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累進課税下げろというが、そもそも優秀な企業や人材が海外に流出したら日本の国力は下がるのか?


仮定としてよくそういう話を聞くけど
本当だろうか?


働き蜂の法則、
働きアリの法則、
パレートの法則
などと呼ばれるものがある。


特定の集団を集めても
2割が超絶に働き
6割が普通で
2割がサボる。


これは超絶に働く人達だけを集めても
また2-6-2に別れてしまう。
というような法則。


これは僕の狭い観測範囲でもよく見られる。
いわゆる「立場が人を作る」というやつだ。


エース二人が抜けたら、
その穴を埋めるために普通の人達から
次に実力のある人に決定権やチャンスが与えられ
次のエースとしての経験をつむことになる。
そしていつのまにか前のエース以上に活躍することもしばしば。


これを経験的にわかってて経営に活用してるのが
モバゲーやビッターズなどを手がける南場氏。

ベンチャー企業経営者・南場智子(2007年3月8日放送) | NHK プロフェッショナル 仕事の流儀
http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/070308/index.html


大黒柱だから、抜く


変化の激しい携帯ネットビジネスの世界。
南場は、めまぐるしく変わる状況に機敏に対応するため、
頻繁に人事異動を行う。
その時、南場は、そのチームの大黒柱である、
皆が頼りにしているエース社員を躊躇(ちゅうちょ)なく引き抜く。
すると、残されたチームのメンバーたちは、
穴を埋めるために必死で仕事をし、次の大黒柱が生まれる。
常に甘えられない状態におくことで社員たちを育てる、
南場一流の人材育成術だ。


そして一万時間の法則で有名なこの本

天才! 成功する人々の法則
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404 Blog Not Found:才能は誰のものか? - 書評 - 天才! 成功する人々の法則
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51211484.html


才能というものにしめる環境の役割は、我々が思い込んでいる、
いや思い込まされているよりずっと大きいというのが、
本書の主旋律なのだ。


おそらく本書で一番喧伝されるのは、「一万時間」であろう。
私自身、すでに取り上げている。


しかし勘違いしないで欲しい、
「だから努力が重要なのだ」という根性論を、本書はとらないのだから。
一万時間というのは、本人の努力、
すなわち人才だけで獲得するのがいかに困難かという例を、
本書はこれでもかとばかり例示する。


上のリンク先の画像にあるように
4月生まれのスポーツ選手は3月生まれの人より2,5倍も多い。
これは本にあるアメリカアイスホッケー選手のデータも同様の傾向。
さらには、勉強においても同じ。
幼少期に同じ学年で1年近く差があるので、
4月生まれの人は最初で有利な位置に立て、
その有利が次々にさらなるチャンスと自信を生む。

科学社会学 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%91%E5%AD%A6%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E5%AD%A6#.E3.83.9E.E3.82.BF.E3.82.A4.E5.8A.B9.E6.9E.9C_.28Matthew_effect.29


マタイ効果 (Matthew effect)


マートンは、条件に恵まれた研究者は優れた業績を挙げることでさらに条件に恵まれる、
という「利益―優位性の累積」のメカニズムを指摘した。


マートンは、新約聖書のなかの文言
「おおよそ、持っている人は与えられて、いよいよ豊かになるが、
持っていない人は、持っているものまでも取り上げられるであろう」
(マタイ福音書第13章12節)
から借用してこのメカニズムを「マタイ効果」と命名した。


著名科学者による科学的文献には水増しする形で承認が与えられ、
無名科学者には与えられない。
たとえば、ノーベル賞受賞者は、生涯ノーベル賞受賞者であるが、
この受賞者は学界で有利な地位が与えられるために、科学資源の配分、
共同研究、後継者の養成においてますます大きな役割を果たす。


マタイ効果は科学のコミュニケーション網において
迅速にかつ広範に知名度の高い科学者の貢献が組み込まれる点で、
科学の発展を促進するプラスの側面を持つが、
一方で、科学の権威の偶像化を招くまでになると、
マートン・ノルムのうち「普遍主義Universalism」のエートスを犯すことになり
(たとえば無名の新人科学者の論文は学術誌に受理されにくく、
業績を発表することについて著名科学者に比べて不利な位置におかれる)、
科学の発展を阻害するマイナスの側面を持っている。


本にはビルゲイツスティーブ・ジョブズさえ、
いかに初期の無名の段階で、
誰も触るチャンスのないコンピューターに長時間触れることができたかなど
スタート地点でのチート環境を無数に上げている。




、、、そういうことであれば、
もし累進課税が上がって、
仮に人材が海外へ流出したとしても
日本市場や会社に置いてそのエースの座が空くだけで
次のエースにバトンが回るだけ。
流出先の海外は、またエース同士で座を争うだけ。
決定権やチャンスが多いほど、人が育つのは明白。



