僕は幸せを手に入れた


※フィクション(架空の出来事)としてお読みください。



「おまえ、ちょっと働き過ぎじゃないか?」
「君がなまけすぎなんだよw」
「いやいや、普通は適当にサボるって。
こんな単純作業、、たいした報酬があるわけでもないのに。」
「なにいってんだい。サボってたらあのカミナリ親父にこっぴどくやられるぞ。」
「あんなのにビクつくなよw
別に殺されるわけじゃないんだから全然たいしたことないって。」
「そうはいっても、怒られるより仕事こなすほうがいいに決まってるじゃないか。
どんどん仕事がやってくるんだから、どんどん片付けていかないと。」
「だ〜か〜ら〜、お前が仕事片付けるからあいつらはどんどん仕事もってくるんだよ。
適当にやっとけって。」
「でも仕事しないで、何やるのさ?」
「それを考えるんだよ。
俺は本来こんなところで終わるような奴じゃない。
何かの間違いで奴隷のように働かされてるだけだ。
いつか必ずここから抜けだしてやる。
サボってるようにみえていろいろ考えてるのさ。」
「何それ? おとぎ話? だったらさっさと独立しちゃえばいいのに。」
「そう簡単にはいかねーんだよ。
この会社もこの世の中も、何かおかしいのは分かってる。
今の俺が本来の俺じゃないのも分かってる。
だがどうしたらいいのかわからない。
なんというかこう、人にうまく伝える手段がないんだ。
本当の俺を、俺の言いたいことを
どんな人にもわかりやすく伝えることができたらこんな悩むこともないんだが。」
「君は病気だよ。そんなありもしない幻想ばかり追いかけて、、中身は何も無いんだ。」
「そんなことはねえ!!! おかしいのはお前だ!!
こんな単純労働の毎日が当たり前な訳ない!! ここが異常なんだ!!!」
「あいつらは常に俺を見下してやがる!! こんな単純作業しかできないだろうと!!
ホントはもっといろいろ考えてるのに、、俺だけじゃない!!
お前もあいつらから見下されてるんだぞ!!!」


「僕はよく褒めてもらえるよ?」
「そうすりゃお前はよく働くからな!! ここで洗脳された、考えないバカだからさ!!!」
「、、怒る、というより、、、君を哀れに思う。
もっと周りと調和して目の前のことをきちんとこなせばきっと幸せになれるのに。」
「奴隷の幸せか? 冗談じゃねえ!!」
「お前の勤怠表見ろ! 355だ!! 355!!!!」
「あのなあ!!! 人間は365日あったら120日は休むんだよ!!! 法律でそう決まってんだ!!!
お前は盆と正月以外休んでないようなもんじゃないか!!!!
こういうところを世間じゃブラック企業っていうんだ!!!!
そしておまえみたいな洗脳されたバカを社畜っていうんだよ!!!!」
「、、、、、、、社畜じゃない。」
「、、、、、まだ目を覚まさねえのか!!」
「、、僕は、、僕は優秀なんだ。。。僕は、幸せになれるんだ。。。。」
「クソが!! 一生言ってろ!」




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「、、、、おい。」
「、、、、、、」
「、、、おい。」
「、、、、、なに?」
「お前の言う幸せってなんだ。」
「、、、、、、、、」
「働くことが幸せか?」
「、、、、、、、」
「上司の機嫌を取るのが幸せか?」




「、、、、、家族」
「、、家族を持つんだ。」
「綺麗なお嫁さんをもらって、
家族を持ってかわいい子供たちをたくさん作って、、
みんなで仲良く暮らす。
それが僕の幸せだ。」
「はっ。おまえからやっとまともな意見が聞けたぜ。」
「だがそれこそここにいちゃ一生無理だな。」
「そんな働きどおしでどうやってメスを探し出すんだよw
ここには出会いなんてさらさらねーぜ。」



