teruyastarはかく語りき

TVゲームを例に組織効率や人間関係を考える記事がメインのようだ。あと雑記。

日本人の働く時間を減らそう「土曜日のパパは私のもの」キャンペーン

日本人はなぜ仕事の効率が悪いのか?海外と比較して解決策を探す。 | 働くって楽しいぜ!
http://enjoy-work.raindrop.jp/archives/415


労働生産性はともかく残業したくないです - やしお
http://d.hatena.ne.jp/Yashio/20130317/1363517753


本当に日本人の生産性は低いのか?


最初の記事、基軸通貨で金融握って石油でていろいろ世界一なアメリカはともかく
ルクセンブルクと、ノルウェーが極端に生産性高いのなんでですかね?

ルクセンブルク - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%AF

人口約50万人

ユーロ圏を代表する国際金融センター

かつては鉄鋼や化学といった重工業を中心とした工業国であったが、
現在では銀行業や金融サービスを中心とした金融大国である。

こうした金融セクターは
(およそ30万人の労働人口に対して)7万人近い雇用を生み出し続けており、
労働人口全体のおよそ5分の1を構成していることになる。
これは失業率を低く抑えることにも貢献している。



外国資本からの大規模な投資

ルクセンブルクは地理的に欧州の中心に位置しており、
道路や空路(※航空貨物大手のカーゴルックス航空が本拠地を置く)
といった交通網がよく整備されているほか、
オランダ(国際的な海運業の中核)を隣国とする欧州における物流の要所であり、
更には英語やフランス語、ドイツ語といった欧州の主要言語がすべて通じる
理想的な環境にあるため、欧州圏にビジネス展開しようとする世界企業にとっては
魅力的な立地条件を有している。

労働人口5分の1が金融マンだと、、比較できるかw

ノルウェー - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%AB%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%BC

人口約500万人


世界第6の原油輸出国であり、
原油はノルウェーの輸出の35%(1999年)を占める。

先進国の人口500万人で石油でるとかw
そりゃ利益率高いだろうさ。


他のEU大国とは、人口が倍以上日本の方が多いので同業も多く
それだけ日本国内の価格競争が厳しいかなとも思ったのですが、、

労働生産性とは
http://www.job-getter.com/3interview/Dictionary-r10.htm


労働生産性=生産量(付加価値)÷労働量(従業員数)

あの表には働く時間が考慮されてないですね。
(元のPDFはこちら)
http://www.jpc-net.jp/intl_comparison/intl_comparison_2011_press.pdf

日本人は長時間働きすぎるから幸せになれない : J-CAST会社ウォッチ
http://www.j-cast.com/kaisha/2011/08/11104044.html?p=all


日本人は勤勉だ、という評判は世界でも名高い。OECD(2010年)の統計によると、日本人の平均労働時間は年1,733時間。フランス人・ドイツ人はそれぞれ年1,500時間と年1,309時間だから、それよりだいぶ長く、アメリカ人の年1,778時間に匹敵する。


230時間長く働いてるのに負けてるだと、、
さらにこの上サビ残が乗っかる企業までも、、、

一応、日本人の働く時間は年々短くなってる


厚生労働省PDFより
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/04/dl/s0428-11g.pdf


昭和35年の2426時間から、
平成元年で2076時間
平成20年で1813時間まで来てますね。

土日休みで8時間働けば2080時間ですが、
17日の祝日と、正月休み、夏季休暇、有給消化などで1668時間まで下がり
残業足して2076時間といったところでしょうか。
もちろんサビ残やってるところは数字に出て来ません。


このグラフからすると日本の働き方もずっと停滞してるわけではなく、
どんどん効率良くなってるとは思います。


ただ、有給が30日もあるフランスやドイツとか、
ドイツはさらに夏休みが1ヶ月ぐらいありそうなので
まずそれで会社が回る仕組みを作らないと
他の先進国並な生産性にはならないですね。
これは商習慣や、取引先の会社のこともあるので一斉に変えられず難しい。


でもやる価値があると思うのは、
休み多いほうが眠ってるお金も動きやすくて
生産性も上げやすいんですよね。
ワーカーホリックの人はお金使う暇ないので
お金貯めこむスパイラルになる。

