teruyastarはかく語りき

TVゲームを例に組織効率や人間関係を考える記事がメインのようだ。あと雑記。

「こんなときどんな顔したらいいかわからないの」・「自分を笑えばいいと思うよ」

ニコニコ大会議でいじめがあったとかなんとか。 - teruyastarはかく語りき
http://d.hatena.ne.jp/teruyastar/20080708/1215450117

もしかして、いじめられたことのない人には分からない価値観かもしれないけど
ああいうときって、下手に同情されるほうがずっと深い傷が残るんだぜ。
笑い飛ばせばなんてことないところをさ。


これを書いて、まさかトラックバックの反論がくるとは。

いじめ/ファシズム/引きつった笑い - 過ぎ去ろうとしない過去
http://d.hatena.ne.jp/hokusyu/20080708/p1


ごめん、いじめられっ子がいじめに対してまんざらでもないようにふるまうことって、ものすごく典型的ないじめの光景だと思うんだJK。

節子!それ「率直にいってかなり面白い」やない!いじめを内面化しただけや!


あなたはいじめを内面化することで乗り切りました。しかしあなたは精神が強くて乗り切ったわけではありませんから、「大丈夫」じゃなかったあなたもいるわけです。この一文はそっちの「あなた」に向けてかかれているのです・・・。


そりゃ同じ人間でも、性格の両面は常にもってるよ。
で、id:hokusyuさんのそういう言動は、暗示をかけるのに近い。


信念の弱い人だったら、TVでそういわれたり、
権威のある人にそういわれたり、
多数の人にそういわれたら
「あ、、おれってやっぱりいじめられてたのかも、、」
と、その「ないめんか」というのりきりかたもできなくなっちゃうよ。

この新秩序の正当性を強化しているのは、まさにこれもファシズムの特徴であるのだが

そのまんま返すw
もはやどっちがいじめっ子を作ってるのよ。



しきりなおし。

僕もhokusyuさんも「バカの壁


hokusyuさんが言ってることは理屈ではわかるんだ。
これも、昔からずっと平行線をたどってる
「自己責任問題」「社会責任問題」と似た話。


本人が変わるべきか、社会システムが変わるべきか。


立ち位置が違ってて、僕は社会システムや環境で解決すると
余計に問題が大きくなったり、副作用も発生するから
社会や他人を変えようとするより、
自分が環境に合わせて変化したほうが手っ取り早いと思う。


というか、
「みんなの力で他人を変えられる」
「みんなの力で社会を変えられる」とは全然思ってなくて
みんなが思うまま、カオスの状態で自然と変わっていくものだと思う。


なので、いじめられっ子を助けようという気持ちもなく、
そもそもいじめられっ子扱いしない。


でも、もし都合良く他人の性格を(自分が望むように)変えたり
都合良くみんなの力で社会システムを変えれる方法があるなら
教えてほしい。
ただそれはオウム真理教とかの洗脳、いわゆる「ふぁっしょ」じゃね?



、、、というお互いに都合のいい情報でしかしゃべらないから、
かみあわないのだw



いじめ問題について書く。

いじめ問題は、「自分」でも「社会」でも解決は不可能。

いじめられっ子を、一番いじめてるのは、いじめられっこ本人。


人には「我慢の限界」というのがある。
その一線を越えると、他人に嫌われようが、和を乱そうがブチ切れる。


いじめられっ子はこの限界が深い。


いじめられっ子は、いじめっ子より自分を傷つける。
自分の欠点を探し、自分が間違ってたと思い、
その自分の情けなさを際限なく責めて、
ものすごく自分が嫌いになる。
精神的に一番追い詰めてるのは、
いじめられてもなお他人に嫌われるのを怖がって、
そんな自分が一番嫌だという、自分の心。


それに比べたら、いじめっ子の陰湿さなんてたかがしれてる。
いじめられっ子の心の方がずっとドス黒い。
そのドス黒い心に耐えるから、
いじめられっ子のいじめなんてわけがない。


周りから見て、いじめを陰湿だと思う一番のところは、
「なぜ、あいつはあそこまでやられて反撃しないのだ?」
という不思議。


気弱ないじめられっ子は、
ずっと温室育ちで常に居場所を誰かから与えられたため、
反撃してしまうと、
自分の居場所がどこにもなくなってしまうかのように思う。


でも、反撃すれば居場所は自分で作ることができる。
それは社会に出ても同じ事。
どこかで気付かないといけない。


もちろん今の居場所は失うかもしれないが、
そんな苦しいだけの場所、
精神すり減らしてまでしがみつく価値あるのか?
と、自問する時間をもたないといけない。



チーズはどこへ消えた?
チーズはどこへ消えた?Spencer Johnson 門田 美鈴

おすすめ平均
starsもし恐怖がなかったらなにをするだろう?
stars内容は簡易だが奥が深い。
stars神田昌典さんのオススメの本と書いてあったので
stars思考の転換
stars「もし恐怖が無かったら、何をするだろう?」

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昔大ヒットした、この寓話がぴったり。

「まず、自分自身を笑えること」


学校や、会社で居場所を失っても、命は奪われやしない。
苦しみ抜いて従属して生きるより、
わずかしかない命を、自分の思うままに生きる方がずっと人間らしい。
そのために、まず自分を笑うこと。


こんな簡単なことができずに、
居場所を失うことを恐れてグダグダ悩んでる人は多い。



これは屁理屈の話だけど、
なっとくして笑える人は大丈夫。
そう思わない人には抜けることは無理。


だから不可能と思う人には、結局不可能。


環境や技術から変えていくには

いじめもなく、みんなでテスト高得点とれる学級運営方法の提案 - あるSEとゲーマーの四方山話
http://finalf12.blog82.fc2.com/blog-entry-500.html


