teruyastarはかく語りき

TVゲームを例に組織効率や人間関係を考える記事がメインのようだ。あと雑記。

すごい物を見てもへこたれないために

すごい物を見てもへこたれない人
http://anond.hatelabo.jp/20081117033650


「できない」「もう無理」「やっぱ才能ないわ自分」とか全然考えない。
考えようとしない。基本的に「出来る」と考えてる。


うーん。なんでそういう風に考えられるの?って聞いたけど、
「なんでもなにも自然とそう考えてる」「それしか考えてない」とか言ってる。
ライフハック的に、「そういう風に前向きに考えよう」
とか意識してるわけじゃないっぽい。


絵だけじゃなくて万事そういう感じなんだよな
なんなんだろ。性格の問題なのか?

何でも楽しいという友人
http://anond.hatelabo.jp/20070823233243


そして奴は、東大へ行った。


知ることが楽しいのだという。


「どんな事でも楽しいよ。そりゃ最初から全部楽しいわけじゃないけど、
どんな事でも、世界に一人はそれを楽しいと感じてる人がいるわけじゃん。
どんなマイナースポーツでも、どんなマイナーな趣味でもさ。
それだったら俺も楽しめるなって思うんだよ。
楽しんでるその人がどういうところで楽しんでるのかって思いながら
楽しいんだって軽く思いこみながらやってるとそのうちマジで楽しくなってくるし、
楽しさがわかってくる。
どういう所を楽しいと感じているのかってのが。
基礎知識をある程度詰め込めば、それなりになんでも楽しくなるよ」


「でもその基礎知識を詰め込む時点では面白くないわけだろ?」


「まぁ、その時点ではその事に対して面白くて仕方がないってわけじゃないよ。
でも、未知のものを知っていくっていうのは、楽しいことだよ。
例えばサッカーを全然知らなくて、サッカーについて知ろうとしてるとき、
そのときはサッカー自体について楽しくて仕方がないってわけじゃないけど、
全然知らなかった未知のものについて、
おおまかでも概要を掴むっていう動作が楽しいんだよ」


「それ楽しいか?」


「楽しいよ。概要を掴むとか、体系化するとか、そういうことが俺大好きなんだよ。
段々世界を把握できていく気がして、すっきりする。
怖いのは、そういう事をしていって、
ついに知ることがなくなったらどうしようって事だけど、
でも今の時代そんな怖さは全くないから。無限にある。いつまでもある」


「そういうもんかなあ」


「うん。そんで、大体概要が分かると、細かい事も知りたくなってくるんだよ。
あと、日常でも、今まで見えなかったことが見えてくる。
これは比喩じゃなくて、さっきのサッカーのことでいえば、
今まではネットでサッカー関連のニュースがあっても、
たとえ目がそこに向いても実質見えていない状態だったりするわけなんだけど、
それが、目に付くようになる。
「あれ?サッカーの事ってこんなにやってたっけ?」って気付き始める。
そうすると、また知るだろ。そんで、知ると、また知りたくなる」

W
「もう無理だ、できね〜〜」


T
「なにができねーんだよw」


W
「ダメっす。自分、Tさんのような才能ないっす。」


T
「才能の遺伝子があるのなら俺は人生諦めるわw」


W
「いや、努力も才能のうちですよ。」


T
「努力が持って生まれた才能とかおまえはDNA学者かw」


W
「うう、、」


W
「Tさんはあの増田記事のように"できない"とか思わないんですか?」


T
「ん?
あ〜〜、わかった。
君は"才能"とか、"努力"とか
そういうファンタジーが存在すると思ってるんだな。」


W
「"才能"はともかく、"努力"までファンタジーなんですか? 」


W
「"努力"と"凛子"は確実に存在すると思うのですが。」


T
「うん。話がややこしくなるから君の彼女はしまっとけ。」


W
「ああ、、、」


T
プログラマーの格言に、
コードは思ったとおりに動かない。書いたとおりに動く。
というのがあるだろ?」


W
「はい。」


T
「あれと一緒だ。人生は思ったとおりに動かない。行動したとおりに動く。」


W
「おーー」


T
「"努力"ってのは行動してない奴、行動したくない奴が、
行動してる人をみて指す言葉だ。
行動してる人にとっては行動したとおりに動かしたいだけで
"努力"という概念なんかないよ。」


