あいさつは「おまえら全員」にするものではなく「あなた個人」ひとりづつにするもの

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例えば部屋に40名いて、誰かが入ってくるたびでかい声で挨拶し、でかい声で全員が返してたら計78回のノイズが発生する。8:00-9:00でこれをやる場合、1時間に78回、準備や作業や落ち着いた時間が途切れる。増田のようにフレックスタイムの会社だとこれが1日中発生する。朝2-3度でまとめてできるならまだよい。

犬や猫でも挨拶はするらしいが、それはあくまで1対1の話。
町内全ての飼い犬が毎日大きく響く遠吠えをして、飼い犬みんながそれに返してたら保健所連れて行くだろう。

ご近所でも挨拶はするがやはり1対1。
朝外に出るたびにご近所の人みんなが「おはー!」と朝から叫び続けたらとりあえず通報する。まだ寝てる人も、夜働いて朝寝てる人もいるのだ。
1対1で出会ってはじめて会釈したり「今日もいい天気ですね」「いや、すぐ雨降りますけどね」と挨拶を交わせばよい。

全員に向かって「おはようございます!」というのはあくまで「私を見てください!」「私を承認してください!」であって「あなたの事を見ていますよ」「あなたを承認していますよ」ではない。ひとりひとりを見てない挨拶だから。この挨拶を成立させるには、軍隊のように1時間に78回心無いでかい声を出す必要がある。そこにみんな「全員へ挨拶」の欺瞞を感じてモヤッとしているし。挨拶してる人からは「全員から」元気な挨拶が返ってこないことに部隊としての一体感の無さやコミュニケーション不安を感じる。

なので挨拶の基本は「もうかっりまっか?」「ぼちぼちでんな」という「1対1」の対話や認証のきっかけであるべき。まあ「もうかりまっか」とは言わないだろうから「今日(今週)なんかいいことある?」とかではじめて「BABYMETALのコンサートが金曜にあって、先に金曜の仕事終わらせたんですよ!」「えっ、くやしいから残業いれるわ」「労基署に訴えますよ」が挨拶のセットでいい。

僕も出社時間全員バラバラのフレックスで、みんなヘッドホンつけて挨拶聞こえないところで働いたことはある。隣の人が仕事に集中してるときは挨拶しないが、目があえば会釈で済ましていた。では挨拶しないかというと「出社時ではなく」コーヒー汲みに行ったり、昼食時だったり、休憩時にそれぞれすれ違った人にひとりづつ「今週なんかいいことある?」「BABYMETALどうだった?」とか業界のニュースを振ったりするのが挨拶。

仕事と絡まない人も、同じ部屋にいるなら週一ぐらいで何か雑談を交わし、殻にこもってそういうの苦手な人でもお互いの心理的安全性を確保しておく必要があるから、月1ではその人の好きな雑談をしていた。

心理的安全性というのは、医者が偉そうに看護士叱ってばかりだとちょっとした注意もコミュニケーションもお互いに断絶して医療ミスが多発するやつ。医者と看護士が仲いいと医者に対して看護士が注意をうながしたり、グレーな判断が的確に処理されたりして医療ミスはぐっと減る。

会社の仕事やプロジェクトもグレーな判断や雑務は多岐に渡るので、全員とコミュニケーションとれやすい状態にしておくことは大事。風通しが良い状態を維持する。そうじゃない部署は無数のグレーゾーンとヒヤリハットが無視され、誰もが間違ってると気づいてることを間違ってると言い出せないまま、誰も何の調整もしないままデスマーチにおちいる。まず挨拶や雑談で、このグレーゾーンをみんなが言いやすくしておく必要がある。

だからひとりひとりに関心の無い「おはようございます」という全体へでかい声で挨拶を言うのではなく、あいさつは一人一人に。フレックスなら 朝一番でもなく「隙間時間に」「その人のタイミングを見て」「毎日でも、週一でも、月一でもその人にあった量を」「もうかりまっか?」「今週なんかいいことある?」というのが僕の挨拶プロトコルとなっている。