意外でもなんでもない「クソどうでもいい仕事」に忙殺される理由

gendai.ismedia.jp

それは、経済的に意味がなくても、政治的な機能があるにちがいなく、富の大部分を手にした1%の支配階級にとって都合がいいとグレーバーは指摘する。

人々が仕事に忙殺されていれば、暴動を起こしにくい。幸福で生産的な人々が自由時間を手にすることは、歴史が物語るように、支配階級にとって非常に危険なのだ。

グレーバーさん??????????

よし。これは見なかったことにしよう。


俺が思う1番の理由は
「1930年から生産性がいくら上がっても、1日8時間の労働時間を短縮しなかった」かな。

だからこの8時間を埋めるためにクソどうでもいい仕事が生まれてくる。
時給で働くアルバイトや、ブルーワーカーは関係なくてホワイトカラーでの話。

結論から言えば
「勇気ある企業が給料据え置きで労働6時間にする。それでも仕事中にFacebookでいいねしたり、Twitterつぶやいたり、はてブみたりできなくなるだけで生産性は変わらん。どうせみんなが本気だすのは締め切り1週間切ってからだ。6時間なら1時間の法的休憩挟む必要もなく、9-3時、あるいは12-18時で帰れる。社員食堂とか用意する必要もない。それをウリに有能な人材採用したらいい。」となる。

これが意外でもなんでもないというのは、1958年に「パーキンソンの法則」として指摘されてるから。

パーキンソンの法則 - Wikipedia

仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する

夏休みの宿題法則と言ってもいい。
ほとんどの人が8/31まで宿題やってる。
7月で終わらせた人がいるなら俺の上司になってくれ。

パーキンソンの法則で言えば、
どんな大きな冷蔵庫を買っても冷蔵庫は必ずいっぱいになるし、
どんなハードディスクも常に最大限のエロ画像とエロ動画で埋まることが確定してる。

パーキンソンはもう一つ法則作ってる。

パーキンソンの凡俗法則 - Wikipedia

「組織は些細な物事に対して、不釣り合いなほど重点を置く」

この法則を説明するたとえ話として、委員会が原子力発電所と自転車置き場の建設について審議する様子を比較している。

 つまり、億単位の金が動くプロジェクトは会議もスムーズに進行するが、会社がどのコーヒーメーカーを買ってどの豆を置くかという会議はとんでもない大激論が巻き起こる。どうでもいい仕事ほど正しく最大限時間を使う。

これは卵の特売日や、クーポンの管理に相当な労力をかけてる家族が、家を買う時はわりと直感で決めて、大きな金の使い方と、小さな金の使い方に反比例した労力や時間を使う日常にも現れる。

 パーキンソンの法則は、英国の官僚制を幅広く観察した結果に基づくもので、たとえば、イギリス帝国が縮小していたにもかかわらず殖民地省の職員数は増加していたとパーキンソンは指摘している。

パーキンソンによれば、このような結果は、

1.役人はライバルではなく部下が増えることを望む
2.役人は相互に仕事を作りあう


という2つの要因によってもたらされる。また、パーキンソンは、官僚制内部の総職員数は、なすべき仕事の量の増減に関係なく、毎年5-7%増加したとも指摘している。


役人がなぜ相互に仕事を作り合うか?

それは役人が「正しく完璧に公平なサービスを提供しようとする」から。

どれだけ万全なチェック体制と管理システムでも完璧なサービスなどありえないが、限りなく完璧に近づけようと仕事を正しく追求するうちに、あれもこれもとTVのリモコンのように複雑で詳細でごてごてした機能やサービスが追加されていく。

リモコンにスペースがある限りさまざまな機能は追加され、それを管理するシステムもより複雑になる。役人の仕事にリモコンスペースの限界などないから、ほっとけば役所はコーヒーの豆で何を選ぶかといったクソどうでもいい仕事があふれかえり、ユーザーはたらい回しにされ、完璧で公平なサービスを正しく行おうとするため、かえって案内(UI)が悪く反応も遅い低品質なサービスに成り下がる。

