teruyastarはかく語りき

TVゲームを例に組織効率や人間関係を考える記事がメインのようだ。あと雑記。

勉強が嫌いで習慣もない人が知らない本質。勉強とは計画を建てるだけで理解し身につくものであるということ。

匿名でこんなコメントが来たので書いてみる。
最後だけ引用すると。

元々勉強が嫌いで実績もなく習慣もないので、
このまま行くとヤバイかもしれません。

もしよければ何かアドバイスをください。

ここはYahoo知恵袋かw


まあ僕も昔はそんな感じで悩んでたし、
そんな僕が習慣化を手にしたとっておきの方法を伝授しよう。


習慣とするには目標よりも勉強そのものが楽しくなることにある

自己目的的というやつ。
ゲームとか、アニメとか、漫画読んでるよりも
新しいことを1つ覚えたり、もっと早くできるようになることが楽しい。
という状態に持っていけばいい。
それをこの記事の目標としよう。


だが初学者がある分野でその状態にハマるまでは、
やりたいこととできる事のギャップが大きすぎて99.9%挫折する。
もとからできるなら勉強すら楽しいに決まってる。
凡人がそこをどう乗り越えるかが最大の課題だ。

アニメやゲームより勉強が楽しいなんてことがあるか

本当に面白いアニメやゲームなんて、年に1本でてきたらいい方だ。
残りは全部惰性で見てるし、その1本の価値に全く及ばない。
つまり見なくてもほとんど問題はない。

といっても、アニメやゲームを楽しむ人たちを否定するわけじゃない。
今回は『このままではヤバイ』人向けなので、
そういう人は当然何かを捨てて時間を作る意識を持たなくてはいけない。

なので、まず現状を楽しいと思ってる自分の価値観の9割は無くても問題ない。
むしろ無いほうが残りの1割が際立つと思い直してほしい。

とくに、値段がお得とか今だけみたいな時間制限があるお得サービスは気をつける。
7つの習慣でいう、

「緊急性が高くてちょっとだけ重要」
みたいな領域は、
「緊急性が高くなくて最重要」
よりずっと価値が低く、
むしろ緊急性が高くちょっとだけ重要に手を出すと、
その分、緊急性が高くなくて最重要の物が手に入らなくなって
それは見えてないし感じないけど、
お得で価値のあるものばかりに手を出し続けたばかりに、
見えない所でとんでもない損をするという感覚を掴まなくてはいけない。


ロスカット、サンクコスト。
生きてる時間に無限の量はない。
最重要な質だけに時間を投資するというのを日常の買い物から考えてみてもいい。
そういう生き方をいつもちょっとだけ意識する。

そういう意味ではSNSとかネットの情報も追わなくていい。
勝手にプッシュされる情報は、緊急性が高くちょっとだけ重要だけど、
それを楽しんでたら、あなたの最重要の物が確実に目減りしていく。


自分がほしいと思った時に自分から検索すれば、
だれかがうまくまとめてくれたり、本になってたりする。
必要なときに必要な物だけがシンプルで強い。
本当の友達はそれで消えたりはしない。
話題性だけに集まる友達ならいつでも作れる。


ここはそれぞれ思い当たることもあるはずなので、
熟考して、見方が変わってから先へ進んでほしい。
ここで自分の行動スタイルにわずかでも疑問を抱かないと、
まず机に向かうことすら無いのだから。

















では、どうすれば勉強が面白くなるのか?

一般的なプロジェクト、制作進行だとタスクをどんどん細かく分けて、
ガントチャートなりで進捗状況を把握する。
1つクリアすれば、1つグリーンに埋まって
どんどん勢力図を拡大していく。
難しいタスクは更に細かく細分化する。
と、これだけだ。

つまり、
「自分が理解できるところまでタスクを分解されてる状態」
だと物事がスムーズに進んで、達成感もえられ、習慣となる。


仕事でつらいのは、
締め切りが厳しいし、他人は自分が思うように動かず
そのうえトラブルや予定変更が続くとキャパオーバーでやってられないからだw

でもこれが、締め切りにもスタッフにも余裕があり、
順調に進行した上で、売上も高ければ、
ガントチャートが埋まるのも達成感があるし、
売上の数値も達成感が高く、かなり楽しい(*^_^*)


ソーシャルゲームは誰もができるレベルまで作業が分解された状態で達成感を渡している

中にはゲーム性も何もボタンをただ押すだけという
極限まで分解されたヒット作もあるがw

TVゲームなんかでもこの誰もが達成感を得られるところまで
プロジェクトが分解された状態でユーザーに発売される。
ユーザーは与えられた要素を網羅し、
ゲームシステムをさらにひとつひとつ分解して理解することで
達成感を得ていく。


勉強もこのレベルまで分解すればいい。
さすがにボタンを押すだけのソーシャルまでとはいわないが、
ひとつひとつのタスクをレイトン教授の謎解きみたいな、
ちょっと悩んで解けるぐらいのタスクにまでもっていけば
習慣化はたやすい。


厄介なのは、、

分からないから勉強するわけで、まずタスクに分解していくのが無理、めんどくさい。

そう、自分にとって達成感が完璧に用意されたドラゴンクエスト
自分で用意しなければいけないことだ。
だからここでほとんど挫折する。



そもそもタスクを自分の理解レベルに分解するということは、
それを問題としてきちんと把握できることが半分解いたようなもんなので、
小さく切り分けて認識することそのものが勉強だったりする。



なるほど、ちょっとまってほしい。
ここで次元を変えて、もう少し客観的に考えよう。


計画するだけで勉強の理解になるというなら、
分解することそのものを、タスクにしてはどうだろうか?



