台湾に習って反省していきたい

blog.tinect.jp

「日本人は、そういう難しいことばかりやろうとするから国が凋落したんだよ。苦労をせず儲けるのが商売の基本なのに、日本人は全くわかっていない。」

「日本人は、日本人の強さを全くわかっていない。」

「日本のメーカーは、誰でも作れるような白物家電の価格競争から早々に撤退して、飛行機やロケットのような高付加価値の製造に移行するべきだ。」

 
なぜ日本がこうなるのか台湾の社長達もわからないようだ。
ブコメにも指摘があった。

はい、現場一流・上層部三流。先の大戦時とまったく同一の構図。だから、負ける。反省しないからまた負ける。いいかげんマネジメントがダメだと気付くべき。なぜ、繰り返されるのか、ほんと不思議。

これ、失敗の本質のことだね。

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

  • 作者: 戸部良一,寺本義也,鎌田伸一,杉之尾孝生,村井友秀,野中郁次郎
  • 出版社/メーカー: 中央公論社
  • 発売日: 1991/08/01
  • メディア: 文庫
  • 購入: 55人 クリック: 1,360回
  • この商品を含むブログ (304件) を見る
 

昔から日本は部署が縦割で内部で無駄な競争があり、空気読みで誰も責任取りたくないから物事決まるのが長く、従業員もアメリカ、中国、台湾のように良い給料求めて常に転職していくのではなく、雇用形態も固定化する社会文化が残ってるから、賃金上げないでも働いてくれて、賃金上がらないと高いものが売れずデフレも定着する。

真面目に研究したり、小さな部品作るのはほんと一流。それを統合しようとするとき、空気読んでお客に文句言われないよう完璧な物を作ろうとするから、また開発が遅れ、値段も高くなる。初代iPodを日本の技術者が見たとき、対ショック機能もなく、DRMすら入ってない、ただ良いUIにHDDぶっこんだだけのMP3プレイヤーは日本じゃ絶対作れないと言われていたように。

この文化のせいでマネジメントレベルでのPDCAがとても遅い。従業員レベルではこういう記事が出てきたとき「日本のマネジメントはダメだなあ」と、くさして溜飲を下げるのみで思考停止して終わってしまう。それでは戦後となんら変わらない。*1

だから日本はダメかというとそんなことはない。次の世代の企業達が全体最適化としての合理化を深く深く追求し始め、どこまで「空気を読まずに」責任をとってスピード推し進めるか、マネジメントレベルでPDCA回転速度を上げるか、社内で競争せず協力するためのそもそもの評価制度をどう設計していくか、正しさではなく合理性のために人間としてダメな部分をどこまで許容するかと、日本の文化に合わせた新しい合理性が生まれてきている。大企業すら変わり始めてる。

従業員も転職を考え始め、あまりに上司がクソだったらアメリカのように自分で起業しはじめる人も多い。

、、、という話をわざわざブログに書く必要ないんだよね。日本だって日本文化の弱点を仕組みで克服して頑張ってる企業もあるよ、なんて当たり前のことでつまらない話。

元記事に共感した俺はそういう間違った直感や主観でわりと日本を見ていて、日本の実態そのものを偏見で見てるような気がしてきた。もしかして俺は何も日本企業の実態をたいして知らずに「日本の大企業が間違っていて欲しい」という偏見で世の中見ているのかもしれない。

*1:別にくさしてるのが悪いわけではなくその人達はすでに現状で、転職してたり、良い所で働いたり、独立してよいマネジメントをしてる人か、あるいは今働いてるところがいい加減嫌になって、いずれそういう行動を取る人だろう。