W
「・・・う〜ん」


W
「そこ、なんですが、、
行動が必ず"実る"ってわけないじゃないですか?
だからこの行動は無駄なんじゃないか? とか、
僕程度がやっても到達出来ないんじゃないか?
とか考えてしまうんですよね。」


W
「そういう限界とか感じないんですか?」


T
「どうもこう、、世界の認識が大きくずれてるなw
君の見てる世界はだいぶファンタジーが入ってるぞw」


W
「えー、僕からしたら
行動が必ず実るって動くほうがファンタジーですよ。
どういう認識なんですか?」


T
「ん〜 どこから話したものか、、、」


W
「お願いします。」


T
「、、まず、やるからには閾値を超えるとこまでやることだね。」


W
「しきいち?」


T
「そう。そこを超えたらグンと伸びるポイントが何にでもあるのよ。
そこからはすごく楽になる。
そこからは普通にやってても伸びるというか、
短期記憶から長期記憶に移って一生忘れないというか、
水を得た魚のようになるというか、
効率がそれまでの10倍100倍になるとか。」


W
「そこまでいかないと、閾値を超えないと意味が無いと?」


T
「ないね。」


T
「別に学習のことだけいってるわけじゃなくて、
広告展開でもあるていど金突っ込んで
閾値を超えないと話題にもならんでしょ?
商品クオリティだって閾値を超えないと価格合戦にしかならない。
中途半端に時間やコストかけるのが一番悪くて、
やるんだったら確実に閾値を超えるように取り組まないとダメ。」


W
「確かに。中途半端に金かけて全く売れなかったら最悪ですもんね。」


T
「でも学習の場合はね。
閾値を超えるまではさほど面白くない。
閾値を超えるまでは説明書を読んでる気分。」


W
「あー、わかりやすいw
しかもクソ分厚いんですよねその説明書。
はやくプレイさせろというw」


T
「そう、みんな学習時間と成果を正比例で期待するからへこたれるけど、
実際は閾値まで低空飛行の2次曲線なんだよね。
そこまでは説明書段階で、そこ超えてからゲームスタートという感じ。」


W
「でもそうだとしてもですよ。
その説明書が1000ページあってしかも難解だとしたら、
やっぱへこたれるじゃないですか。」


W
「実際学んでる側としたら
どこが閾値の終わりなのかわからないから不安なわけで。」


T
「それはハッキリとした目標の設定があれば
だいたいの目星はつくと思うけど、
まあ僕も含めそんな大それた目標もたないのが普通だからなあ。
えーと、、」


T
「確かテストの花道という番組で、
50個の英単語を覚えるには? という暗記術があって、
それが"自分が忘れる境目を知る"だったんだ。」


W
「忘れる境目?」


T
「例えば単語5回ずつ書いてテストの結果50点。
次に10回ずつ書いて80点、15回書いて95点、
このときは17回書いて100点だった。
するとこの人の英単語を覚える境目、閾値は16回。
これ以上やれば確実に覚えるというゴールを知ることができるよね。」


W
「なるほど。ゴールがわからないと道に迷ったようで不安になるけど、
この道路を歩いていたら確実に家にたどり着く。
としたら不安はなくなりますね。」


T
「そうそう! よくわかってんじゃん。
それぐらい気持ちが違う。
家にたどり着くのがあたりまえだと思ってる。
ポジティブ思考で "きっとたどりつけると信じよう"
というわけじゃないからね。」


W
「はー、、、閾値の話はわかりました。、、でも、でもですよ。」


W
「単語じゃなくて、
勉強全体の閾値は遠いところにあると思うのですよ。
これにすぐ辿り着く人と、
僕みたいになかなか辿りつかない人がいるじゃないですか?
閾値の距離は変わらないのに、
あるいは同じようにスタートしたのに。
あるいは年下なのに?」


W
「そういうのを見せつけられるとやっぱりへこたれてしまう。
この差が才能じゃないならこれは何なんですか? 」


T
「うん。それは目に見える部分だけの話だね。
そこだけ比べると見えない部分で何かこう、
"秘密の鍵"やら"銀の弾丸"が、
遺伝子レベルに組み込まれてるんじゃないか?
と思うのも無理はない。」