つまり、勉強のタスクを解いてグリーンチェックをつける達成感の他に、
タスクを分解して用意した、計画したということそのものも
グリーンチェックをつける達成感に組みこんではどうかと。

計画しただけで満足して終わらないか?

そういう夏休みの話はよく聞くが、
それは自分の理解レベルまで作業を分割してるわけじゃない。


これは、自分の理解レベルにまで落とし込んだタスクチェック表を計画するわけだ。
具体的には5分で理解して解けるつもりのタスクにまで落としこむ。
そのレベルまで分解できたら、半分解いたも同然だし、
むしろ計画表を作りながら今すぐ解いてグリーンチェックにしたいと思えたらOK。


計画表というか、TODOリストレベルで構わない。
「5分でできるTODOリスト」をどんどん作り上げることそのものが勉強になり、
それを片付けることで理解し、それが溜まっていくのが達成感となる。

ついついやってしまう「5分TODOリスト」の魔力

これは自分でもやってて実感してることだけど、

自分が5分でできそうな理解レベルに合わせて作業を分解するだけで、
TODOリストを作ることそのものがまず勉強になる。

で、
「5分で終わりそうだから作ったそばからついつい手を付けてしまう。」

この心理は、テスト前についついマンガを読んだり掃除を始めたりするのと同じで、
勉強のタスクのほうが、マンガや掃除のタスクより手軽な達成感となったため、
人間は手軽な達成感を優先するからだ。


自分で作ってるから尚更だし、分解した直後が一番理解も早い。
TODOリストがそこにあるだけでそれを掃除しなくてはと邪魔に思える。

もちろん、5分で終わらず意外と1時間かかりそうなら、さらに分解するよう務める。
先へ進むほど5分のTODOが優先順位でそれなりに溜まってくるので、
次の日のスタートダッシュにも手をつけやすく都合がいい。


勉強に手がつかないのに、ソーシャルゲームはやるという人は、
結局、手軽な達成感が今すぐ欲しいわけだ。
僕だって欲しい。
ソーシャルゲームは10分以内に達成感得られるのに、
勉強だと成績となって点数に現れるまで数ヶ月とかかなり遠い。


それをまず分解するだけでいい、
5分レベルに落としこむだけで半分理解したことになる。
TODOチェックを作る達成感と、
TODOチェックをクリアする達成感もえられる。

この5分という時間が大事で
ソーシャルゲームと変わらない時間で達成感が得られたら、
ソーシャルゲームもアニメもゲームもTVも見る必要がなくなる。
同じ達成感でも、勉強の方は明らかに
何か自分の身につく確かなものだということはわかってるからだ。

もちろん壮大な計画やチェック表は立てなくてもいい。

綿密で壮大な計画はたてるだけで疲れるし、
どうせ途中でもっといい方法ややり方が見つかって
あれこれ変更するので、綿密で壮大な計画は要らない。


遠くの目標は大雑把な計画で、近くの目の前の目標だけ分解して
目標よりも勉強そのものの達成感だけ増やせばいい。


ここまでが、勉強の本質。
勉強を 5分TODOレベル に分解して計画するというのは、
もう勉強してることそのものと変わらないという事実だ。


とはいえ、
この記事を読んだだけで満足して、明日になったら忘れることも理解してる。

僕もそういう記事で読んだ時はたいていそうだった。
これが今の僕の習慣化にもかかわらず、
最初の手を付ける、エディタを開く、教科書を開くという
スタートを切ることそのものにまず手が出ないw



そんな人へもうひとつアドバイスだ。

モチベーションは、『普通』から抜けだしたところにある。

それをやり続けることで、最終的に何か『普通じゃないもの』が手に入ると
子供のように夢想することである。

習慣化するのだから自信は勝手についてくる。
普通じゃない僕が書いてるから、
これを読んだあなたも、もう普通では無い。

そして人それぞれの工夫は必ずあるはずで、
普通じゃない目標には、普通じゃないやり方もあるはず。

勉強方法も自分で新たに創りだして、むしろ僕に教えてほしい。


一番厄介な「スタート」は
「普通じゃない夢」「普通じゃないやり方」で乗り越えて、
やり始めてしまえば、習慣化から夢は忘れて、勉強そのものを楽しんだらいい。
そうすれば、夢を完全に忘れた頃にそれが叶うだろう。



ちなみに、この『普通こそつらい』という考え方はこの本で教えてもらった。

普通はつらいよ―おもしろくて、楽しくて、すずやかに生きるコツ

いまいち、スタートモチベーションがかからない人は、
習慣化までこの本を机の上に置いといたら、いいと思いますよ。

追記:

Twitter / chiisanaehon:
https://twitter.com/chiisanaehon/status/424159934553411584

8歳の息子に、何となく「毎日頑張ってるね。ありがとうね」と声をかけたら
「まあ、やる気スイッチおしてあるからね」と言われたので、
え?何それどうやるの?と聞いたら
「まずはカンタンなことからやってみるんだよ。そうすれば、心のおくのスイッチがおされるよ」
と言われました。お、おう。

8歳の子の方がより的確なアドバイスでした、、orz