teruyastarはかく語りき

TVゲームを例に組織効率や人間関係を考える記事がメインのようだ。あと雑記。

謙虚な後輩と、偉い先輩。

を、人間は年代によって使い分ける。


仮に後輩モードと、先輩モードと呼ぼう。



後輩モードは、それこそ学生や新社会人、部下がいない平社員がそれを演じる。
先輩モードは、後輩ができたり、社会に出て部下をもつとそれを演じるようになる。




後輩モードのときは、謙虚だ。
物事をそのまま教えられるとおりに見て、そのまま真似をしようとする。
それゆえ吸収力は高い、、、、が、いつまでたってもそれ以上に昇華することはなく、
また、ミスが前提の人間はいつまでたっても完全なコピーができない。
100点という完璧がありえず、どこまで真似の種類が増えていってもその80点に収まる。



先輩モードのときは、傲慢だ。
後輩ができても、部下がついても、その立場にいるからこそ自分を基準に周りが構築される。
自分がルールの一部を担っていて、
ミスが前提の人間は完璧な満点は取れなくても目標の上限を100点から、200点、1000点などにして
80点、160点、800点と成果を昇華していくことができる。
主体は自分で、ルールを決めるのも自分だから。



ただし、吸収力の点で学生モードに劣る。
その傲慢さから、人の意見にはあまり耳をかさず、
自分の頭の中にある知識を組み合わせるだけでなんとかしないといけない。
自信と傲慢さは、他の分野から学ぼうという姿勢を失わせる。


テストの目標を1000点まで上げたとしても、
102点、149点、93点、など、80%の期待値に至らないことのほうが大半。
どちらのモードも、立場という環境があなたを無能にさせるといって過言ではない。



後輩モードの失敗は、上限やルールを先輩にゆだねる事にある。
先輩や、師匠が理想で天井だが、どれだけ有名な師匠であっても、
師匠に師事したままでは師匠を超えることはできない。
師匠をこえるには、劣化コピーではなく、
自分のあるがままで誰かの師匠になるぐらいの気持ちでなければいけない。
そうでなければ師匠が年老いて自分に順番が回ってくるのを待つだけ。
順番が回って部下をもって始めて、師匠を追いかけることがスタートできる。



先輩モードの失敗は、やはり上限やルールを自分に最適化することである。
自分の能力にチームを最適化しようとするから、後輩や部下がそれ以上伸びなくなる。
また、上に立つ物として、
「自分のやり方がまちがってるかもしれない、、、」
とは口が裂けても言えない。
だから、後輩のように根本から学ぶということもやめてしまう。
もちろん、責任者は自分だし、男としてのプライドもあるので
後輩や部下の自由気ままな勝手やそれによる失敗は許されない。


しかし、本来は予想外の勝手や、失敗こそが次の成功の母となるのに、
今までの自分のやり方に最適化するというのは、それ以上伸びないことを示す。
責任は取りつつも、後輩と共に学びながら失敗していく、、、
そんなことできやしない。




では、環境に左右されない吸収力と、成長、成果を出せる人とはどういうものだろう?
仮に天才モードと名付ける。


上記失敗点は反転させて、よい点を列挙してみる。

●自分が間違ってるかもしれないと疑い、アンテナを全方位に張っておく。
●他人の良いところはそれが後輩でも、自分が部下となった気持ちで吸収させてもらう。
●チームとして最大限の成果がでるなら、それは自分じゃなくても特定の部下にチームを最適化してもよい。
●その責任は自分がとり、手柄は部下にやる。自分の名誉よりチームの実を取る。
●他人の良いところはコピーしつつも、自分のオリジナル、自分にしかできないことにこだわる。
●先輩や後輩という意識をなくし、チームはフラットな冒険の仲間として対等と意識することが、謙虚と自信を両立させている。
●現状の自分と、現状の後輩を見てるのではなく、視点は常に成長する自分と、成長する仲間と信じてるから、今日の失敗を笑いあえる。
●つまり僕らは、LV上げをしない村人ではなく、前のめりに失敗もし、LVアップもする冒険者だ。
●冒険しない奴はリターンが少ないのに冒険する奴とリスクは同じ。

、、、ただの完璧超人ですね。ありがとうございました。



なんて、、、、
天才モードのポイントは、謙虚さと、絶対の自信という矛盾する心を
どちらかに偏らず、バランス良く持ってると言うことです。



生活の中で午前中は学生、午後は先生などという変則的な生活をしてる人はバランスがいいかもしれません。
例えば、


Category:1000人スピーカプロジェクト - どう書くwiki
http://ja.doukaku.org/wiki/index.php/Category:1000%E4%BA%BA%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88


や、オープンソースプロジェクトなどは、
みんなお互いが教師であり学生、先輩であり後輩になりえます。



周りの人はみんな先輩であり、後輩である。
他人のとんでもない実績の師匠も、反面教師も同じ事。
どん欲な謙虚さと、ゆるぎない自信を、
矛盾したまま受け入れてるのが天才モードだと思うのです。



どんな人ともお互い対等であり、今尊敬出来る人だけでなく、
未熟な人もお互いまだまだ成長して尊敬に値する人物になる。
という視点が、謙虚と自信を両立させる天才モードの入り口かもしれません。



謙虚さを失って、他人に学ぶことを忘れてしまうと枯れてしまう。
自信を失って、知識をシェアすることを怠るとよどんでしまう。
たぶん、川の流れのように