W
「目に見えないところで秘密が?」


T
「秘密でも何でもないよ。
その人が口ではちゃらんぽらんのようなことを言おうと、
夜は復習して、朝早く起きて練習してたら
誰も気づかないでしょ?
10人中10人ぐらいはそういう自慢をしないしね。」


W
「全員かよ、、
それは、、やっぱり努力、、、じゃなく、
自分の閾値を知ってるからってことですか。」


T
「半分正解。
そこまで加速してると、やるのが当たり前みたいに思う。
自転車みたいに加速してる方が
努力的な感覚がないまま速く進んで、
いつまでもトップギア閾値を超えない人ほど
べダルが重いわけさ。
みんなこの重いペダルを
あんなスピードで回してるのが凄いっていってても
実際は走ってるやつのほうが楽なんだよ。」


W
「そ、、それはそうかもしれない、、」


T
「他にも理由があるとすれば、
みんな生きていく上でいろんな知識と経験が溜まっていく。
これをクラスタといって、
それぞれみんな違うクラスタ情報を持ってるわけだ。」


T
「で、学習の時、
その学習クラスタに近いものをもってるほど、当然有利になる。
最初から似たようなものを経験してたり
知識として持ってたりするわけだからね。
もしかしてそのクラスタを才能と呼んでるのかもしれないけど、
知識と経験なんだから生まれた持った才能ではないよね。」


T
「便宜上クラスタの大小を才能と呼ぶには構わないけど、
"俺には才能がないから" という使い方はなんか違うと思う。」


W
「幼少の頃からやってたとかだと、
関連クラスタが大きそうですね。
なるほど、そりゃみんな同じスタート地点にはいないよなあ。」


W
「それはそれで、もう追いつけないですよね。
幼少の頃からやってたような天才児には。」


T
「それだ。
そこも勘違い。
さっき閾値の話したよね?」


W
閾値を超えたら水を得た魚のように効率的になる? ですか?」


W
「でも、僕がそこに行く頃、天才児はずっとその先を行くじゃないですか。」


T
「ずっと先までは行けないよw」


W
「なんでですか?」


T
「そこはもう未開の地だからさ。」


W
「?」


T
「いいかい。
ミクロレベルから宇宙レベルまで
人間は森羅万象の1%だって解明しちゃいない。
そこまでいかなくても既存の産業や市場だって
危険な未開拓地だらけだと言っていい。
つまりその先は誰もが前人未到だから
どんな天才児でも足止めを食らう。
そこに何か新しいクラスタが必要なんだが
どれをもっていけば、どれをつなげればいいのか
誰も分からないのさ。
もしかしたら君のもってる
凛子クラスタが必要かもしれないわけで。」


W
「凛子はだめです!!!」


T
「別に減るもんじゃあるまいし。」


W
「心が汚れます!」


T
「まあ君の汚れっぷりはともかくw
実際IQなんたらの天才児が
大人になってどれだけその差を維持してるか
ネットででも調べてみるといい。
ほとんどはあとから追いついた人と横並びか、
むしろ栄光とのギャップで転げ落ちてることすら多い。
天才子役とか典型的だよね。」


W
「あああ、そうか、、、いや、でも、、、、、そうなのか、、、、」


W
「じゃあじゃあ、天才児とか関係なく、
優秀だった人が転げ落ちるとか、
表舞台から姿を消すというのは何なんでしょう?
これは未開拓地で失敗ということですか?」


T
「その通りかもね。資金的な援助を受けられなくなったか。
ただ、もうひとつ理由があるとすれば
レベルが高くなったからこそ表舞台から姿を消すんだよ。」


W
「レベルが高いのになんで?」


T
「これは商業作品の話なんだけど、
邦画とかハリウッドとか、ゲームでもいいかな。
そのランキングベスト10が本当にランキング通り面白いと思うか?」


W
「かなりクソですね。
ワーストという文字を入れ忘れたのかと思うほどです。」


W
「確かにあれはあれで不思議なんですよ。
みんな話題だからネタだからとか、
広告に踊らされて騙されてるんじゃないかとは思いますが、
それにしては騙される人が何十万人とか多いような。」


T
「そう。君みたいにマニアックに目が肥えてる消費者からすると
レベルが低いかもしれない。
でも君が推薦するレベルの高い作品は
間違いなく大ヒットしないでしょ?」