一部大手は春闘ボーナス満額回答

FNNニュース: 春闘一斉回答 労働組...
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00242131.html

ローソンが最初取り上げられてましたけど、いろんな大手が続きましたね。
ただ、下請けの中小企業にまで波及するには2~3年かかるかもということで、
せっかくみんなで波に乗りたい所、まだまだ明暗分かれそうです。

僕が見たTVのニュースでは上がらない中小企業勤めの人は残念そうでした。

ボーナスが上げられないのなら、働く時間を短くすればいいじゃない

そこで7時間労働ですよ。
220日働いてたとしたら、年間220時間の削減。
平均1813時間が、1593時間まで下がります。
これで同じ成果を上げれるならEU諸国にかなり近づけますね。
残業も完全撤廃できたら1448時間でフランスを抜くことができます。
「我が社はフランスより生産性高い!」
ぐらい言えないと多分この先生き残るの難しいです。


そのフランスから来たカルロス・ゴーンがかつて
日産の社員半分にしても
車同じだけできて、新車開発もしたりするわけで、
半分の4時間にしろというわけじゃないのだから
ゴーンよりは楽な目標と考えてみてはどうでしょう。


実際には、繁忙期の波を吸収するための残業はつきものなので
むしろ平時を7時間にするという形になるでしょう。
24時間営業のところはしかたないとしても、
営業1時間減らしたらお客さんがその時間に合わせる業種も結構あると思います。


極端な例だと週3日しか開けないけど、そのかわり
倍以上売り上げるスーパーとかもあるんですよね。

「ガイヤの夜明け。これから生き残る、いろいろなス^−^パ^−」 :: mikawanomeron|yaplog!(ヤプログ!)byGMO
http://yaplog.jp/hira-masakado/archive/1288


また別の山形にあるスーパーは、週 金・土・日の3日しか営業しない。
もともと、肉の卸しが本業。
毎日スーパーを開けると週休2日制で7人の社員がいる。
営業が週3日のため。5人の社員でたりる。
月曜日は、みんなで掃除。
火。水曜日は全員休み。
木曜日は、明日からの販売に向けて仕込み。
雨が降って気温が下がってくると、
焼き肉用にスライスしていた肉をすき焼き用にスライス。
ある肉が売り切れそうなときは、
チェーン店に連絡して、余裕が有る分を廻してもらう。
生肉だから、3日で売り切らなければならない。
日曜日の閉店1時間まえには、すべての肉は半額。
週4日店舗を閉めていることによる電気代は、
1店舗あたり、300万円の支出減。
3日営業で社員の数を減らす。
4日休業で電気代その他の経費を減らす。
その分、商品価格を安く抑える。
店長は、この営業方針でも同規模のスーパーよりは、
利益率が高い。


働く時間を減らすには、1時間分の仕事を減らす必要があります。
効率を上げるというのは短時間に全部詰め込むのではなく、
仕事そのものを減らして楽をしないと無理が事件になります。

削るべきは「やった方がベターだよね」案件

労働生産性はともかく残業したくないです - やしお
http://d.hatena.ne.jp/Yashio/20130317/1363517753

 サボってるっていうより、せっせと生産性とは関係の薄い作業を全力でこなしているから、労働生産性が低くなるんじゃないかっていうのが実感なの。(あるメーカーのある部門にたかだか5年ばかり働いてて見てるってだけの狭い視点だから、別に一般化する気もないけどね。)

 この「関係の薄い」っていうのがミソで、完全に無益な作業(フォルダを開いたり閉じたりするみたいな)だったらちゃんと駆逐されるんだけど、「まあ、やった方がベターだよね」って仕事だからなかなか消えないし、「残業してでもやってね」みたいになっちゃうの。


耳が痛いですね。
お客のクレームに全部対応策考えるとか、
お客の言うとおりにサービス過剰とか、
お客の望むままに機能全部盛りでもっさりとか、
家電やITでもよく聞く話で、
だからIT業界の声が大きいネットでよく話題になるんですが。


