椎名林檎に学ぶ売れるコンテンツ
過激にすればなんでも売れるんでしょ
会社でも個人でも自立する経済基盤を築くためには、
売れる物(サービス、自分)を作らないといけない。*1
椎名林檎はそれが受けてしまうがゆえ、
もっと音楽の本質みたいなものをどうのこうのという意見だったが、
やはりそれは真理。
過激なエロス、過激なバイオレンスは売れる。*2
んじゃ、その過激な物を売ればいいのかというと
普通の会社はそうはいかない。
それを出した事による責任が生じる。
ビデ倫や、ソフ倫や、TV業界も倫理規定が厳しい。
過激なエロとバイオレンスは公序良俗に反するからだ。
だからそれを避けて物を作る。
それを薄めて物を作る。
それをメタで隠して物を作る。
作り手のプライドとして、それが嫌ということも多い。
エロとか爆発シーンだけに頼るとアーティストを名乗れない。
プライドが、、名誉欲が満足しない。*3
もうひとつ
エロとバイオレンスは供給過剰だ
アダルト商品だろうが、ハリウッドだろうが、ゲームだろうが、
過激なものはあふれている。
それらが、全部儲かってるだろうか?
もちろんなんの刺激もないようなものよりは、
あるていど過激な方がマシだろう。
しかしそれはすぐに慣れてしまう。
すぐに飽きられてしまう。
飽きられないように、僕らはさらに刺激を強くする。
だがそれにも限度がある。
あまりに強いその刺激には
逆についてこれない人がたくさん出てくる。
拒否反応を示されては売れない、、、
、、、番組で椎名林檎が歌を歌っていた。
初見で聞くならとてもかわいい猫なで声で歌っていた。
だが、同じ曲でサビに入るとそれはドスの効いた迫力のある声に変わる。
、、そのギャップがいい。
すでに供給過剰な刺激に慣れてしまったお客に対して
どうやって新たな刺激を与えてやればいいのか?
、、強い刺激をいったんやめて、やさしい刺激に慣れさせる。
強い刺激が当たり前になってしまったら、
さらに檄強い刺激を与えないといけないだろうが、
それは倫理的にも肉体的にも限界を超えてしまう。
なら一度、やさしい刺激が当たり前の世界を再構築する。
そこに慣らしてしまう。
慣れた頃に、もう一度強い刺激を与える。
これを繰り返す。
このゆり幅があれば、倫理規定内の刺激で充分な満足を引き出せる。
構造的には、↓これと一緒だ。
異性をほぼ確実に落とす方法 - あるSEとゲーマーの四方山話
http://finalf12.blog82.fc2.com/blog-entry-511.html
エロゲで見るおっぱいより
ジャンプで見るおっぱいのほうがエロイのはなぜか?!!
エロビデオで見るおっぱいより、
ゴールデンタイムのTVで見るおっぱいのほうがエロイのはなぜか?!!
そこにおっぱいギャップがあるからなのだよ!!*4
なんでこんなことを書いてるかというと、
周りで「どうすれば売れる商品になるのか」
ということで悩んでる人がたくさんいて、
その中で
過激にすればなんでも売れるんでしょ
と、言い切った「売れて当たり前」の前提で世界を見てる人が結構新鮮で。
椎名林檎の場合、J-POPという世界で
あの色気と歌詞と声なら充分刺激的だよなあとか。
じゃあ周りで悩んでる人は
ギャップの作り方を知らないだけ
なんじゃないかという仮説です。
中身を作るより、先にマーケティングの話になることもありますが、
自信をもって差別化(市場とのギャップ)できた中身がないと
ほとんどのマーケティングはみのらないでしょう。
若い女の子は得ですよね
もうひとつ番組で印象的だったのがその台詞。
先に音楽をやってた兄の椎名純平より先にデビューしてしまい
たぶん、ちやほやされたんじゃないかと。
女の子は若いってだけでかわいいじゃないですか。
女性司会者はちょっとビックリしてたみたいだが、
なんだろう、このあざとさというか、自分のメリットを知り尽くして
「売れて当たり前」で見る世界。
理屈では何をどうしたらいいか全てわかっていながら
「要は勇気がないんでしょ」
で全て片付けられてしまう人たちとはほんとに見てる世界が違う。
「どうやったら売れるのだろう?」
と言いながら、それが売れない条件ばかりを
会議でダメ出しするんじゃなくて
「こう展開したら売れて当然。その中で作品の本質を追究するには?」
という風に、世界を見る人。
そういう役を演じられる人がいる。
まったく同じ世界を見てるはずなのに、
みんなそれぞれ自分が想うような世界に捉えていて、
しかもそれが、それぞれにとって全て正しい世界で、、
、、、、すれ違う。。
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