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Apple と日本の家電メーカーのデザインの違いを考える

日本の電気メーカーが iphone作れない理由:外資の人から見た視点 - Togetter
http://togetter.com/li/193059


製品を薄く、軽く、そしてこれまでにあるのを付け加えるのは楽。
言ったら悪いけど、無難。
バカにでもできる製品開発。
だから、みんなそれをやって利益がでない。
iphone 見たいなのは超リスク。
それを会社を上げてつくるからinnovative な製品ができる


なぜ他社は Apple のようなシンプルで魅力的なデザインの製品が作れないのか?


この手の話が定期的にホッテントリに上がってくるので、
まとめながら考えてみます。
デザインは美的感覚じゃなくて、広義の設計や機能のデザインです。


「付加価値をあげるとは、付加機能を増やすことである」という昭和的価値観

エアコン設計にみる昭和的発想 - Chikirinの日記
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20110521


「構造をできるだけシンプルにし、
 分解、再組み立てしやすいエアコンを設計する」
のと


「構造はめっちゃ複雑になり、
 分解も再組み立てもむっちゃ難しくなる
 おそうじロボ付きエアコンを設計する」
のは、


全く反対方向の動きです。


なんで、後者になるんだと思います?


それは、
「付加価値をあげるとは、付加機能を増やすことである」


という昭和的価値観からメーカーが逃れられていないからです。

この解答は和蓮和尚さんが詳しい記事を上げてます。

日本の家電はどうして高機能化一辺倒なのか(北米と比べて) - キャズムを超えろ!
http://d.hatena.ne.jp/wa-ren/20081114/p1


ありふれた要素技術を組み合わせ、
枯れた機構を用いて設計された、生産が容易な商品なんてものは
パナソニーシャープなんてブランド名をつけて売ろうとすると、
まったくもって価格競争力を持てないのだ。


不良率・故障率を一定の率以下にしなければブランドが傷つくし、
サポートデスクに繋がらなければこれまたブランドが傷つく。
ブランドを背負う以上、環境に配慮した部品選定をしなければ許されないし、
日本で働く正社員の給与も高い。
さらに、重厚長大な本社機構・R&D機構の人員を食わせるためには
それなりの+αの費用がかかる。


(略)
たまに中堅メーカーの誰かが浮気して、
ロースペックな商品を市場投入したとする。
例えば先のAIPTEK製ビデオカメラのような商品をF社なりが出したとしよう。
そうすると、体力に余裕がある大手メーカー(PとかSとか)が、
利益率無視でさらに安い(あるいは同価格でスペックが少し高い)商品を突っ込む。


反応、体力のないF社は価格についていけず低価格商品から撤退。
それをみて大手メーカーは低価格商品そのものをやめてしまう、
あるいはモデルチェンジのタイミングでじわじわと高性能化させて
価格を引き上げていくことで市場をもとの健全な
「ハイスペック品ONLY」の状態に戻すことができるというわけだ。


競合プレイヤーの数が限られているうちはこの戦略が通用する。
日本の家電メーカーの数なんて知れているのだから、
数社をこれで蹴落としてしまえば当分安泰である。


確かにお客さんに必要十分なだけの機能だけで作ると、
日本の工場と大企業の人数をやとえる利益は出ないですよね。
これでは抜けだせません。


もちろん、シンプルな製品の魅力をそのまま強化した
高付加価値市場というのも存在します。


それは技術革新と劣化が速いデジタル家電ではなく
何年使っても価値が殆ど減らないタイプの商品。

フェラーリ、ロレックス、ルイ・ヴィトンや、
ダイソンなども通常家電に比べるとシンプルな高付加価値市場ですね。


ただ、これらに通常の商品の3倍から、10倍の値段がついても
買える人が少ないので、何百万台とは売れません。
利益率高くても400台しか作らない3000人のフェラーリと、
30万人のトヨタは違うわけです。
29万7000人をリストラするわけにはいかない。


Apple がよく超例外企業として話題にされるのは、
劣化の速いデジタル商品の iPod, iPad, MacAir などを
普及価格帯で提供しながら利益率30%という異常性からです。


もちろん AppStore などのビジネスモデル、
つまりハードの利益は薄くても、プラットフォームで儲かるという
ビジネスモデルがうまくいったからなのですが、
とすると、Apple はトップレベルの人から現場まで
ハードの利益よりもユーザーの事を最優先する「デザイン」がわかってて
比較される企業では、少なくともトップレベルの人が
「デザイン」より「ハードの利益」を最優先してるのでしょうか?


ライフスタイル、仕組みのデザイン、製品コンセプト、ビジネスモデル?

