teruyastarはかく語りき

TVゲームを例に組織効率や人間関係を考える記事がメインのようだ。あと雑記。

「やりたいこと」は思ったよりも時間がかかり、「やらなければいけないこと」は思ったほど時間がかからない。

「努力」ができない。「集中力」が続かない。
http://alfalfalfa.com/archives/6328595.html


自分は大学の二年生です。
やりたいこと、やらなければいけないと思う事はいくつあるのですが
実行に移せないことが多く、実行に移せたとしても長続きがしません。
このままでは人生やっていける気がしません。どうすればいいでしょうか。
野心や願望の管理によるモチベーションの向上の方法なども教えていただきたいです。


やらなければいけないことの全体を考え始めると、
その量や複雑さでやる気がなくなるから、
いっそ全体を考えることすらめんどくさいと思って
目の前の一番大事なことだけやれたらいいのに。


ゲーミフィケーションにおける「努力」と「集中力」

550 名前:マジレスさん :2012/05/05(土) 06:15:46.88 id:g91gezhD

俺も1みたいに努力が全然できないし集中力も続かない。
こんな時間までゲームをしてて
朝早くから仕事する父にストレスを与えてしまう自分が嫌だ。
どうしたら怠惰な自分から抜けだせるんだろうな


ゲーマーの立場から言うと、
はたから見ればそれはゲームにものすごく努力して集中してるんですよね。
本人は全然そんなつもりなくても。
それを生産的なことに切り替えたらほんと凄いのに。


でもそんなゲームでも、クリアまで80時間の超大作RPGとか、
40時間のノベルゲームはしんどいです。
これはやり始めたらハマるかもしれないけど、
やる前から全体の量に圧倒されるわけで、
ソーシャルゲーとか3分で終わるのがずっと楽ですよね。

それに、全く新しいジャンルや新しいシステムのゲームもめんどくさい。
その新しいルールを知識として覚えるまでの労力が大変だから。

マリオカートをオールクリアできますか?


その「やらなければいけないこと」が、例えば
マリオカート全32コースでゴールドメダルを取れ」だったりすると
それはもうしんどいですよw
いくら進んでも絶対途中でメダル取れないコースが出てきます。

でも、そういうことで悩まずに
ひたすらキノコカップの1-1コースでタイムアタックしてると、
いつの間にか世界ランキング上位と0コンマ何秒までに縮まってたりして
他の難しかったはずのコースもクリアできたりするんですよね。

基本を極める前にどんどん進もうとしてもなかなか壁が厚いけど、
基本を極めた後だと、意外といけたりする。
本人は「努力」や「集中力」があるとは思ってなくても、
いつの間にかゲームクリアしてたりするもんです。


それは「自己目的的」か「成果目標」か?

ゲーミフィケーションでは、2段階の楽しさがあって
ゲームクリアとかはどうでもよく、
1-1をプレイしてひたすら基本システムを試行錯誤する自己目的的楽しさと、
それを他のステージに応用発展し、ゲームクリアして成果を達成していく楽しさです。

でも基本的に「やらなければいけないこと」は成果を得ることだけが目的なので、
成果を得ようとどんどん次のステージに進んでは、
クリアできなくなって諦めるんですね。
つまり「努力」が足りないとか、「集中力」が続かないとか。


「やりたいこと」は思ったよりも時間がかかり、「やらなければいけないこと」は思ったほど時間がかからない。


続かない人は2つの意味で勘違いしてて、
「やりたいこと」は最初に思ったよりも、成果がでるまでにかなり時間がかかるものだし、
「やらなければいけないこと」は、途中までやった時間よりも、
どこかで急激に成長(効率が上がって)して、思ったほど時間がかかりません。


成長曲線は、後半にいくほど爆発的に伸びるもので
それはプロジェクトの進行でも、終盤こそ10倍、50倍などの成果が出てきます。


最初に思ってる以上に時間はかかるけど、
やっててこれは無理だと思ってるほど時間はかからない。
1-1をどれだけ重要視するか、
基礎技術や段取りなどの準備をいかにこなしていくかで
いつくるかわからない爆発的な伸びを少しでも近づけることができるわけです。

どこで伸びるかわからないものをひたすら考えて疲れる無駄

となると、自分が思うマリオカート計画もその未達成率も、
一直線な成長グラグとは全く比例するものではなく
どこで爆発的な伸びが出るかも分からないので、
全体の量や複雑さをあれこれ考えて疲れるのは
時間的にもモチベーションにもマイナスだとわかります。

目標である32コース全部でゴールドメダルを取ることは一旦頭から消して、
それより1-1で、ロケットスタートのタイミングを練習したり、
ショートカットのバリエーションをいろんな形で試したり、
バナナや、緑甲羅の効果的な使い方を研究したりと、
目の前の基本的な試行錯誤そのものを楽しむのが大切なんですね。

周りや自分自身の焦りがそれを許さないのはもうしょうがないけど、、

もちろん、周りはそんないつまでも成果が上がらない呑気な準備や段取りに
圧力をかけることもあるでしょうが、最終的には絶対そっちのほうが早いので
相手がぶちきれる寸前までうまく誤魔化すだけの労力を使うのが得策と思います。

あるいは、自分自身で早く結果を出したいがために、
焦って先へ進みすぎてつまづくかもしれません。
それは僕もよくわかります。
これはもう、人間としてはしょうがない気持ちですよね。

そんな焦りを和らげるためには、
マザーテレサのこの言葉を時々見返すといいかもしれません。

わたしたちは 大きなことはできません。
ただ、小さなことを大きな愛でするだけです。

マザー・テレサ

大切なのは、
どれだけたくさんのことをしたかではなく、
どれだけ心をこめたかです

マザー・テレサ


と、思ってるマザーテレサこそ大きなことを成し遂げたのですから。



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