W
「まあ、売れないでしょうね。」


T
「レベルの高い作品は、
観客にも作品を読み取るのレベルの高さを求めるんだ。
だからアカデミー賞とか最高の賞とってるのに、
僕ぐらいのにわかレベルでは面白くない物の方が多いw」


W
「れ、レベルを下げたほうが売れると?」


T
「それは言い方が悪いな。
自分が観たい創りたい最高のものではなく、
素人観客がみて喜ぶ映画を作りましょう。
といったほうがいいw」


W
「それはいやですw」


T
「残念ながらそれが仕事というものだ。
つーかお前出資者じゃねーしw」


W
「、、クソランキングが出来上がる仕組みを知ってしまった。」


T
「まあ、映画ジャンルとか、ゲームジャンルでも
それが初体験の観客ならなんでもわりと感動したりするから
別に広告含めたランキングが間違ってると思わない方が
仕事としてやりやすいけどね。」


W
「でも、誰にでも分かりやすく、
かつ奥が深いというような作品もありますよね?」


T
「あるね。それだけ優秀なスタッフ、膨大な資金
製作時間、宣伝、プロデューサー、スタッフをまとめ上げる人、
器としての会社、Etc・・・Etc・・・
と全部ガッチリ噛み合えばできるかもw」


W
「そんな予算、普通に許されるわけがw」


T
「、、ないと。
まあでもメインが子供向けで大人でも楽しめるような作品、
任天堂とか、ジブリ、映画のクレヨンしんちゃん
ドラえもんなどは、ターゲット設定そのものが
子供向けに分かりやすく、
かつ大人でも楽しめるように深くだから、
子供向け作品ってのはなかなか侮れないよね。
それを作りたいかどうかはともかく。」


W
「僕は一生縁がなさそうだ。」


T
「ちょっと休憩ね。」













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       i:∧:ヽ、___/:∧:i
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        |:>,:::::'/彡`⌒ヽ \:|
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        `レ彡 Δ   ミ/
     (οο)  `≧=-=≦~ (οο)
    (ο○)  γ( Τ )`i  (○ο)
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T
「えーと、何の話だっけ?w」


W
「レベルを下げたほうが売れるという、、」


T
「ああ、そうそう。
レベル上がりすぎた人たちは研究職とか未開拓地とかいっちゃうから、
かならずしも昔と同じことをやって
表舞台でお金を稼ぎまくってるとは限らないんだよね。
だから追いつくとか、プロジェクトとして結果を出すとかは
そんな先の先を争う競争ではないので
極端な才能とか気にする必要もないんだよね。」


W
「先の先を争う未開拓地でこそ差がでるんですね。」


T
「そんなところでまで争いたい?w」


W
「争わざるをえないのでは?」


T
「さっきいったように99%は危険な未開拓地なんだから、
そのレベルまで上り詰めたら
自然と人と違う開拓地を選ぶと思うよ。
同じ道なら競争ではなくて人類代表として協力してるかもしれない。」


W
「そっか協力という手もあるか。まあそこまでいったらの話ですね。」


W
「で、話を振り返って、閾値の話はわかりました。
はっきりした目標の設定とか、
あとからスタートしても追いつけないわけじゃないとか、
結果を出すのにむしろレベルを下げる場合もあるとか。」


W
「ただそれを納得して才能じゃないとしても、
自分にそれができるかというと
まだその自然と"できないわけがない"
とは思わないんですね。」


W
「とするとまだ世界の認識にずれがあるのか、
閾値を超えた経験が少ないから体でわかってないのかと。」


W
「例えば、すごい物を見てもへこたれない増田は、
なぜ閾値がはるか遠い分厚い説明書を読み進められるのかとか、
説明書の説明書すらめんどくさがらず読みそうですし、
何でも楽しいという増田は
楽しいと思える閾値がどうかんがえても低すぎだろとか、
両者それだけ豊富なクラスタをもってるということなんでしょうが、
いったい何年積み重ねたらそこまで行くのか。」


