「利害関係」と「信頼」が揃ってなければ「議論」は成り立たない
fujipon.hatenablog.com
どうやってネットの議論を成立させるかの話。
一つ前の記事の「ダブルスタンダードのススメ」は、話を聞くメソッドであり、悪意を受け取らないメソッドだから、それだけで議論が成り立つわけではない。
結論から言うと話す相手を選ぶということだけど、その調整の仕方。
「利害関係」の条件はお互いが得をするか、お互いが利害に絡んでないか。
そして相手に「信頼」を置いてるかどうか。
お互いの利害ポジションが違えば、アイディアとしてのC案を生み出す「議論」は成立しない。だから「利害の一致」を目指して調整するのが最初。
次に「信頼」
これはもう、その人の実績やそれまで語ってきたことの文脈でしか測れない。
そしていくら「過去の実績」や「過去の文脈」が担保にあったところで、それをひっくり返される危険性はある。
結局最後は「この人に裏切られても自分の見る目がなかったと諦めるしか無い」と、無条件で「信頼」するしか無い。つまり
嫌いな奴でも無条件に信頼する覚悟がなければ議論は成り立たない
リアルだといろんな関係性や仕事が担保でつながってくるので、そう簡単に裏切られることはなく、小さな事であればかなり「無条件の信頼」は成立する。
ネットには、特にTwitterで初めて会話する、勝手にブクマ付けられるような関係性では信頼など無い。それだけ「議論」するのは難しい。
そんな状況だから、自分の話を聞いてもらう、共感してもらう、理解してもらうなんて諦めた方が楽なのだ。
そう一度諦めた上で、ダブルスタンダード、多神教的考えから、相手の話を聞いて認めるところから無条件の信頼を置くことからスタートする。
別に相手の正論認めたところ、お互いの信念が平行線でも、どっちも正しいのであれば特に困ることはない。
はてブ廃止教も、はてブ肯定教もあっていい。
意見を出せばそりゃ反対側から叩かれるだろう。
でも信者の「一理」は認めてそこは諦める。
利害と信頼が成立せず、それぞれが信じてる神の否定は議論にならないので切り上げる。
「利害関係」と「信頼」を得るせまい関係だけでさらに議論を深めたらいいと思う。
関連:
プランAとプランBがぶつかったときにバランスをとるプランC - teruyastarはかく語りき
で、こっちが本題かもしれないけど、はてブの改善案。
今ある「人気のコメント(10)」「全てのコメント」の隣に「Favoriteランクコメント」を付ける。
これは自分が過去に一番多く星を付けた人が上位に来るようにする。
そうすると星の多い罵倒コメントが上位に来るのではなく、自分と似たような共感できるコメントが上位に来て、そうじゃないコメントが下位に表示される。
自分と共感できる意見が上に固まって表示されるタブがあるだけでだいぶ印象違うと思う。
といっても人はいろんな意見あって変わっていくこともあるから、好きな人が違うこと言い始めたらid個別にFavoriteランクをリセットできるようにする。とかどうだろうか。
、、ここで言うより、はてなブックマークの改善フォームいくか。
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ここでいいのかな?
まあ採用される可能性は低いがユーザーのいち意見ということで。