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「本業の向こう側で勝負をする」ということ

ワンクリック―ジェフ・ベゾス率いるAmazonの隆盛


この本の一つの見方がまとめられてました。

Amazonはなぜ本を売るのか〜その戦略にビジネスを学ぶ : ライフハッカー[日本版]
http://www.lifehacker.jp/2012/11/121107book-to-read.html


1.よく知られた製品であること

2.市場が大きい

3.競走が激しい

4.仕入れが容易

5.販売数のデータベース作成が簡単

6.ディスカウントのチャンスがある

7.送料におけるメリットが大きい

8.オンラインの可能性が高い


僕は別の視点なんですが、本業の向こう側で勝負をするというのが
未来を作っていくんじゃないかと。


Amazonは創業から数年大赤字でやっと危機を脱しても
利益率は普通の企業と変わらない5%前後で横ばい。


アマゾンドットコムの売上推移などをグラフ化してみる:Garbagenews.com
http://www.garbagenews.net/archives/634009.html


GoogleAppleなど他の成功したIT企業と比べると
あまりのリスクを乗り越えたにしては
そう大きなリターンではなかったように思えます。
「Web1次問屋」はロングテールすぎて在庫リスクがでかいんですね。
もちろんITや倉庫、物流の改革でここまで低価格を実現できたのは凄いです。


ただAmazonの躍進はその2008年グラフの先ではないかと。
つまり本業によるWeb1次問屋よりもその規模を活かした
中古販売のマーケットプレイス
他のショップへ軒先の貸し出し、
ネットサーバー業務EC2、
Kindle
出版業務
など、本業の向こう側が本当の高い利益率になるのではと。


いわば本体の役目がゼロ円携帯のごとく「宣伝」なんですね。
その向こう側で儲ける。

Appleも瀕死だった本来のPC事業から、iPodの連携という向こう側へ移り、
iPodの値段がどんどん下がってきたと思ったら
iTunesStorへ移り、その向こう側のiPhoneへ移り、
そのiPhoneすら低価格圧力をキャリアにかけて、
AppStoreへ移り、PC事業へのシナジー効果へつながる。


ゲーム業界でも本体を赤字で出してソフトで儲けるという、
向こう側の商売をずっとやってきたのですが、
ここにきて、ソフトすら無料にして課金で儲けるとか
さらなる向こう側へジャンプしてしまいました。


向こう側へジャンプするというのは、
「本体事業」を低価格や無料などの踏み台にして
さらに抽象度の高いレベルの事業へと移ることです。

そのとき、本体事業周辺の業界はあまりの低価格化で
軒並みでかいダメージをくらいますので変化について行けなければ
時代とともに死んじゃうかもしれません。


これから10年戦っていこうとするとき、
自社の本体事業を踏み台にする
というとんでもない自己否定変化はできるでしょうか?


自社事業の向こう側に何があるのかということを、
一度考えてみるのも面白いと思います。



関連:

Apple と日本の家電メーカーのデザインの違いを考える - teruyastarはかく語りき
http://d.hatena.ne.jp/teruyastar/20111001/1317458330