日本の電気メーカーが iphone作れない理由:外資の人から見た視点 - Togetter
http://togetter.com/li/193059


日本の技術者、その技術はすごい。
技術立国といわれるだけある。
だけど、それで儲かる時代は終わった。
頭でっかちはもういらないの。
ダニエルピンクがいったように、デザインする人が必要。
色や形のデザインだけじゃなく、ライフスタイル、仕組みのデザイン。
左脳じゃなくって、右脳の発想。

アップルとソニー その差はどこにあるか (東洋経済オンライン) - Yahoo!ニュース
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110916-00000000-toyo-bus_all


アップルの製品は、コモディティではない。
(価格以外に差別化特性がないため、
 激しい価格競争が生じてしまう製品ではない。)


そこで用いられている技術が新しいかどうか、
元の技術を開発したのがアップルかどうかは、問題ではない。
重要なのは製品のコンセプトである。
アイパッドもアイフォーンも、新しいコンセプトの製品なのだ。
それは、人々の生き方を変えるだけではない。
大げさに言えば、ものの考え方も変えてしまう。


こうまで言わせる Apple の凄さが伝わってきますが
概念的なバズワードは理解を難しくさせ、
Apple が運が良かった超例外の特異点なんだから「考えるだけ無駄」と、
普通は「天才」や「偉大な人」を見ると思考停止しがちです。


そんなことで諦めないために、「みんな普通の人」なんだと思って
できる方法、利益を出す方法を考えてみましょう。

Twitter / shu uesugi (上杉周作):
http://twitter.com/chibicode/status/33769337827368960


アップルで働くまで、イノベーションというのは
「今にない、新しいものを作ること」
だと思ってた。
でもそれは違って、イノベーションというのは
「未来にある普通のものを作ること」
なのです。
この違いを理解できるまでかなり時間がかかった。


Apple を十数年前に潰れかかった中小企業。
スティーブ・ジョブズを、
プレゼンがうまいだけで、
普通のことを普通にできるただのおっさんと考え。
同じ中小企業とおっさんなら、
あとはどう「デザイン」していけばいいのか?
をどんどん突き詰めていくことで、最後に最終的な利益を考えます。


この記事での「デザイン」の定義


1,
ユーザーインターフェース
ハードウェア設計、
組織デザイン、
流通、小売、
ビジネスモデルは、全て「デザイン」である。


2,
「デザイン」とは、
「ガイド(案内)」から「リアクション(反応)」の距離を
「ゼロ」に限りなく近づけることである。


3,
「リアクション」までの「距離」を「ゼロ」に近づけるには
「セレクト(選択)」「ファンクション(機能)」を削除すること。


これを、ユーザーインターフェースから、
ビジネスモデルまでひとつずつ見なおしてみましょう。



たくさんの「選択」や「機能」は、
いろんなユーザーが求める製品の魅力なんですが
シンプルに、パワフルに一つの機能をどこまでも高めるのを優先し、
他の機能がそのリソースやコンセプトを食うのなら、バッサリ削除しましょう。


無駄な作業になるだけの「選択」や、
優先度の低い「選択肢」は
それが存在するだけで作業感やストレスに直結するので
極力排除するか、または見えなくしておきます。
2アクションかかるところは、1アクションに。
1アクションかかるところは、ゼロアクションに。


潰れかかってた Apple は全てにおいてこれを守ろうとしてるように見えます。
まず Apple を学んで、次に家電メーカーを見直します。


ユーザーインターフェースから、

ユーザーインターフェースにおける反応(リアクション)速度や、選択の削除


Webでわかりやすいのは Google検索で、
重要度の高いものが上に来たり
検索文字打ち込んでる最中に単語の組み合わせをサジェストしてくれたり、
入力中に検索も同時に行ったり、
検索結果にマウスオーバーでサイトサムネイルが見えるのは全て
「無駄な選択をさせないガイド」ですね。
http://www.google.co.jp/


HTMLリンクをクリック(選択)して、
必要な情報を得る速度(リアクション)をコンマ1秒でも縮めることもそうです。

サイト高速化でコンバージョンは上がる! 高速化したサイトの実証実験反応公開!(1/3):MarkeZine(マーケジン)
http://markezine.jp/article/detail/10086