顧客や上司が言う「やったほうがベターだよね」は保険なので、
保険はあればあるだけ安心するのですが、その全部に保険代が掛かるんですよね。

その「必要なところ」のラインが妙に高いんだ。海外(というか欧米)のメーカーといっしょに仕事をしたりしたときに、え、こんな適当なの、ってなるときに特に思う。「いいじゃない。とりあえずリリースして問題が起きたらそのとき対処すれば」みたいな精神をかいま見たときとかね。そういうときぼくらの会社では、ほらね、やっぱり日本の製造業は世界一なんだ、って気持ちを暗に共有してうれしくなってるってわけ。相手をうらやましく思いながら、でも自分のことを否定するのはつらいからね。

小さなトラブルは防ぐよりも受け入れる

仕事ではいろんな問題が出てきますが、
その全部に対策や改善案、
報告をしていったらいくら残業しても時間が足りません。

真面目な人や部署ほど、
過去にあったトラブル対応の正しい仕事をするんですが、
それが特に業績には結びつ来ません。

なのにトラブルをときどき受けるコストよりも、
これからトラブルを避けるために必須となった
手間とコストの方が何倍にもなったります。

本人や会社としては正しいことをしてるので、
この「やったほうがベターだよね」案件のコスト高は
なかなか捨てれないですよね。

この保険を捨てると同じトラブルの時、
社内で「誰の責任だ!」となるからなのですが
そんなの誰の責任でもなく、
トラブル前提で受け入れたほうが安くつくことは多いです。

お客を選ぶ

よくこのブログで例に出す未来工業の本を紹介しようと思ったら
そのものズバリの新しい本が出てました。

ホウレンソウ禁止で1日7時間15分しか働かないから仕事が面白くなる
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未来工業は休みが多く、地域一番の給与な会社です。

年間休日183日。「日本一休みが長い会社」:日経ビジネスオンライン
http://business.nikkeibp.co.jp/article/pba/20091124/210456/


それと、この本

「週4時間」だけ働く。
「週4時間」だけ働く。ティモシー・フェリス 田中じゅん

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どちらも共通してるのは、「お客(仕事)を選ぶ」という所。

未来工業は自分たちの休みの都合で納品したり、
休みのカギをそのまま取引先に預けるという
冗談みたいなエピソードもあったけどw
それでトラブルが合った時のロスは受け入れるし、
ついてこれないお客さんを休み削ってまで追いかけたりはしない。

週4時間の人も、忙しすぎて手が回らなかった所
思い切って客の細かい要望を受けないような
手順の簡素化やサポート縮小して価格改めたら
口うるさい大口顧客の一つが取引終了して、
もう一つの大口顧客からは2倍の注文が入り業績上がったとか。


こういうの見ると取引先の都合とか
うまく話して仕組み作れば意外となんとかなるんじゃないですかね?


この話もそうですね。

仕事効率を上げる方法を紹介。1つでも実践すれば明日から変われる! | 働くって楽しいぜ!
http://enjoy-work.raindrop.jp/archives/435

いろんな人の仕事の仕方を聞いていると、無駄な仕事を引き受けて自分の仕事量を増やしている人は多いなと感じます。「お客様からどうしてもと頼まれて」とこぼす人は多いですが、断ることで仕事を減らすというのも大きなポイントです。

「いや、断ったらお客様との信頼関係が・・・」

ほんとうにそうですか?断るべきところをちゃんと断るという関係性のほうが信頼関係の強い、強固な関係性かと思います。少し話しがそれますが、私が懇意にさせていただいている居酒屋が池袋にあります。「酔い心地 真っ先」という日本酒がうまい居酒屋です。一本気が店主で、筋の通らないことはしません。どんなに親しいお客さんでも、例えばオープンの一時間も前に「いいじゃん入れてくれよ!俺と大将の仲じゃないか」という様な依頼にはきっぱり断る人です。その分自分がすることはしっかりするし、断るところはちゃんと相手が納得できることです。だから私を含めて常連さんが沢山います。
(すでに100回くらい足を運んだかもしれません(笑))
BtoBのビジネスでも同じだと思います。しっかりダメなものはダメというが、しっかり仕事をしてくれる人と、なんでも頼めば聞いてくれる便利屋さん、どちらが健全でしょうか。
(そして多くの場合、便利屋さんは仕事を抱え込んでしまって結局遅れて怒られるという状況に良く陥っているような気がします)