企業にしても、「工場の拠点をどこに移すか?」
という話はあっても、日本企業が日本から海外へ撤退するわけがない。
グローバル企業は、先進国全てにその国へ税金を収めて売るのであって
基本的に国がグローバル企業に対して税金の抜け穴を作ることはない。*1


というか、昔から日本の累進課税は先進国トップクラスなのに
物を売る会社で「本社をシンガポールに移し、日本から大企業が流出しました」
なんてバカな話は聞かない。
そんな海外流出で日本で売るときの税金逃れができるなら、
昔からみんなやってる。


つまり、金持ちが累進課税引き下げたいから嘘ついてるんだろ?

同じことで、日本の経済復活は簡単な話というのはよく聞く。
「ゆるやかにインフレさせるのが経済にはベスト」
これはみんな言ってるのに、
なぜかインフレのところまでは日銀が動かない。


単純にお金がインフレであふれるようになれば、
お金をもってるとちょっとづつ価値が下がるので
使わざるを得ない、
使った方が得になる、という状況になればいい。
「マイナスの金利」というのと、根本的に発想は同じ。


でも日銀は放出せず絞る。
世の中デフレ。
デフレだと、今持ってるお金の価値が高くなり
「お金を持ってる人がますます有利になる」
デフレで一番損するのは、
「サラリーで給料を貰う人」
商品の価格が下がるのだから給与も下がる。
デフレで働いたら負け。


資本家はインフレでも、デフレでも儲かるのだが
よりお金の価値が上がり、
より他人と差をつけて地位を磐石にするにはデフレが都合いい。
とすると、なんでインフレにしないのか?
誰がインフレにさせないのか?


つまりこの不況からいつまでも抜け出せないのは、
リーマンショックのせいではなく
そのことを知らない多くの国民が、誰を選んでるのか?
という話に帰結する。


企業的に誰を応援しなければいけないとかもあるだろうが、
別にあなたの地位が約束されてない以上、
企業の持ち主である株主の言う事を鵜呑みにする必要はない。
株主の意向が企業を衰退させることもざらだ。
投票所が監視されてるわけじゃないので
多くのワーキングプアや主婦、若者達は、
自分の意志で代表を選ぶべきだろう。


404 Blog Not Found:まずは日銀よりはじめよ - 書評 - 日本経済復活 一番かんたんな方法
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51405741.html


本書「日本経済復活 一番かんたんな方法」は、
前述のとおり「インフレターゲットのすすめ」。
同様の主張は数多の本も経済学者たちのblogもしている
(略)


まずインフレターゲットに効果があるかはあえて疑問視せず、
それに効果があるとして実施コストを考えてみよう。


実質ゼロ、である。


金融当局が、通貨を実体経済以上に増やすと宣言し、
それを実行するだけでよいのだから。
(略)


インフレターゲットが「直感に反する」ことをきちんと指摘していること


ものを買う立場からすれば、
値段は高くなるより安くなる方がうれしいに決まっている。
500円の牛丼が250円になってうれしいのはワープアもミリオネアも同様だ。
専業主(婦|夫)の目線からデフレの脅威を見抜くのは容易なことではない。


デフレの脅威は、自分が買われる立場になってはじめて実感できる。
買われないものは買えず、ましてや変われない。
今は買われる者も、明日買われるかわからないのであれば
どうしたって明日にそなえて貯金してしまう。


そして貯金を持つものは引きこもってしまう。
これで経済が回るわけがないのだが、
そうと頭はわかっていても体は250円の牛丼を歓迎してしまうのだ。


デフレで得をするのは誰か。


金も地位も技能も持つものである。
(略)



いずれにせよ、このまま行けばどうなるか。
カツマーは過労死し、カヤマーは餓死する。


その一方で、勝間も香山も安泰なのだ。

まとめ


海外へ人材が流出して国力がなくなるというのはウソ。
日本が市場として大きければ、
必ずそれを取りに来る次の人材が育つ。


その日本市場が不況というのも見方によってはウソ。
日本が不況の方が誰かにとって都合がいいから
不況にしてるにすぎない。*2


少なくともそういうウソをついてる政党や
政治家には投票しない。

大衆は、小さな嘘より大きな嘘にだまされやすい。
なぜなら、彼らは小さな嘘は自分でもつくが、
大きな嘘は怖くてつけないからだ。


アドルフ・ヒトラー

*1:裏でなんかやってる場合は知らないが、裏取引ならそもそも税金がどうという以前の話

*2:わりをくうのが、低所得サラリーマンや、新卒の学生など持たない人たち