T
「10000時間の法則とか」


W
「毎日4時間で十年。8時間で5年。
やっぱそれぐらいかかりますかね。
増田はそれすら超越してる感はありますが。」


T
「豊富なクラスタを手に入れたから
より加速してるのはそうだろうけど、その万能感はそうだなあ・・・」


T
「つまり君の人生はFF、ファイナルファンタジーであって、
増田の人生はRPGツクールなわけだ。」


W
「おれ、レールの上1本道ですか!?」


T
「あ、それもあるのかw
いや、言いたかったのは
"この世の中必ず誰かが答えを用意してくれている"
って君は考えてるだろう?」


W
「うっ!」


T
「これだけ歴史ある人類で、
自分より賢い天才たちがいっぱいいて、
学校の先生は唯一絶対の回答しか認めなくて、
会社へ行けばその会社のやり方しか認められなくて、
いつもいつも答えを教えられてもらう側。」


T
「自分の答えを言っても
歴史ある完璧唯一絶対の回答より劣るのは決まってるんだから、
そんなものと比べられるのが恥ずかしい、
発表するのが恥ずかしい。
他人の目、他人の行動、
そんな絶対評価ばかり気になってしまう。」


W
「やめろォ!! 俺の心を覗くなァ!!!」


T
「そして、いままさに僕が答えを知ってると思って
自分で考えるよりも先に
"とにかく答えを" と、請求する。」


W
「うわああああああ!!」


T
「このアマちゃんがァ!!! 小学校からやり直してこーい!!!!!」


W
「ひいいいいいっ!!!!」












      /:::;:::::::::::::.:::.:::.:/~              ミ、l::::::::::...::::::::
      /::::;.'::.:::.:::...:.....:;/`、、               `i:::::::::::i.:::....:....:...
     ,'::: /::. ./i::::::..:/ : 、`               l....:.......|..........:.i...:......:..
    ,'::./:: :::/'::::;:::ン.`心、 : ::        __    ,l: ..i.. .. .; . :|.: ::. :::l :
    l::/.: ://::;. .:/ヘ弋=::ソ i          `\、./::::..  .:l......l:.....:....:...:.|.::..
    l::/.::::..:::;:. .'/  `ー゚                ソ:::/::::::ノ:::./:::l.:::::.::::::仆:.
    /.::.::::l:::;. .' /      ,.':.       `二._    /::::::..:::::;イ::::/.::;':.:::::.::::::
   /.::.::::.:::: | l      , :::...       に:_`心、/::::::.::::::/..::/:::./::::.;::::::../:
   /.:::.::.i:::::::.' i     ::::.:         之ミ::::。,ジ:::::.::::::/..::::.:::.:::::.:::/::
 /;::::.:::::l::..:::ヘ                  `ー' ,:::/:::::/ 大; ; ' ' 〉;:::::::/:;:
 ,イ;::.::l.イ`..:.::Λ     _              ./;::::;/  /i、`ー  /;::::::;;;/
,ノ ;::::.从 i:::.::. ,'`、    r\                 _,/..')ノ 〉 /ー''~ 
 / ノ i イ.::..l || `、  `               ' `〜,ん'~_/
    冫':::: ,ノ'   \           ,   . , シ`ー l./ ̄
      `((     ーr ─ - .. . ̄: .: .: γ~    .ソ    
        \、  /~ ̄ ̄ ̄ ̄`ー----_r'    ,ノ'
         \,/            :::::|、  ./
                                                                          • -

T
「悪い。冗談だ。」


W
「いたい、、心が痛いよ、凛子、、、」


T
「いや、そのセリフだけで十分痛いから。」


W
「僕は引きこもります。お世話になりました。」


T
「悪かったってw
引きこもったら3DSラブプラス買えなくなるぞ。」


W
「うう、、、心をえぐる冗談は止めてください。」


T
「ま、それだけ君が大人や偉い人や世界に騙されてたということでもあるが。」


W
スクエニに騙されてたんですか?」


T
「そういうことにしとくか。」


W
「クソッ。スクエニめ!」


T
「話し戻すけど。
FFでレベルあげてスキルを全部覚えて超強くなったとして、
最終ダンジョン前に来ました。」


T
「ここからの展開はきっと神みたいな奴が現れて
2,3回変身して特にどんでん返しもなく終わるでしょう。
もう強さもたいして上がらないし、
隠しボスとかめんどくさいので挑戦しません。」


T
「、、、というところまで来たら、飽きない?
そのずっと前の段階でも終わりまで先が読めすぎて、
もう全部プレイしたような、そんな感じはしない?」


W
「なぜ僕の積みゲーの状況を知ってるんですか?
まさか、、と、トロフィー機能!!!」


T
「違うw 」


T
「それが答えの用意されたゲームの限界なのよ。
設計者が設定した上限までしかスキルは上がらない。
それで世界のすべてを知ったつもりになって、
急に世界がつまらなくなる。」


