップアップになる。


「思ったときにはすでに実行してる」ぐらいフットワークが軽いのがいい。


「不安」というのは手をつける前、スタート直前が一番でかい。
不安を避けようと、みんなスタートから離れるのだが
不安は当然消えない。
実は不安を避けるのに一番簡単なのが、
「スタートを切る」こと。
始まってしまえば、もう不安は消えてなくなる。
やるしかないからね。


だからスタートを切らずに悶々と悩み続けると
どんどん不安は大きくなってなおさらスタートができなくなるけど、
サッと飛び込んでしまえば、不安はワクワクに変わる。


だから実行するまえにグダグダ考えるのは良くない。
「優先度だけ決めて、思うより先に実行する」
これが、誰よりも速く願いを手に入れるシンプルな秘訣。

大事な話があるんだ - teruyastarはかく語りき

ご褒美をその場に用意しておくこと


重要な事でも「めんどくさい」と考えてやらないのなら、
それが「楽しい」と錯覚させる必要がある。


一番重要な「やるべきこと」を開くとき、
そのスタートを切るとき、
儀式のようなご褒美を用意しておく。


例えば、
「高級エスプレッソを炒れる」でもいいし、
「特別お気に入りのBGMを流す」
「特定のアロマテラピーを香らせる」
「このときだけ飲む好きなジュースを用意する」
「特別な衣装を着る」
「特定のおやつを用意する」


とか、自分の好きなものだったらなんでもいいけど、
「このときだけしか使わない、特別な儀式」
としての小道具を用意する。


つまりはパブロフの犬状態。
「めんどくさい」を「楽しい」に変える仕掛け。
スタートを発動するしかけ。
これは単純だけど凄く効果がある。





ま、そんなところかな。


まとめ


前半部分は、もう何十回も言ってることなのでいいかw


今の僕にとって大事な後半部分。



『やるべきことを目の前の邪魔な位置に開いておくこと』


『考えずに手を付け始めたら、不安は消えること』


『やるべきことと、そのとき限定のご褒美儀式をセットにしておくこと』


この部分を、未来の僕はまた読み返すだろう。




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