teruyastarはかく語りき

TVゲームを例に組織効率や人間関係を考える記事がメインのようだ。あと雑記。

2万6千文字の世界へようこそ

映画、演劇、テレビゲーム、ネット上の文章は、どのくらいの長さが「適切」なのか? - いつか電池がきれるまで
http://fujipon.hatenablog.com/entry/2014/02/26/131332


これらの記事から考えると、
「2000文字くらいまで、長くても3000文字は超えないほうがいい。
3分間で読み切れるくらいの分量」が、
現在の「適切な長さ」ということのようです。
堀江貴文さんのように「400字以内で要点だけ!」という人もいるし、
僕も正直、面白くなければ2000文字でもきついです。

ブログは何文字で書けばいいのか? - デマこいてんじゃねえ!
http://d.hatena.ne.jp/Rootport/20140221/1392994069


結論から言えば、ブログは好きな長さで書けばいい。

ただし、できれば2,600字以内が望ましい。
それ以上の長さになる場合は内容をいくつかのパートに分け、
1パートあたり1,300字程度で書くのが望ましいと思われる。


興味ある話だったので、自分の人気記事適当に調べてみたら
だいたい、7000-26000 文字 に収まってて平均1万文字ぐらいですね。
はてなダイアリーの上限3万2千文字超えたことも2回ありました。

なんでそんなに長いのか?

第一目的が自分との対話だからですね。
自分の思考を掘り下げるためにこのブログは使う。

すると1番目の読者が自分自身なので、
自分が書きたいものを書いてるわけじゃなく
自分が読みたい物を書いてる。

ならプライベート(非公開)日記でよくね?

その方が誤解されないための余計な解説も引用もなく、
短く簡単だけど、
あえて一般化することで共通する抽象的な原理まで
掘り下げなければいけなくなる。

他人にちゃんと説明できてこそ、やっと自分が理解できる。

やっぱ長すぎるから、短く書こうかな、、

自分でもさすがに長過ぎるとは思ってて、
抽象的原理と、その結論のみを書こう
、、とした記事はあまり読まれなかった。

あまり原理原則をたどっていっても、
ほんとに当たり前の事にしかたどり着かない。
飾りもウィットもない当たり前のことなんて誰も読まない。

自分の人気記事は
その当たり前のエンディングに対して、
どういう新しい視点や切り口による冒険からたどり着いたか?
という過程こそ重要だったのに。

犯人はヤスだから最初から叩けばいいよ」
ウルトラマンは初手でスペシウム光線だせばいいよ」
なんてゲームや特撮が売れるわけない。


「デマこいてんじゃねえ」はいいこと言ってる。

ブログは何文字で書けばいいのか? - デマこいてんじゃねえ!
http://d.hatena.ne.jp/Rootport/20140221/1392994069

いい文章には「謎」が必須だ。

読者が小説のページをめくるのは、
めくった先に知りたいことが書いてあるからだ。

読者がページをスクロールするも同じだ。
冒頭に示された「謎」の答えが知りたいから、
続きを読んでくれるのだ。


せっかくなので、僕のブログ長文ノウハウを書いておく。
平均1万文字でも、2万6千文字書いても人気記事が多いのは
はてなでもわりと稀有な例ということで
何かの参考になるかもしれない。

1, 実は250文字のブログ

実はこのブログ、2万6千文字書いていても
「見出し」「引用」単位では、200-400文字、
平均250文字のブロックで区切られている。

ブログは何文字で書けばいいのか? - デマこいてんじゃねえ!
http://d.hatena.ne.jp/Rootport/20140221/1392994069

ブログは映画字幕と同じぐらいのスピード(毎分240字と少し)で読まれる。

とするなら、1分で読めるものが連なってるわけだ。
本来なら段落として扱われるものが、
僕のブログでは「見出し」となって視覚的な区切りを置いてる。


※ただこのブログをスマホで見てる人には申し訳ない。
はてなダイアリーの仕様で
スマホではブログデザインが反映されず、
なんの区切りもない読みにくい文字の羅列になっている。

2, 三行で1段落

僕のブログは三行で1段落を基本としてる。
長くても五行程度だ。

元々、サクラ大戦などのアドベンチャーゲームだと
解像度や読みやすさ、テンポなどを考えて3行表示が基本だった。
ゲームの発想をそのままブログに適用している。
この意味は後で解説する。

3, 句点で改行する

これも制限のあるゲームで時々みられる、
読みやすい所で改行する
をさらにおし進めたものだ。

この適用はゆるいけど、
1行でなるべく一つの意味を扱いたい。


こういう書き方は非常識だと思われる。
せっかくHTMLにある段落タグも無視することになるし
ブログの幅が決まってないデザインだと、右端が空きすぎたりする。


でも、紙の書き方と、ブログの書き方は最適化が違ってくる。


※むしろ僕の書き方は、スマホはてなダイアリーの自動段落挿入で
こないだまでめちゃくちゃ読みにくい改行が自動挿入されていた。
スマホ版はCSSが効かないので回避できない。
のちに段落にしないオプションが実装されたのを知った。

紙に書く記事と、ブログの違いは何か?

