ひろゆきがデジタル庁長官やるのは悪くないと思う。
ひろゆきがデジタル庁に応募したというのも驚いたけど、落とされたっていう事に更に驚いた。彼なら長官として最適な気がする。彼みたいな人が責任者なら日本も変わると思うけどなぁ。
— 孫正義 (@masason) 2021年9月5日
長官を応募してるわけでないだろうけど。
b.hatena.ne.jp
ブコメの反応は孫さん見る目がない。気が狂ったかと。
ひろゆきを推せるポイントは2点。ひとつは自民党の誰よりも外への発注見積もりやサービス選定に見識があり、専門家ほどでないにしても自分でプログラムも書け、当然IT関連に詳しいこと。もう一つはひろゆきが広義のハッカーだからだ。
彼は自分で立ち上げた掲示板2chを盛り上げるために、「交通違反をもみ消す方法」というスレッドを投稿した。それ以来、Amazonアフィやら、行列割り込みやら、裁判訴訟の踏み倒しやら、大なり小なり法やルールの隙間をつくようなズルが本当にうまく、今のYoutuber大成功に至る、屁理屈論破にはかなり定評がある。
ブコメではそういう違法精神と、屁理屈野郎が国の責任ある仕事につくなんてとんでもないという論調だが、だからこそいいのだ。キャッシュレスやデジタル化に求められるのは効率だけではなく、セキュリティや「税金の取りこぼし」「脱税」を防ぐのも大きなポイントである。ITに詳しい脱法男ほど適任者はいない。金庫はルパン三世に作らせ、ITセキュリティは元クラッカー犯罪者に作らせたほうがいいのである。
後は蛇足。
彼の屁理屈もハッキングの一つで、討論者は「そういう斜めからルール壊すような話じゃなく、常識や性善説前提で言ってんだよ」と呆れるかもしれないが、IT関連や法律では、そういう斜め後ろからシステムや法を抜けられるのが一番まずいわけで。いろんな視点の屁理屈もってる奴は強い。みんなが常識守って性善説で動いてるわけではない。
ひろゆきだって最初は全部の裁判に出ていたが、2chで起こる全ての訴訟は全国各地の裁判所で同時多発的に発生し、その全てに弁護士を立てる事はその訴訟増大数からして不可能なため欠席裁判で敗訴となっている。もはや裁判起こせば必ず勝てる状態になった。債務不履行自体は法に反するわけではない。債務者に差し押さえ権利があるがその財産がなければ取れないのを逆手に取っている。
これは後にプロバイダ責任法が出来たことによって掲示板の書き込みの責任を管理者が取らなくていいというのが正しくて、はてなだってブコメやブログの責任を全て追う必要はなく、Twitter社は数々の事件やトランプの発言に責任を追う必要はない。当たり前だ。インターネットに法が追いついてなかった。
ひろゆきの場合「年金払うより生活保護もらった方が得じゃね?」という社会保障の矛盾を昔からずっと指摘して、ベーシックインカムの実験をやりたがってるあたり、ひろゆきが厚生労働大臣になったり、総理大臣になるのはかなりハイリスクである。世の中の複雑系に対処できるほど天才というわけではなく、あくまで「実験を繰り返してどう変わるか知りたい」という、責任は取らないリスクテイカーだ。
変わるとは思いますが、良い方向とは限らないかもしれません。。。 https://t.co/qIUOuTFOtS
— ひろゆき, Hiroyuki Nishimura (@hirox246) 2021年9月5日
本人も複雑系に対処できないのは自覚してこう言ってるが、厚生労働大臣じゃなくデジタル庁なら適任ではないだろうか。
ひろゆきが仮にリスクでも、日本の問題が目に見えてるに旧態依然の政治をして「失敗の本質」を繰り返す政治家の方が安全かというと、時代に合わせて変われないことそのものがよりハイリスクなのは、世界の先進国で日本だけ成長しなかったこの30年が証明している。辞めることが責任のとり方ではない以上、政治は誰がやっても責任取れない無責任者ばかり。誰がやっても無責任である以上、誰にかけるかというリスク選択になるだろう。