マッチョの理論で、ウィンプの先入観を指摘するという余計なことをしてみる。

さっき「王様のブランチ」で、
茂木健一郎が、ものすごい名言を吐いてた。
いわく

みんな脳のことを神秘的に捉えすぎて、先入観が大きい。
あれは、単なる回路の集まりで筋肉と同じ。
鍛えればいくらでも成長する。


筋肉を鍛えるには筋肉の限界を超えるように
デッドラインをしいていけばいい。


このシンプルかつ、あまりに当たり前な結論が凄い!



先入観というのはつまり、
「あの人は天才で、自分は平凡で、元々違う種類の人で、越えられない壁がある」
ということ。
これ、ウィンプ(弱虫)とウィンプをかばう人たちの考え方。



ブルース・リーはこういう。

常識や限界を定義すれば、それを覚えたらあなたは敗れるだろう。


考えるんじゃない。感じるのだ、友よ。

(いや、リーは「考えるな、感じるんだ」としか言ってないけど^^;)



先入観への指摘はこれだけ。
後は蛇足になるけど、解釈をしておく。


脳は細胞とシナプス(連結)の集まり。


ウィンプが天才と呼ぶ人の能力は、
「ひらめき」だったり、
「センス」だったり、
「バイタリティ」だったり、
「調整力」だったり、
「記憶力」だったり、
「身体能力」だったり、さまざま。


でも結局は、身体能力も含めて「脳の機能」。



これがどうやって形成されるかというと、
関連する細胞に刺激を与えたら、電気信号が走って
細胞同士がつながろうとする。
何度もやると、そしてその刺激が大きいと、細胞同士がシナプスでつながる。
つながったあともそれより大きな刺激を与えていくとシナプスが太くなる。
そうやって、「刺激を与えたところの才能」が少しづつ形成されていく。



この、一度シナプスがつながるまでが、電気信号を通してもなかなかつながらなくてもどかしい。
でも一度つながったら、その回路を使う分には砂が水を吸収するように太くしていける。



これは海外に住んでもまったく英語がしゃべれなかったのに、
ある日いきなり、英語がしゃべれるようになったとか、
スポーツでも、勉強でも、
まったく伸びなかったのが、ある日いきなり成長曲線が急上昇するとか
そういう分岐点でもある。


シナプスがつながるまでが一番大変なので、
凡人はそこで刺激を与えるのをやめてしまう。
「これだけやっても、たったこれだけの成果しかでない。やっぱり俺には才能がないんだ」と。



もちろん、低刺激を長時間では回路形成に至らないかもしれない。
回路形成には、ある一定以上の刺激を長時間か、
強烈な刺激を短時間与える必要がある。


やかんを沸騰させることで考えてみてほしい。
シナプスの結合、
回路の形成を、水が蒸気に変わるやかんの沸騰と考える。


やかんいっぱいの水を、
ライターで刺激を与え続けてもある程度熱くはなっても
いつまでたっても蒸気を噴き出すにはいたらない。


また、弱火で刺激を与え続け、
95度のところで火を止めてしまうとやはり蒸気を噴き出すにいたらない。


30度まで温度が戻って、また弱火で温めるとかを繰り返してると
やはり蒸気を噴き出せない。
例えば、仕事でも一区切りついて1ヶ月ほったらかした場合
その回路が形成されたなかった状態だと、
1ヶ月前にやってた仕事を再開するのにものすごいエネルギーを使うだろう。


これも筋肉と同じ。
筋肉は現状の筋繊維より強い刺激を与えないと太くならない。



しかし、ガスコンロぐらいの刺激であれば
弱火でも10分〜20分では蒸気を噴き出すだろう。
強火の刺激ならもっと早い。


ただ、やかんにススが付くほど刺激を与えても
体を壊すのでそこは多少調整と、メンテナンスは必要。
これも筋肉と同じ。


回路は、さらなるシナプスを形成するのにも有効だし、
その回路を他の才能に使う応用が可能なときもある。


そうやって、限界を超える刺激を与えるか、
与え続けてるか、
ライター程度の熱量であきらめてるかで、
天才と凡才の差はますます広がる。



鍛えるのは今からでも可能で、
この脳の仕組みの上では、
「才能の違い」も関係なければ
「自分を信じる」必要もない。

「限界を突破できる一定以上の刺激を与えて続ければいやでも天才になる」

は必然なのだ。


逆に考えると、

いろんな物を捨てて、たった一つのことに集中する。


捨てるのはもったいないけど、一つのことに集中して得られる物は
捨てた物の何百倍にもなる。
そして、

体調管理しながら、元気よく刺激を与え続けるライフワークにする。


この辺はもう勢いだねw
無理矢理にでも笑顔で、素早く動く。
これが面白いのはある一点を突破したら、ほんとに楽しくなる。
そのスピード感がランナーズハイみたいなドーパミンを引き起こすんだよね。


人間は自分が成長するのに、
そういったとても都合の良い仕組みをもってるので
形や勢いだけでどんどん進むのはなかなかいい感じ。



閑話休題

三つ子の魂は存在するか?