W
「うう、、」


T
「いいから聞けw
今はTVとかネットで世界の情報はいくらでも入るし、
産業革命大航海時代はとうに終わり
世界のすべては開拓しつくされもう冒険するところはない。
とかなんとか世界の全てを知った気になってる人は多いかもしれない。」


T
「だから自分の知識経験は用意された答え以上は手に入らず、
この先のダンジョンも、自分の人生のエンディングも
特になんのどんでん返しもなく、
さした答えも用意されず終わるのだろうと。」


T
「ここまで来ると一種の洗脳だよね。」


W
「洗脳されてる!!」


T
「FFでキャラの性格が気にくわないからカスタマイズするっていっても
"できるわけない"よね。
RPGツクールだと道の草の色を変えるでも
戦闘ルールを変えるのも
"できないわけがない"から、
すべてを学んでいくことそのものが面白い、
という違いかな。
みんなどこで認識が変わってるんだこれ?」


W
「先輩は"答えを知ってる"わけじゃないのですか?」


T
「いや、大まかなクラスタは持ってるよ。
でもここまで考えたことはこれまで一度もなくて、
ここまでの話はそれこそ君の質問からリアルタイムに作り出してるわけだ。
"才能"というものが存在しないくて、かつ、
"できる"という万能感が人として自然で、
いったいどこでその世界の認識が分かれるのか?
というすべてが収まる落しどころを探している。
だから自分でもわりと新しい発見というのがあって、
君の飲み込みも速いしちょっと面白いんだよね。」


W
「超上から目線の話の土台がリアルタイムツクールw」


T
「だから、その用意された絶対的評価、
上とか下とかいう感覚がないんだってばw
絶対評価とか確実に誰かの都合だからね。
まず民主主義が正しいとか、
お金を稼ぐことに大きな価値観を置くとか
ゆるぎ無い常識を疑ったほうがいい。」


W
「うーん、、」


T
「まあその話は置いといて、
"できない" の概念がない世界の認識がなぜ成長に役立つかというと、
1歩のステップがさらに細分化されることにつきる。」


W
「0.1歩ずつとか?」


T
「いや、この1歩がしっくり来なければ、
靴を長靴やスパイクに変えるとか、
栄養を補給するとか、日傘をさすとか、
道をちょっと変えるとか、
しっくりくるためにそういう遠回りをする。」


W
「めんどくさくないですか? 突っ切ったほうが速いのでは?」


T
「うーん、楽はしたいんだよ。
この先めんどくさくないことをしたくないための、
めんどくさいことはするというか。
でも君の言うことは一理ある。
細かい違和感なんて気にしないで突っ切ったほうがずっと速い。」


T
「例えば今いった僕の方法と2人の増田は面の学習。
気にせず突っ切ったほうが速いというのは点の学習。
学校や企業が求めてるのも点の学習。
というのを、休憩後の続きとしようか。」











         ,-、         ,.-、
       ./:::::\       /::::::ヽ
      /::::::::::::;ゝ-┬-、._/:::::::::::::|
     / ̄ ̄ .--┴_     ̄ヽ._|
     /   /"    ゝ-‐-    i
     i  ,/"  , '^'⌒ヽ  ヽ    !
     |_,/'  ,,/     ヽ  i   !
     | i'  /-'     ーヽ |  |
      ! i! | ●     ● | | ,'i
     ` 'i,三         三 ,/
      `  `   ⌒   /,,-‐
        `-`ゝ=====ィ '"
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T
「いいかげん凛子に別れは告げたか?」


W
「なんでですかw」


T
「一生コナミにぼったくられそうだな。」


W
3DS次第ですね。」


T
「じゃ、点の学習とは、
最低限の型を覚えて反射的に答えを出す学習だ。
丸暗記もそうだな。
敵陣に突っ込んで大将のみをとりにいく感じ。
型の使い方だけをマスターしたら結果まで速い。」


W
「いきなりですね。」


T
「面の学習は、周りの関連情報を集めて答えを浮き上がらせる。
大将を確実にしとめるために
周りの雑兵を全滅させようとする。
確実だし得点ボーナスもあるが、致命的に遅いわな。」


