teruyastarはかく語りき

TVゲームを例に組織効率や人間関係を考える記事がメインのようだ。あと雑記。

人と直接やりとりをするのは面倒だけど隣に居て欲しい感

ゲーム談義。

最近ちょっとゲーム難民気分


これだけネットが発達してるのに、
家庭用ゲームでソロプレイするのはちょっと寂しい。


でもMMORPGでギルドの人付き合いはめんどくさい。*1
モバゲーグリーなんかの基本無料に知り合いを誘うのも、
農園の邪魔臭い通知も気が引けてオフにする。
MMOでもソーシャルでも課金プレイヤーには勝てる気がしない。
自慢する相手も守るべき仲間もいないので
課金プレイヤーと張り合うつもりもない。
当然、詰まるイベントも多数出てきて
「このイベントは友達4人でチャレンジしてね♪」って、、



(´・ω・`)


ゲームに求めるリアルな臨場感


ゲームには祭りのような賑わいが欲しい。
プログラムされた祭りじゃなくて、
「本当に向こう側に人がいるんだ」
という賑わい。
その意味ではオンラインがいい。


でもみんながいる中で
雑兵の一人として終わりたくない。
もしみんなとコミュニケーションとる時間や、
同じように成長するペースも確保できれば
全員で戦う楽しさもあるんだろうけど、
ゲームなんだから自分のペースで進んで、
ソロプレイで「ヒーロー」になりたいんだ!


しかし
わざわざ自分からオンラインを選んで人と関わりたくないとか
かなりふざけた言い分なのはわかってる。
ひとりで三國無双でもやっとけと言われる。


そもそも仲間がいるから人はとどまるのであり、
コミュニケーションを土台にしないオンラインゲームなんか
速攻でコンテンツ消費されて人はいなくなり
運営を成り立たせるのは難しいのだ。

俺はガンダムになりたい


ホワイトベース一年戦争の主役ではなく、
あくまで新型機テストのための遊撃隊であり、
小さな局地戦だった。


そう、俺はガンダムになりたい。


みんなで戦ってるんだけど
最前線の主力艦隊にはとてもなれない。
大局も動かせない。
だけど自分だけの遊撃隊で
局地戦を勝ちつづけたガンダムはヒーローだ。


こういうぬるゲーマーのような思考をしてるのは
俺だけなのかと思ってたらゲーム業界で少し面白い動きが出てきた。


グランナイツヒストリー


まずPSPで今週9・1にマーベラスエンターテイメントから発売される
グランナイツヒストリー


グランナイツヒストリー 特典 秘蔵ビジュアルブック「グランナイツクロニクル」(豪華ハードカバー)付き


グランナイツヒストリー 公式サイト
http://www.mmv.co.jp/special/game/psp/gkh/#



動画、あるいは公式サイトによると
プレイヤーは三国のどこに所属するか選んで、
戦況をダウンロードし、プレイの結果をアップロードとある。


これは大局でつながっていながらも、
オンラインの余計なやりとりがない、
局地戦に近いのではないだろうか?


開発ブログを見ると

ネットゲームの新しい一面
http://www.mmv.co.jp/message/gkh.php?itemid=2888


本作のネットワークの仕組みは


「人と直接やりとりをするのは面倒 けど人に隣に居て欲しい感」


がコンセプトとなっており、
それをどうやって実現するか、
幾度となくスタッフと話し合いを行いました。


よくある直接的なコミュニケーションと比べると
ちょっと変わった遊びになっていますが
いつでも何処でも、マイペースに遊べる、
ネットゲームの新しい一面を楽しんで貰えれば幸いです。


とある。


http://www.mmv.co.jp/special/game/psp/gkh/system/network2.html
プレイも、直接操作と「自動進軍」を選べて、
忙しい時は自動進軍に任せてしまえばよさそうだ。


常時オンラインにつながってるわけじゃないから
敵は自分のレベルに近い相手プレイヤーキャラクターをAIが操作らしい。
ということは、、、
「対戦相手も自分もAIに勝った戦況が同時にアップロードされる」
という事態も当然ありうるだろうか?
すると内容を得点換算されて
大局ではより完璧な勝ち方をした国の勢力が増す?