小さい頃に得た性格や技能は、いくつになっても変わらないというあれ。



確かに、小さい頃の脳の発育はすさまじく、
しかも否定的な感情がないからその吸収力はすさまじい。


つまりある程度ここで、人生の方向性が決められる。
天才と呼ばれる人で、3歳とかから野球とか将棋とかピアノに触れていた
という人は多い。


すでにそういう回路が形成されてしまったから、
そこの応用がとてもスムーズにいくということと思われる。


じゃあ、大人になったら新しい回路は形成されないのかといえば
そんなことはなくて、
凡人があきらめるほどに、刺激の量と継続は求められるが
想像してるほど新しい回路形成は難しいことではない。


大人になって新しいことを始めて大成したひとは枚挙にいとまがないので
言うまでもないだろう。



3歳の子に、英才教育をほどこすべきか?


回路形成はそういうことではない。
本人が興味を持つことにたいして、まわり(親)が肯定して
それを褒めてあげることが何よりの回路形成になる。


怒鳴ってしかるのは、「回路破壊」。
叱られたことにはコンプレックスを持ってしなくなるが、
物事は常に良い面と悪い面があるので、
子供の(人の)成長を考えるなら「回路破壊」することはあまりオススメしない。


回路破壊は、人間としてやっちゃだめなモラルや絶対悪に関してだけ
怒鳴ったり叱ったりすればいいと思う。
ミスや失敗に関してその対処は、能力が弱くなるだけで悪循環。




そう考えると、3歳の子に対する接し方は
「愛情をもって育む」だけでいい。


自分のコンプレックス(仕事の疲れや、自分の敗れた夢)を
子供にぶつけると、かなりの高確率で
いじめられっ子や、自閉症の子供が育つ。
(コメントで指摘されたので訂正)


肯定的な感情は「回路形成」。否定的な感情は「回路破壊」につながる。


脳のシナプスはつながりが増大して太くもなるが、
萎縮して小さくなって消えることもある。


これは人の感情がコントロールしている。
喜んだり笑ったり、ワクワクしたりする感情は
「もっとそれをやれ!」という命令なのでシナプスが増え能力が高まる。


怒ったり、悲しんだり、落ち込んだりという感情は
「それはやっちゃだめだ!」という命令なので、
関連の回路を破壊しはじめる。
(なんかほんとに細胞を破壊する成分とか自分で生成できるらしいよ)


回路なんてあればあるほど、応用もひらめきもセンスも効くようになるので
自分大好きの自己肯定マッチョが
自己否定で回路破壊しまくりなウィンプより
大幅に上回る結果を出すのも必然。


毎日怒鳴ってばかりいる人が実はたいして仕事できないのも必然。



いくら努力して刺激を与えても、
他人と比べてばかりで、
どこにも達成感がなく、つらく苦しいだけの刺激は逆効果。
(このパターンは相当多い気がする)



「泣く」という感情はどっちなのかわかんないけど、
これは脳細胞全部に刺激を与えて、シナプスのつながりを再構築(最適化)する
「整理」としての感情じゃないかと思ってる。
(泣いた後はすごく頭がスッキリするし)


なのでおおいに泣いても、OKだろう(TT




自分の先入観わかる?

一定の刺激を与え続ければ能力は育つ。
閾値を超えない刺激は常に現状維持。
マイナスの感情は能力の衰退に。
という小学生にもわかる単純な理屈から
「天才」「凡才」「才能」などはそもそも存在しないことが分かる。



小さな杭につながれた大きな像のように、
勝手に自分の限界作って、世界が悪いと否定的な感情で埋めるのは
脳への回路破壊刺激として、
自分の成長じゃなく衰退として、
まさに人は自分が望む通りに自分の回路形成してるのだと、
一番最初の名言につながるわけです。