年末まで何かいてるんだと、まあ2008年も24時間切ったから鬼には笑われないだろう。
10月に放送してた教育IT革命、アメリカの場合みたいな番組がHDDレコーダーに残ってたので今更見た。
まとめはこちらが詳しい。
Education2.0 〜 デジタル技術が生んだまったく新しい教育 - zentai's life
http://zentai.jp/blog/?p=69
それすらも読むのが大変という方はまとめのまとめとして、
「IT化で、生徒と先生が直接つながるようになった。紙の時代は40名全部に目が通るなんてことはなく、声の大きい人だけが発言権をもって、恥ずかしがる生徒にはチャンスは少なかった。それも匿名に近いネットなら全員の意見と答えとを少ない時間で一覧採点ができる。保護者へのメールも一発。宿題もオンライン。24時間に近いメールサポート」
「コピペ問題。日本だとレポートにウィキペディアを貼るような。これは先生がチェックしきれないのでどうしたもんか解決されてない。先生自体がコピペで問題を作ってるのに生徒がコピペで対処するのがいけないというのもどうかという生徒の意見」
「カリキSNSみたいな、国際的先生の交流。サンマイクロシステムズが無料で提供しているサービス。さまざまな指導方法の共有を国際的展開で交流していて、先生側のIT化も非常に役立っている」
で、教育の現場もIT化で急激に変わってきているという話。
コピペ問題
これはもう、現在の授業スタイルそのものが間違ってるんじゃないかと思う。
昔は図書館で調べるだの、参考書を探すだの、自分で要点を見つけるだの
そういった要領の良さや工夫と、まとめ方そのものが問われたはずだけど、
もう答えがネットに用意されてる現代でやることは、
いかにバレずにコピペするかということになる。
それはそれで、要領がいいということかもしれないが、
社会には答えのない問題ばかりなので、それでは使い捨て要員にしか育たない。
学生も先生もそれは本望ではないだろう。
それならもう、答えがネットにあるという前提で
ものすごい量のレポートか、
3学年ぐらい上のずっと高度なレポートを求めてもいいのではないか?
又は自分の考えを提示する問題、未踏プロジェクトなどの
まだ現実に解決されてない問題、校内の問題なども含め
まだ答えの出てない問題を学生に提示し、
先生も一緒になって考えたらいいと思う。
暗記的な物と、すでに答えがある問題は、
もはや学習にならない時代なんじゃないか?
今が過渡期としたら、先生がコピペした問題を、生徒がコピペで答えるなんて実はもの凄く無駄な時間を過ごしてるのかもしれない。
先生の情報共有SNS
非常に評価は高かったが、、、
これを突き詰めていくと、先生はいらなくなるんじゃないだろうか?
大手予備校のオンライン授業では、
数千名が同じ授業を受けれてその講師は1名でよく、
凄い1億円の講師が1人いれば他の先生はいらないということになる。
実際に、40名目が届かなかった子供達にはITでちゃんと全員の意見がわかるようになった。
物理的制約がいくつか外れて、
先生側の処理能力もITで高まったわけだが、
そのうち、1人で1000名見れるようになったり、
その蓄積自体で子供自ら学べるようになったら?
学校は勉強だけじゃなく、コミュニティなど人付き合いを学ぶ場所でもある
という意見は、かならずしも学校だけじゃなく
アルバイトから、いろんなサークル、遊び場でもそれは学べることだ。
番組のパネリスト・斉藤孝はそのうち先生すらいらなくなるぐらいになったとき、
それでも授業が必要としたら、それは「ライブ感」だといった。
ネットで音楽を聴くのではなく、生の先生の熱い情熱を教室で訊くことができるのが授業だと。
確かに、オンラインがここまで進んでも
ITプログラマ系のオフライン勉強会は盛んだ。
プログラマならそれこそオンラインだけですませればいいものを
きちんと勉強会という発表会でライブしている。
しかし、ある意味そこでは発表者もみんな生徒みたいなもんだ。
自ら学ぶ欲求があるのだからそれがベスト。
するとやはり先生という職業は成り立つのか?
パネリスト達はたまに、もの凄い勉強して先生を圧倒するぐらいのレポートを提出する生徒を見かけるという。
ネットがあるから興味のあることに対してはどこまでも調べることができるからだ。*1
みんながそこまできたら先生の役目は必要なくなるかもしれない。
アメリカの映像でも、生徒が先生にITの使い方を教えることを喜ぶオールドな先生がいた。
中抜きされていく時代の働き方はどうなるのか?
教育だけじゃなく、現実の社会も、ITで中抜きされ
正社員が必要とされなくなり、
究極的には社長と派遣・アルバイトで済むようになるかもしれない。
それはどうしても対面して、ロボット化ができないサービス業や、
農業なんかの話で、
コンテンツ産業に至っては、全て個人契約、
またはクリエーターと消費者が直接つながるところまでいくだろう。
もう会社が必要というのは、税金や法体制が旧来から
そうだからということだけで
特別、働く人や、消費者や、税制のためではないかもしれない。
もちろん顔を合わせるライブ感や、コンフィデンシャルなこともあるけど、
それすら会社である必要があるのか疑問視される。
信用や信頼は、会社ブランドではなく、実績から作るものだから。
独占トップは儲かる
空気や、水はダイヤモンドよりも貴重だが、
たっぷり量があるので、相対的な価値が下がる。
空気なんてタダみたいなもんだ。
対してダイヤはデビアス社が供給調整してるので、その価値は崩れない。
先のNo1講師にしたって1億円プレイヤー。
社長はもうかっても正社員はいなくなる。
そしてどの業界も、トップが利益を独占するようになるかもしれない。
一部の金持ち以外全員パートタイマー?
だとしても、そこの全員は貧富の差がなくなるので
一億総中流社会のときと、似たような世界かもしれない。
今、月収25万でワーキングプアだというのは、
家族とかローンとか、周りにあわせて見栄を張るコストが高いせいで
実は江戸時代の将軍よりも豊かで贅沢な暮らしをしてたりする。
周りに比べて圧倒的貧乏というのがワーキングプアなわけで。*2
もしくは給料を得るために働き過ぎとか。
それは極端すぎるけど、世の中どんどんそういう方向へ向かってる気がする。
新しく受け容れられたサービスは儲かる
そうやって中抜きされていく時代では
今までのパイが頂点に独占されていく。
すると新しいパイをどんどん作っていくしかない。
金持ちになりたい人がどれだけいるかわからないが、
金持ちになりたい人は、
新しいサービスや、新しいルールを自分で作るしかない?
、、、、何かしっくりこないな。
これからの時代の働き方って、
「自分で新しい事をはじめる」
「おとなしく派遣をしながらも、自分のプライベートな時間を楽しむ」
なにか、希望をもって楽しく経済的にも豊かになる
中抜き時代の新しい指針ってあるのだろうか?
教えてエロいひと!