W
「遅いけど、関連情報クラスタが増えるので応用とか、
あとで加速とかするんですよね。」


T
「それはそうだが、学校は3年後の試験やら就職、
会社でも納期とか締切りがあるので
そんな悠長なことは言ってられない。
もし君が凛子に当てる時間をすべて面の学習に向けるなら
それも可能かもしれないが、
だれしも青春のプライベートまで犠牲にして、、、、、それは青春か?」


W
「そこはスルーで」


T
「ああ。
つまり面の学習は目的ほっぽり出して、
無限の時間を使い、
森羅万象のすべてを知り尽くそうと、
なんかの用語で、"自己目的的"という奴に傾きすぎる。
ゲームクリアが目的ではなくプレイそのものが楽しいという奴だな。
増田が知ることすべてが楽しい、
知り尽くしてしまったらどうしようとか言ってるのもそれだ。」


W
「そっちのほうが自然な気はしますね。」


T
「ところが学生や企業はそうも言ってられん。
目的をクリアすることを最優先してもらわんと困るわけ。
ライフハックで浮いた時間を
全てライフハック探す時間に充てる自己目的的化とか、
効率を良くするための効率とかばかりになって、
とにかくさっさと目の前の仕事や勉強に手を付けないとまずい。」


W
「・・・・・・」←(はてブユーザー)


T
「その辺が、自己啓発的ななにかと現実のギャップだな。
それだけの本読んでる時間を元々学習に当ててたら、
自己啓発に悩むこともなかったんじゃないかと。」


W
「どうすれば、、、と、すぐ求めるのはタブーでしたっけ。
つまり点の学習のメリットと、面の学習のメッリットが
一体になる方法があればいいのかな。」


T
「素晴らしい。
自分で考えたらそうやって無茶なルールの書き換えをしようとする。
それがいいんだw」


W
「少しづつ認識が変わってるんですかね。」


T
「うん、そのまま君にバトンタッチするのが筋だが、
時間ないので話すすめるw」


T
「僕が指導するとき、やたら流れをさかのぼったり、
無駄な予備知識をたくさん教えて、
この場所が全体のどの位置にあってどこに進むかというのを、
高速で何度も叩き込むよね。」


W
「すぐにはついていけないですけど、なんども言うからわかりますw」


T
「これは面で捉えた体系化そのものを型という点として扱ってるわけだ。」


W
「面を点として扱う!?」


T
「目的を明確化することで、拡散しがちな面を内側の点に向ける。
というと聞こえはいいが、実際、点と面の境目なんてないんだよね。」


T
「鉛筆で紙に書いた点は顕微鏡で見ると面なわけで、
これはどこまで小さくすれば点なのか、
点はそもそも存在するのか面積はゼロなのか1なのかとか、
昔の宗教でも、近代科学でも大喧嘩するほど問題になったりするw」


T
「で、お釈迦様の考えは、"そんなのどっちでもいいじゃん"、と。
これは善悪、白黒はっきり付けたい人には我慢ならない考えかもしれないが、
この曖昧なグレーを扱える"中庸"という概念は
いろんな問題解決のヒントになったりするんだ。
それこそ自分でルールを書き換える時とかね。」


T
「明確に分けてしまうと、良かれと思ってやったことが
思いもしない反作用ひきおこして、余計悪くなることが多い。
このへんは、万事塞翁が馬なのかも。」


W
「また脱線ですねw 面白いからいいけどw 」


T
「今日の話全部が脱線事故みたいなものだw」


W
「でも言ってみれば当たり前のことじゃないですかね?
型を通して最短を進み、
通らないときは基本とか関連にさかのぼって解決する。
誰でもやってることでは?」


T
「当たり前のことを誰でもやってたら苦労はない。
いいか? 社会人として肝に銘じておけ。
"人間は当たり前のことをやらない生き物だ!" 。」


T
「まず紙の資料はちゃんと読まない。
ちょっとさかのぼって調べれば分かることを「銀の弾丸」のような、
ショートカット探しばかりする。
原典にあたらない。
伝聞のデータだけ観て一次資料とか見ない。
役員のくせに会社の会計も見ない。
日報も書かない。
下手すりゃメールすら読まない奴もいる。
その他全て信じられない事をめんどくさがるのが人間であり、
それらに対する見える損害見えない損害全て
"以後気をつけます"で済ますのが人間だ。
それを仕組み化してルールを書き換えることこそ
費用がかかってめんどくさいと思ってる。」


