teruyastarはかく語りき

TVゲームを例に組織効率や人間関係を考える記事がメインのようだ。あと雑記。

弱者はお金持ちや美男美女が強者と勘違いしている

anond.hatelabo.jp

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俺は彼女いない歴=年齢で、年収は300万くらいチビでガリで声は変に高くておまけに絵にかいたようなチー牛顔だ。おそらく増田の考える弱者男性に該当するだろう。

トップブコメにはこうある。

強者男性>強者女性>弱者男性>弱者女性 という順になってるよねぇ。

3つ間違いがあって

1つめは強者同士では差別がない、正確には多少の差別など強者に関係ないのでこの順序はこう。

強者男性=強者女性 弱者男性>弱者女性

2つめはフェミニストのテーマとなる女性差別に対して、見過ごされてる男性差別。ここで結局争うのは弱者同士の差別であること。

強者 (断絶) 弱者<>弱者

3つめは、差別における強者が、お金持ちとか、権力者とか、美男美女の事を指してるわけではないこと。そんな人でもメンタルやばくて怯えてる弱い人がいる。弱者も貧乏人やブサイクの事を指してるわけではない。そんな境遇でも健康にハツラツと誰も差別せず楽しく生きてる人がいる。

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霊帝死後の政治的混乱に乗じて政治の実権を握り、酒池肉林、悪逆非道の限りを尽くし、3年で惨殺された董卓は強者だろうか?

ja.wikipedia.org

ガンジーは金融資産も不動産も、全く持っていなかった。個人的な所有物は、以下のものだけだった。

インド綿布の衣と草履。
眼鏡と入れ歯。
竹の杖。
糸車。
人と会う約束の時間に遅れないための、インガーソルの懐中時計。
携帯用便器。
食事のための乳をとる雌ヤギが1匹。
習字用の鉛筆と、古い封筒を切り開いた練習用紙。
ヒンドゥー教の聖典

元々イギリスで学び、南アフリカで弁護士をしていたが、外から故国のヒンドゥー教や哲学を学び、禁欲、断食、清貧、非所有などの思想を持つに至った。

お金もなくチビでガリなガンディーは弱者だろうか?

 

www.businessinsider.jp

「女性を弱いと呼ぶのは中傷だ。これは女性に対する男性の不正だ。強さが肉体的な強さを意味するなら、確かに女性は男性より弱い。だが、強さが精神的な力を意味するなら、女性は男性より計り知れないほど優れている」

差別というのは弱者同士でしか発生しない。
だから弱者同士で「我こそは」と世界一不幸大会が始まり、弱者は他の弱者を差別し、その差別に弱者が怒り、何世紀も喧嘩を続けている。

「『目には目を』では、全世界を盲目にするだけだ」

金持ちや権力者が差別してるというなら、その金持ちも他人に心から愛されない、自分を心から愛せないコンプレックス持ちの弱者なのだ。小物の董卓だ。

「世界を変えたいなら、まず自分が変わりなさい」

「自分たちを変えることができれば、世界の流れも変わるだろう。人が自らを変えれば、その人に対する世界の姿勢も変わる…… わたしたちは他者がすることを待つ必要はない」

ガンディーのこの言葉は真理だ。
世界とは結局、自分から見える世界、自分の世界の捉え方。
もともと自分への差別やコンプレックスを解消したいから差別を訴えてたはず。しかしファクトフルネスのデータが示すよう、現実の社会はどんどんよくなってるのに、自分の待遇は何も変わらない。

当然だ。わずかに社会保障が改善されたところでささいなこと。例え社会から女性差別がなくなっても、あなたの敵からは差別され、あなたは敵を差別しつづける。それを続ける限りお金や役職があがったところで、世界は敵だらけで息苦しさは変わらない。どこまでいっても上には上がいて差別し、差別される。