紙は印刷するので、
誌面のコストという都合が大前提にあって
いろんな構成レイアウトが出てきた。

単純に言うと
「読みやすさのためだけに空間を開けすぎると情報量が薄っぺらくなる」
同じ情報量を詰め込むのに、本が分厚くなるからね。
子どもの絵本じゃないんだから。


で、ブログには誌面コストの都合がない
400文字書いても、2万6千文字書いても、印刷コストは発生しない。
だから子供の絵本ぐらい空間を開けても大丈夫。
読みやすさのために空間を目一杯贅沢に使っていいのがブログ

そこから、

1, 本来の段落は見出し単位で区切る
2, ブログの段落は3行で区切る
3, 改行は句点でも行う

という贅沢な発想ができる。

これらの一番の目的は
1画面の文字情報量を減らすことにある。

それ、ほんとに読みやすいか?

はてなを見るような人には、
そんなに読みやすくないかもしれない。
本が好きな人なら、
もっとぎっちり文字が詰まってたほうがスクロール少なくていい。
という人もいるだろう。

しかし、はてなーじゃない、
ツイッターから流れてくるような一見さんはどうだろう?

1画面に文字をたくさん出し過ぎないこと

こちらを見て欲しい。

Wii U社長が訊く「フィットメーター」|Nintendo
http://www.nintendo.co.jp/wiiu/interview/astj/vol1/index.html

MOTHER2』ふっかつ記念対談 はじめてのひとも、もういちどのひとも。 - ほぼ日刊イトイ新聞
http://www.1101.com/nintendo/mother2_wiiu/


任天堂の社長が聴くと、ほぼ日刊イトイ新聞の構成なんだけど
他の媒体の対談記事とは違って、

1, 写真単位で適度に区切る
2, 改行は句点でも行う

という事が行われている。
さすがに対談なので3行段落ではないけど。
写真で区切ってるだけ、
僕のブログより見やすくて1画面文字情報量が少ない。

この対象読者は当然小学生も含まれる。
本をあまり読まない人も含まれる。

そういう人に読んでもらう場合、
「1画面の文字情報量をできるだけ抑える」
というのが、ゲームを作るときに気をつけることだったりする。


よく、ブログ記事にイメージ画像を載せる
GIGAZINEみたいなサイトがあるけど、
あれはイメージによる誘導の他に、
画面の文字情報量を減らすという意味でもとても効果が高い。
(僕はめんどくさいからやってないだけ)

この究極がアメーバブログだ!!

4997回目|ABKAI 市川海老蔵オフィシャルブログ Powered by Ameba
http://ameblo.jp/ebizo-ichikawa/entry-11782486472.html

ここの芸能人ブログや一般ブログのいくつかでも、
そもそも「2行以上の文がない!!」
「改行広すぎ!!!」
なのである。

対象読者は、文章すら読まない一見さん。
写真のキャプションみたいな文字だったら読める。


アメーバブログ以上となると、
マイクロブログと言われるTwitterになるだろう。

つまり、ブログを読まない人を取り込む
最大公約数への最適化がアメーバブログならば、
(さすがに長文であんなに改行するわけにはいかないが)
そこから逆算して、
どこまで空間を贅沢に使うかを考える必要がある。

まとめ・2万6千文字を読ませるために、1画面の文字情報量をとことん減らす


1, 本来の段落は見出し単位で区切る

2, ブログの段落は3行で区切る

3, 改行は句点でも行う


この非常識なルールを守れば、
長文から画面圧迫感を受ける人は減ると思う。
図や写真が入るならなおよし。


もちろん、そういうスカスカな「書き方」が嫌いな人が
ムリにやることの物ではないし、
そこまで一般層に読んでほしくないと思う人の方が多いでしょうけど
ブログにおける文字情報量の扱い方で何か参考になれば幸いです。


当然ですが、ブログで「書き方」より大事なことは「何を書くか」です。
さらにもっと大事なことは
いまどきスマホでまともにCSSデザインが表示されない、
はてなダイアリー」なんかでブログを書かない事です。
(4400文字)