荒れたクラスを、おとなしくできる子達に変える
環境システムはすでに存在する。


とすると、理屈の上ではいじめも環境システムでなくすことができる。


基本的には、全員の共通の敵(目標)を作って、
その全員が協力したほうが一番効率が高いとなればいい。
(その内部でパイの奪い合いが発生しないように)


ただ、この仕組みを作り上げるのは一筋縄ではいかない。
もし自分がチームリーダーで、
そのチームにだけ適用するならたやすいが
クラス全体は、先生の権限がなければ無理だし、
学校全体となると校長の権限がないと無理だ。


さらにこれまで旧態依然としてやってきたシステムを
大幅に変更する労力とコストは相当かかるし、
それに慣れる時間コストもかかる。


もっというと、旧態システムで利権を得る人がいたなら
猛反発も食らう。
それに大人になると、
慣れたやり方以外したくないという人がほとんどだ。


よほどのリーダーシップと、
旧態システムによる大問題という条件が重ならないと
達成されにくい。


また、このシステムは男のいじめのような、
目に見てわかりやすいいじめには効果を発揮しても、
女のいじめのような、
同じクラスメイトから見ても気付かないいじめには対応しにくい。


登下校、部活、家庭、地域コミュニティ、ネット、
さらにその詳細まで考え抜いたシステムを考案し、
なお本人が自立して、強くなれるような仕組みを考えなければいけない。


誰がそれをやる?
誰がそこまでやる?
「みんなが」なんていっても、
大人は99%が「めんどくさい」というのがオチだ。


この点で、環境システムによるいじめ防止策は不可能。


解決できない問題をずっと理想論でお互いしゃべるから平行線


それでも理想論をぶつけあう議論は、
どこかで誰かのヒントになるかもしれないし、
部分解や、ベターな落としどころもあるかもしれないから
多いにやって結構だと思う。



これがディベートだとしたら、

「hokusyuさんの言うことは、精神の強い人でもいじめられっ子属性を強めて、いじめられっ子扱いされる人がいたずらに増えるからやめときな」

あなたはいじめを内面化することで乗り切りました。しかしあなたは精神が強くて乗り切ったわけではありませんから、「大丈夫」じゃなかったあなたもいるわけです。この一文はそっちの「あなた」に向けてかかれているのです・・・。


善意で言ってるなら、これは自分自身をいじめる心を強める言葉です。
ほんとにでっかいお世話です。ありがとうございました。


感想


逆説的だけど、いじめ問題をどうにかしよう。
という人ほど、問題を大きくしてる気がするけどね。
(例えばこうやって僕が記事に取り上げることで、無駄に考える人も増えてしまうとかw)



相手のことを知らなくて、何気ない一言が傷つけるなんていくらでもあるよ。
そんなこと気にしてたら何もしゃべれない。
本音を隠したまま、ぎこちない関係になる。
(女の子グループでは、そういう陰口が多いんだって?)


それなら、自分の思うことを気持ちよくしゃべって
それでも相手の事を自分と対等に尊敬してるんだよっていう姿勢を見せた方が
ずっとうまくいくと思うよ僕は。



ハゲのおっさん7日間戦争 - ls@usada’s Backyard
http://d.hatena.ne.jp/shibata616/20080708/1215510163


関連エントリーを皮肉ったこの記事は笑ったw



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そういやこの映画は、「嘘がつけなくなった弁護士」が主人公なんだけど、
主人公が重役会議のプレゼンにでることになって、
ウソがつけないもんだから、
そこで重役連中の容姿や性格を面白おかしくなじってしまったところ、
(ハゲとかピザとか、嫉妬狂いとかw)
そこにいる重役連中がそれぞれみんなずっと心で思ってたことらしくて
全員大爆笑というシーンがあった。


ちょっと、今回のニコニコ大会議と似てる気がしたねw



追記:


結局、委員長たちとは平行線みたいで、
僕がいじめっ子として扱われてるみたいだけど
僕は元いじめられっ子だったのだよ。
元いじめられっ子から見て、ほんとに大きなお世話なんだよ。


あと、いじめはどうにもならんから
本気で対象の人が自立するまで付き合うつもりがなければ
中途半端にかばうのは逆効果だからほっとけよということ。


もひとつ。
可能性としては、僕みたいに数年で変われるいじめられっ子意外に、
20年、30年たっても自分を笑えないいじめられっ子もいるだろう。


そういういじめられっ子が、「自立」というのを
まるで一部のTVスターみたいな別世界で自分には無理だと思い、
弱いままでいいから、委員長たちの庇護の元にいたい。
、、などと、本気で思ってるかもしれない。


そういういじめられっ子に対しては僕の言葉は暴力なんだろう。
そういう周りを気にしない傲慢な大人の振る舞いや、
社会の抑圧(なにそれw)から
いじめられっ子を守ることによって(全然守れてないけど)
(守ってる側にいるつもりで)委員長達の正義は確保できることになる。



でも、言論や思想の自由があるかぎり、
本当に人を傷つけない、いじめのない世界というのは想像ができない。
共産国家でも、小さな村社会でもそれは発生しうる。


だとしたらたぶん、人は誰かを傷つけ合って生きていき、
それでも最後は助け合うのが自然なんじゃないかな。
もう、いじめを問題視しすぎるなよ。







(、、、、なんかおかしいな。変わりきれなかったいじめられっ子って、もしかして委員長達自身のことか?)