「、、、、、実は、内緒なんだけど、今度お見合いするんだ。」
「はああ!?」
「な、、なんで!? こんなブラックにいて、なんかツテあんの?」
「上司が、、僕は優秀だからって、お嫁さん紹介してくれるって、、、、」
「なんの奇跡だよそりゃあ!!! マ、マジか!!
くっそーー!、、そうか!!それでお前あんなに働いてたのか!!!」
「いや、話があったのは最近だからそれで働いてたわけじゃないよ。」
「でもほら、やっぱり人の言うことを真面目に聞いて働いたら幸せになれるんだよ!!」
「う〜〜〜〜、いや、それは認めない!! それは偶然で運が良かっただけだ!」


「で、でもまあ、、おめでとう。お見合いうまくいくことを願うよ。」
「ありがとう!」
「さすがに家族を持ったらお前もこんなふうに働くわけにはいくまいw」
「うん、もっともっと働かないとねw」
「は?」
「おい、ちょっと待て。」
「嫁さんてどんな奴なんだ?」
「僕と同じように優秀でよく働くってきいてるよ。」
「子供はどうする?」
「子供なんて手間かけないでもすぐ育つよ。」
「いやいやいやいや、
お前が自分と同じような苦労を子供にさせたくないのはよくわかる。
でもそのためにもきちんとした愛情と教育で育てないといけないだろ?」
「大丈夫。優秀な僕と優秀なお嫁さんの子供だから優秀に決まってる。
僕よりずっとずっと働く子供たちをたくさん育てるんだ!」
「はああああああ!!?」



「信じられねえ。。。いますぐおまえをぶっ殺してえ。
優秀だって? おまえは生まれ持っての社畜
ナチュラルボーンブラックだ!!」
「悪いことは言わねえ。そのお見合いはやめろ。
子どもが、世界がみんな不幸になる。」
「僕にはそれが妬みにしか聞こえない。やっぱり、僕らはわかり合えないんだね。
そろそろお迎えが来る。僕は行くよ。君とはさよならだ。」
「馬鹿野郎!! 目を覚ませ!!! お前はいいように利用されてるだけだ!!
ここは異常なんだ!!! もっと世界を広く見ろ!! それは幸せなんかじゃねえ!!!!」
「君の幸せと、僕の幸せは違う。ただそれだけだ。」
「それを他に、子供におしつけんじゃねえええええええええ!!!!」
「、、バイバイ」
「!!!!!!!!!!!」






「信じられない。
なんであんなに不真面目になれるのだろう。
夢ばっか見て全く地に足がついてない。
だから幸せになれないんだよ。」
「、、僕は、僕は幸せを手に入れた。」
「上司が用意してくれた優秀なお嫁さんだ。」
「うふふ、子どもができたらもっともっと幸せになるぞー。
楽しみだなあ♪」



asahi.com朝日新聞社):ほぼノーミス「天才ラット」誕生 東海大、30年かけ - サイエンス
http://www.asahi.com/science/update/0727/TKY201007270578.html


賢いラットを実験で選び出し、95世代かけ合わせて、「天才ラット」を誕生させた。
東海大学が30年がかりで育てた。


「天才」は、30秒ごとにレバーを押さないと軽い電気ショックを受ける実験で、
学習能力の高かった個体同士を繰り返し、交配してつくった。
「賢さ」が安定するまで約20年かかったという。


天才ぶりはこの実験で実証済みだ。
普通のラットは、毎日30分、レバーの押し方を教えても、
360回のうち100〜300回は失敗する。
一方、「天才」は360回中、失敗は平均で5回ほど。
水の中を泳いでゴールを探す記憶力の実験などでも、一貫して好成績を出すという。


子どももほぼ例外なく、「天才」なので、妊娠中の親に化学物質を与えて、
生まれた子どもの能力を調べれば、胎児への影響も調べられるという。
シックハウス症候群を起こすホルムアルデヒドを親が取り込むと、
子どもは成長してから学習能力や平衡感覚が落ちることが分かったという。


教授は、研究機関やメーカーに共同研究を呼びかけている。



※この物語はフィクションであり、
実在のねずみ、および大学とは一切関係有りません。