発売日を待たないとわからないが、
仮にそうだとすると、
ゲーム表示的には負けよりも勝ちが圧倒的に増えても問題なくて
より多くの人が局地戦のガンダム的気分を味わうのも可能かも?*2


ドラゴンズドグマ



PS3/360でカプコンから2012年発売のオープンワールドアクション。
かなりの大作になりそうな感じ。



注目はこの「ポーンシステム」。


まだ情報公開が進んでないので、
リアルタイムのオンラインマルチプレイがあるかどうかも
わからないけど、このポーンシステムは基本的に
「AIを育てる」システムらしい。
AIキャラクターそのものを相当作りこんでるようだ。


このポーンシステムなら、
自分のペースで物語を進めて、
自分が主役の、、ヒーローのままで、
オンラインの向こう側を感じながら

プレイできるんじゃないだろうか?


これはバイオハザードにおける
オンライン協力プレイの欠点を防ぐ事にもなりそう。
例えば、

バイオハザード5協力プレイの「おまえばっか先行くなよ」問題


バイオハザード5 オルタナティブ エディション PlayStation 3 the Best
ゲーム中のサポートAIキャラを
オンラインで操作して協力プレイできるのだが
協力する人がすでにゲームクリア済の上手いプレイヤーだったりすると、
先にガンガン進んで、謎も全部解いてくれて
こっちはただ後からついていくだけの
超安全なガイドツアーになってしまう。


それでもオンラインで誰かと一緒にバイオハザードをプレイしてる
という経験は新しかったし、
プレイごとに参加する見知らぬパートナーも千差万別で面白かったが、
一番楽しかったのはまだクリアしてないプレイヤーと
一緒にビクビクしながら、一緒に謎を解いてる時だった。*3


MMORPGなんかでも、似たようなことがあって
圧倒的にLV上げる速度の高いギルドメンバーが、
まだ見たこと無い土地を案内したり、初見の敵を瞬殺したりすると、
ゲームの楽しいところを早送りされてる感じですごく勿体無い気がする。


たぶんドラゴンズドグマのポーンシステムは、
AIが育って別のプレイヤーで経験を積んでも
ヒントやサポートこそすれど、
先行して全部の敵を瞬殺していくことはないだろう。
、、、ないと思う。*4



これからのオンラインゲーム


オンラインゲームというと、ガチで対戦とか
メールなりボイスチャットなり
直接コミュニケーションがとれることそのものが
つながることの本流だったりしますが、
グランナイツヒストリー開発のディレクターが言うように


「人と直接やりとりをするのは面倒だけど隣に居て欲しい感」


という欲求を満たすことが大事になってくるんじゃないだろうか?
ガチのゲーマーには関係ないというか、
むしろ直接的な影響が減ってまわりくどい話かもしれないが、
いわゆるライトユーザーあたりには、
そういう選択もできるコンシューマゲームの市場が
実は眠っているのかもしれない。*5


ただ開発的には、高度なAIにしろ、
ゆるいオンラインをつなぐサーバーにしろ、
それ以外の何をやりとりするのかにせよ、
まだどういうやり方が正解か、
ほんとに多くのユーザーがそれを求めてるのかもわからず、
ノウハウなしで手探る大変な話かもしれませんが。*6





*1:そこまで本気でやる時間がない。学生の時はむしろ楽しかった。

*2:表示の仕方によってはプレイヤーから確認できないし。

*3:リアルなゲーム友達がいないため、相手は自動マッチング任せ

*4:むしろそれぐらい極端な猛凸バカに育てることができたほうが面白い?

*5:目の付け所として過去にDSのすれちがい通信がこのゆるいつながりに近かったのだけど、わざわざDSを持ち歩くとか、人口多いところにでかけるとか、ドラクエ並みのヒットさせるとか、ハードル高い

*6:個人的はぜひやって欲しい