しかも一度作られたボタンや機能、サービスを停止するのは作るときより難しい。それを利用してるユーザーやそれで働いてる職員がいるから。だからいつも問題は「正しい仕事を効率よくこなせるか」ではなく「どうやったらこの正義ヅラしてるクソどうでもいい仕事を消せるか?」自分達が何をやるか以上に「何をやめるか?」を誰にも問われない構造が問題となる。

わかりやすいのはAppleだろう。
*1フロッピーディスクをやめ、CDドライブをやめ、FLASHをやめ、標準LAN端子や旧USBをやめ、Apple復活の大黒柱となったiPodもやめ(touchは残ってるが)、2年後にはiTunesダウンロード販売もやめる予定。


正しく仕事してる人からしたら、まだまだ使ってる人が多くいるありえないタイミングでサービスを辞め機能を削って迷惑極まりない。しかし「何をやめるか決めること」が、(Appleからみて、未来の常識からみて) 些細な物事に重点を置かず、より大事なサービスに力を集中することになる。

やめることが「一見正しいクソどうでもいい仕事」で溢れかえらないようにするもう一つの方法である。会社にジョブスのような機能やサービスや仕事を減らすチェック機構がなければ一考する価値はあるだろう。



最初の結論で、どうでもいい仕事を減らすには6時間労働にすればいいとは言ったが経営側として考えるとジレンマもある。会社によって繁忙期が違うので、全力出したいときと、余裕のあるときに種をまいておきたいこともある。別に2時間の余力でFacebookやTwitterやるのが悪いというわけではない。いざというトラブルのためにも、ある程度兵力を温存しておきたいのだ。

まあその辺も、フレキシブルに考えれたら良くて繁忙期は8時間働き、普段は6時間とか、6時間じゃなく未来工業みたいに日本一休みを多くするとか、いろんなやり方があると思う。

toyokeizai.net

magazine.nimaime.com
俺としては、こういったZOZOやスウェーデンのように6時間労働へシフトしていくほうが、1930年のケインズに指摘されたはずの未来へつながり、楽しい世界になると思う。


「クソどうでもいい仕事」に忙殺されないよう、
パーキンソンの2つの法則を念頭に置き

「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」「組織は些細な物事に対して、不釣り合いなほど重点を置く」

法則を見直すため「何をやめていくか」というチェック機構を置くのは会社の利益にもつながるんじゃないかな。



、、とか偉そうなこと言ってるが、これは組織だけじゃなく個人でも同じことが言えるか。

「夢は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」
(締め切り効果が働かなければ何も達成できない)
 「人は小さなこだわり、小さな現実にこそ、不釣り合いなほど重点を置く」

そのため個人として「何をやめていくか」
だろうか。

人が些細な物事に対して不釣り合いなほど重点を置く、つまり小さな現実ばかり見て誰も夢なんて見てない。夢と現実を入れ替える、、、脱線してきたのでこれはまた今度考えてみたい。


www.lifehacker.jp

トップ5の達成計画を話し合ったあと、バフェット氏は尋ねました。「ところで残りの20についてはどうするつもりだい? 達成するためのプランはあるかい?」 スティーブ氏は自信を持って答えました。「たしかにトップ5が最重要ですが、残りの20も同じくらい重要です。だから、トップ5を達成する合間に、残りの20についても取り組むことにします。絶対ってわけじゃないけど、それなりの労力は割くつもりです」

するとバフェット氏は、スティーブ氏に驚くほど厳しい口調でこう言いました。「ダメだ。君は間違っているよスティーブ。丸をつけなかったものはすべて『絶対やらないリスト』に入れるべきだ。残りの20個がなんであれ、トップ5を達成するまで一切考えてはならない」

 

*1:MacOSをやめ、PowerPCをやめ