誰もがそれほど多くを許すことはできない。弱き者は許すことができない。許しは強き者の証だ。

金持ちでも貧乏でも他人の誤ちを許す事ができる人が強者であり、そのためにまず自分自身を許せて、自分が大好きな人こそ、人から愛される強者である。そういう人は毎日自分自身をいじめないし、社会や他人を差別することはない。金がなかろうがチビでガリだろうが、他者を批判せず自分自身を一生懸命生きてる人。金持ちでも貧乏でも他人と比較、批判ばかりして許さず、差別するような人は、人から愛されない弱者だ。





そうは言っても「貧すれば鈍する」。お金を持ってたらある程度の自尊心は買えるよね? というのも真実。それは鶏が先か、卵が先かになってしまう。ならばお金を稼ごう。自分に配られたカードがブタなら、配られたカードに文句を言って「あなたのカードと同じになるよう取り替えて!」と文句を言い続けるよりも、物の見方、世界の捉え方を変える方が手っ取り早い。弱者はそもそもゲームのルールを理解するのが先だ。

自分に配られたカードにも注目。カードや麻雀牌自体にSSRやノーマルカードがあるわけではない。ポーカーでエース(1)やキング(13)が強いとしても、7ならべになればエースとキングは弱い。つまり参加するゲームによって強くも弱くもなる。

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手足のない彼は弱者だろうか?
キャスターまで勤め上げ、有名人となった強者だろうか?

彼は「手足がない」というカードをうまく活用してのし上がった。弱いはずのカードも扱いようによって強い武器になる。ただ女性関係で問題起こした部分は弱者だったのかもしれない。彼にもガンディーの言葉を張っておこう。

「自らの分別を信用し過ぎるのは愚かだ。強き者も弱くなる、賢き者も過ちを犯すと心に留めておくことが健全だ」

配られたカードに文句を言う時間で、次のカードをドローしよう。さっさとゲームを進める方が賢い。最初にある程度役が揃ってしまった人は手持ちのカードを捨てきれないのも弱点だ。そういう大企業は、まだ何も持ってなかったGoogleやAmazonに追い抜かれることになった。

一生ドローし続けても、どんなに才能があっても、ロイヤルストレートフラッシュや、リーチ・ツモ・嶺上開花・ダブ東・赤・ドラ・親の三倍満なんてこない人の方が圧倒的だ。正直運の要素は強い。だからって引かない手はない。世の中にはいろんな価値観、いろんなゲームがある。ゲームは結果ではない、挑戦することそのものが楽しいことなのだ。

teruyastar.hatenablog.com



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ちょっと聞きづらいが、斎藤一人氏の論で加速の法則というものがある。
家を立てたいとき、土地から家まで買うと自分の給料でまともに計算したら50年かかる。でも自分ではどうにもならないと思うような目標こそ正しい。

頑張ってれば給料あがったり、空き部屋などよりよい条件の物件が出たり、そこまで頑張ってるなら親が少し出してあげようかと言ったり、自分が大好きで他者を差別しない人ほど、応援してくれる人が増える。

加速の法則はダメな方向にも加速するとも言ってる。前の記事でトーンポリシングを批判したが、あれは差別を批判する人が、他人の話を聞かず他者を批判しまくる自己矛盾を抱えてるから。むしろ弱者差別をどんどん引き寄せることになるからだ。

他者を差別する人は、他者からも応援されることはない。敵味方でしか考えないのでお互い信用したり、きちんと連帯することができない。精神的強者は差別してこないので攻撃の対象にならない。

例えば今世界で膨らみすぎたお金は行き場を失ってる。金持ちにとって投資先や使う場所がないので、株価が上がったり、ソシャゲやスパチャに個人がお布施や応援のつもりで何千万と使ったりするのが現状だ。クラウドファンディングで誰かを応援しようというのも、行き場を失ったお金の活用である。今ほど善意に溢れてみんなを応援したいと、それができる仕組みが整った時代はなかった。弱者同士で殴り合ってる場合だろうか?