W
「耳が痛いけど、それは大きな声で言ったらまずいですよw」


T
「ルールを書き換えたい僕としては、
めんどくさがりのための仕組みにしたいのだが、
まあ会社がそれで回ってるというなら
ガチガチのルールを守るよりも、
多少のロスも中庸の範囲内であって、
それが一番いいのかもしれないんだよね。
根本的な仕組みは会社の方向性そのものを決めることだったりするし。
明確なビジョンがないとどれも形骸化するので。」


T
「、、、って何の話だっけ?」


W
「増田の世界観についてw」


T
「まだ "できない" 理由があるのか?w」


W
「いや、この長い講釈を聞いてですね。
深く傷つきながら聞いてちょっと考えが変わりましたよ。」


T
「おお、でも人間、話だけでそう簡単に変わるもんでもないと思うがw」


W
「点と面から中庸というあたりですね。
それなら僕は別にこのままでいいんじゃないかと。
つまり話の前は増田に対する嫉妬とかあこがれがあったわけですよ。
"できない" という概念がないほどの才能が羨ましいと。」


W
「でもこういろいろ話しを聞くうちに、
才能という概念はただの知識と経験で、
能力のある増田と凡庸な自分はクラスタや加速の差こそあれど
一応地続きなんだと。
するとそんなにRPGツクールのようにルールを書き換えたいかと?」


W
「別に、FFでもいいじゃない。
答えを用意してくれているだけの世の中ではない。
ときに自分の範囲だけでもルールを書き換えたほうがいい
ということだけでも知ってたら、
無いものをあれこれ求めるというよりは
あるものでプレイをもっと楽しむというか、
世界を書き換えるのは増田に任せておいて、
自分は増田のような世界観を理解できなくても
何の問題もないんじゃないか?
という感じで、だいぶ肩の力が抜けましたね。
せっかくの講釈の結論としてはアレですが。」


T
「いやいやいや。凄い。
これはどんでん返しのエンディングだ。
僕はあれだけ増田の世界観が自然なんだと訴えるつもりだったのに、
いや、僕がいってることより君の自然体こそ増田のセリフに近いと思う。
普通はめんどくさがってすぐ天才や権威と呼ばれる人にすがりつき、
銀の弾丸を求めるから、
他人に答えを求めるから、
それにあこがれるから足元を見失って自分すら信じれなくなるんだよ。
だから人は学べなくなる。」


T
「でも子供のような素直さこそ、
ありのままの自分を許すことが、自分を信じることであり、
自分の世界を書き換える鍵なんだ。それを自分で気づくのが凄い。」


W
「いや、普段からTさん似た用なこといってるからw
別に能力が上がったとか、
これから劇的に上がるとかではないと思うので
そんな凄いことではないと思いますが。」


T
「君に教えられた気がして、僕にとって衝撃なんだよw」



T
「繰り返すけど、"できない" というのは
次の1歩が分からないということであって、
それが教師や、教科書や、先輩でも
君の"何がわからないのかがわからない"
というのは補足できないんだよね。
そういう関連クラスタまで補完する時間もページ数もない。」



T
「そのとき、君が
"何が分からないのか分からない"答えを教えてくれ、
という態度だと、誰も教えれないので
"できない" におちいりりがち。」


T
「だから自分で答えを探そう、、ではなく、
"自分で答えを創りだそう"
世界に答えがあるんじゃなくて
自分で答えを作っていいんだ、という君なら、
"できない" とは思いにくいんじゃないかな?」



W
「いや、そんな急にはw
何かやり遂げるまでそういいきるのは恥ずかしいですね。」


T
「あとは、野心的な目標設定とか
ハングリーな知識欲ということなんだろうなあ。
さすがにそういうのを身につける方法は知らない。
例えばシリコンバレーみたいに、
周りにどれだけ野心家でハングリーな人が多くて影響されるかという
環境要因なのかもしれないし。」



W
「無理に野心的な目標というのも変ですよね。」



T
「うん。そんなに我が強くなくて、
控えめなまま事をなした人達は
結構日本の研究者や社員とかで多いから
その自然体が一番いいと思うよ。
一万時間以内にハングリースイッチが入るかもしれないしねw」









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