この話、サラリーマンだと上司がいう
「やったほうがベターだよね」案件は断れないですし
営業が取ってきた口うるさい顧客の仕事も受けた以上断れません。

正しくても従業員が必要以上に疲れて利益薄い仕事とか、
そういう余計なコストセンターを抱えたくないなら
会社でどういうお客をとるべきか、7時間で楽して良い顧客を絞るにはどうするか
一度営業まじえて再考するいい機会かもしれませんし
チームとしてもどういう依頼チケットを、部下に渡すべきかというのを
上司部下関係なく、ちゃんと話し合う方が楽になれるかもしれません。

全てはお客を選ぶところから。お客を選ぶなら、便利屋戦略もあり

お客さんの望む本質を捕まえて、余計なサービスや機能は付けない
というのは、「お客様は神様じゃない」
「この価格でそのサービスはやれない」という線引を高くすることであって、
ちゃんと高付加価値が望めるのなら、便利屋戦略も全然有りです。


でんかのヤマグチという家電量販店の2倍以上の価格で売れるお店が
A1のお客にしぼって営業してるのが良い例ですね。

家電量販より高く販売して、お客様から喜ばれるでんかのヤマグチ:いい人財、いいチーム、いい組織をつくる!:ITmedia オルタナティブ・ブログ
http://blogs.itmedia.co.jp/brand_ing/2010/08/post-04b7.html

ただこれは、「お客様は皆平等」という価値観だと嫌悪する考えかもしれません。
ゲームも、みんなに5800円で売るより、
無料の人と100万円払う人にサービス分けるようになりましたしね。
子供の5800円と大人の5800円は違いますから。

もちろんみんなに5800円で売るのが悪い訳じゃなくて、
それはそれでお客さんが納得してくれただけ売れます。
でもよほどのヒットメーカーでない限り、
5800円のゲームに10万円の中身を詰めつづけることはできません。
「お客様は皆平等」と「サービスの理想的な向上」を相容れるには
よほどのアイディアか、サービス残業を必要とするでしょう。

まずは7時間から考えてみよう

日本は今ちょうど景気がいい感じに戻ってきそうな流れで、
でもボーナスは上げれない企業も多数。
さらに、欧米に比べ生産性も低くこのままでは国際競争力がさらに低下しかねない。
ならば、働く時間を強制的に減らして大手との不公平感をなくし
(年収3%のボーナスもらうより1時間早く帰れる方がいいじゃない)
そこから自社やチームを見なおす機会にしてみてはどうでしょう?
(例えば30分多く働いて休みをそれ以上に増やすのでもいい)


働く時間をEU並に、家族や友人や恋人を大切にしつつ、
余暇で眠ってたお金も掘り起こしてもっと楽に儲かるような
そんな流れの第一歩になるんじゃないかと。


ちなみにドイツやフランスの労働時間が減ったのには
長年それぞれの業界で少しづつ労使交渉が実を結んだ結果のようです。

 ドイツ人の働き方
http://www.cc.kyoto-su.ac.jp/~konokatu/aritomo(05-1-29)


3.ドイツ、時短への歴史

ドイツでは労働時間決定において、法律ではなく産業・地域別労働協約が決定的な意味を持っているのだ。よって、全国一斉に時短が実施されることはなく、ある産業部門で実施されたことが、他の産業に移っていくという形がとられる。

戦後ドイツの本格的な時短闘争は、ドイツ労働組合同盟(DGB)の取り組みで開始された。1955年、DGBは週労働時間短縮をめぐって、「土曜日のパパは僕のもの」のスローガンとポスターをかかげ、街頭キャンペーンも展開した。

日本の法律が動かなくても、
会社やチーム単位でやれることもあると思うんですよね。
ドイツに習って「土曜日のパパは私のもの」キャンペーンをそれぞれが展開すると
もっと余裕のある社会になるかもしれません。



そんじゃーね。



追記。

「資本主義を否定しなければすべてがブラック企業予備軍だ」:日経ビジネスオンライン
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20130830/252814/?rt=nocnt

ZOZOTOWNは6時間(未満?)なんですね。
7時間だと法的に休憩時間がいるとか。

そもそも労働時間を1日8時間と最初に決めた人と、
その根拠はどこからきたのか答えられる人いますかね?