prtimes.jp西野は今の世界のルールをかなり勉強した。相方の梶原がプレッシャーで潰れて失踪し、はねトびは終了、西野にお笑いの才能はなく、ひな壇もこなせず、当時としてはかなり胡散臭いクラウドファンディングという集金システムを使ったり、絵本をスタッフと共同作業で作ったのも批判されたりとわりとどん底だった。が、本人は真面目に前を向いてこのゲームのルールを更新しつづけ、応援するサロンは7万4千人(運営費8億?)となった。自分で自分を応援できる、自分を許して、他人を好きになる人が、他人から応援される。



配られた牌や引いた牌が不平等だと文句を言う前に、もっと場を広く見る。捨てられた牌、誰が捨てたかを見て、場にある牌も拾い、ドラや相手の表情など、見るべき視野を広げる。弱者は世界を旅して見聞や経験増やすのが手っ取り早いだろう。そんなお金も勇気もないというならたくさん本を読もう。名著から自分に合いそうなものを。図書館から借りてもいい。

斎藤一人氏は「売上目標を3倍にするときは、3倍楽にしないといけない。3倍苦労するのは間違い。壊れちゃう。」と言ってる。差別に関してもこれちょっと考えたほうがよくて、今あるミソジニー文化で凝り固まった古い大企業や老人を一生懸命変えようとするのは物凄く大変。30年かけて世代交代を待つより、老人や大企業を変えるより、新しい企業を女性が立ち上げたほうが早い。社会や企業を変えるのではなく、新しい社会や企業を自分から立ち上げる。不当に低評価された女性がいくらでもいるなら、人材不足の現在では適正な給料で優秀な女性を雇用し放題だ。

gigazine.net
これは、育児休業の負担が会社にとってあまりに大変だという記事ではあるが、記事の最後にはこうある。

カナダのバンクーバーにある出版社Canada Wide Mediaの社長兼発行者サマンサ・レッグ氏は育児休業の6ヶ月前から申請してもらうことで対応しているとのこと。レッグ氏はQuartzの取材に対し「6ヶ月もあれば臨時の従業員を探して訓練するには十分です。25年間ここで働いていますが、従業員の育児休業で困らされたことなんて一度もありません」とコメントしています。

ミソジニー文化や、お互い男女批判するような職場で導入するのは難しいが、あらかじめ準備していればちゃんと対応できるのだ。女性の社会進出を日本で促すにも、古い大企業だとそもそも管理職がブラックなので男女どちらもやりたがらない。女性が無理やり管理職にされても、そこで男性が受けてたひどいパワハラを女性が代わりに喰らうだけで、とんでもなく苦労する。だったらこういった女性起業家が増えたほうが良い。金を持て余した投資家は、日本のあまりに少ない起業家をずっと待っている。

選挙に関しても、どこに投票すればいいのかわからんとか、迷ってるのであれば女性に投票すればいい。そもそも選挙権の半分は女性なんだから、政治を本気で変えようと思えば変えれる。起業にしろ政治家にしろ、自分では不可能と思える目標こそ加速の法則だ。応援してもらえる人を目指そう。

スーパークレイジー君がN国党が当選するぐらいだから、きちんと戦略考えて自ら立候補もできる。女性政治家が新党立ち上げるのもいい。その場合差別是正と批判して戦うのは不毛なので、ミソジニーやパワハラではない新しい価値観で、みんなが3倍楽になる政治や今の時代にあった疎結合な省庁やIT化、予算編成を考えたほうがいいだろう。新しい企業と新しい政党で、自民党とそのお友達企業との癒着を断ち切ったらいい。そもそも仕事が楽にならないと女性進出どころではないからね。

 

「世界を変えたいなら、まず自分が変わりなさい」

「自分たちを変えることができれば、世界の流れも変わるだろう。人が自らを変えれば、その人に対する世界の姿勢も変わる…… わたしたちは他者がすることを待つ必要はない」

 

マハトマ・ガンディー