Google
 表示速度が500ms遅くなることで、検索数が20%減少


Amazon
 表示速度が100ms遅くなることで、売上が1%減少


Yahoo
 表示速度が400ms遅くなることで、検索結果を全て閲覧する人が5-9%減少


また、米のリサーチ会社Aberdeen Groupによると、
表示速度が1秒遅くなることで、以下の反応が得られたことを発表している。


PVが11%減少
CVは7%減少
顧客満足度は16%減少


アクションゲームの理想だと、
ボタンを押して1フレーム(約16ms)
で反応してくれたらいいんですけど
iOSのアプリなんかも似たようなことを求めるでしょう。

iOSヒューマンインターフェイスガイドライン』はUI解説書の枠を越えている :国内・海外情報から見える『企業のWEB活用法』:ITmedia オルタナティブ・ブログ
http://blogs.itmedia.co.jp/nakayama/2011/04/iosui-23d3.html



iOSユーザは、WEBサイト訪問時よりもっと強く、
「やりたいことをすぐに実行したい、見たい物をすぐ見たい」
と考える傾向がある

ユーザーインターフェース(UI)における、
反応速度や、選択の削除は、上記ガイドラインがずっと詳しく勉強になるので
UIはそっちに任せ、話を進めます。

ハードウェア設計でも、すぐに実行したい、すぐ見たい。


iPhone におけるテンキーボタンの削除、
iPad というタブレットPCにおけるキーボードの削除、
Mac からフロッピーディスクを最初に削除したり、
AirMac でDVDドライブの削除、HDDの削除と、
「必要で便利な機能」を削除して、
「いろんなことができない」ことで、
ハードウェアをシンプルに、スピードもバッテリーもパワフルに、
持ち運びやすく、直感的な魅力を高めて、
「ガイド」から「リアクション」の距離をどんどん短縮していきました。


ただし、
テンキーを外したら数字入力しにくくなり、
キーボードを外したら文字入力に結構支障が出て、
まだフロッピーを使う人が何割か残っていて、
ドライブが外付けなことでDVDのソフトが使いづらく、
HDDがないことで大容量ファイルの保存が難しく、
あと、FlashiOSで動かないとかいろいろ不便で、
こういう「ガイド」からは「リアクション」の距離は遠ざかるわけです。


あちらを立てたらこちらが立たず、
これでは声のでかいユーザーや、社内からも強く文句言われたり
そんな責任を伴うような機能削除はできません。



Apple ならどうするか?

UXとは何ぞや? UXを高める武器を手に入れよう! − @IT
http://www.atmarkit.co.jp/fdotnet/chushin/uxresearch_01/uxresearch_01_02.htm


Apple ヒューマン・インターフェース・ガイドライン


80%のユーザーに応えるデザインをしましょう。
20%の上級ユーザーに応えようとすると
80%の人の要望に応えられなくなります。


これなら声のでかいユーザーや、社内の上級ユーザーに振り回されず、
どっちの機能を最大限活かすか決まります。


ただこれでは、iPhoneiPad のない時代だと
ガラケーや、ノートパソコンこそ、80%のユーザーに見えるでしょう。
なので前の名言を足して

80%の「未来の」ユーザーに応えるデザインをしましょう。
20%の上級ユーザーに応えようとすると
80%の人の要望に応えられなくなります。


とすれば、未来にある普通の商品はどっちか?
と判断しやすいですね。



もちろん iPhone だけが正解ではなく
例えばテンキーに特化するなら「らくらくホン」という、
ガラケーの機能や選択をある程度削除して
電話として使いやすい「リアクション」を高めた商品は大ヒットし、

今も高い需要がありますので、
どの市場でどの魅力を磨き上げるのか?
という正解も決して一つではありません。


UIだけじゃなくソフトそのものも、すぐ欲しい、すぐ見たい。


小売、流通のデザインですが、これは答えでてますよね。


ソフトの発表(ガイド)から、販売(リアクション)までの距離を最短にするには
ダウンロード販売が一番の近道です。
もちろんネットやクレジットカードなど支払いインフラが整ってる国が条件ですが
そのために iTunes を作り、AppStore を作る。
未来はダウンロード販売になるだろうなんて、誰もが考えたことでしょう。



ここでソニー(Mora)やマイクロソフト(Zune)でなく
Apple が一番うまくいったというのは
コアとなる最初のユーザーインターフェースや、
ハードウェア設計のデザインが一番良く出来たからユーザーに選ばれました。

iPod はもとより、iTunesソニーSonicStage より軽く使いやすかった。


始めに「デザイン」ありき。
これで Apple の流通エコシステムが回りはじめるようになります。


ソフトだけじゃなくハード商品も、すぐ欲しい、すぐ見たい。


「商品やコンテンツ」を世に出したら(ガイド)
ユーザーが欲しいと思った時に最速でお届けしましょう。(リアクション)

というのが、さらなる小売、流通の見直しとなります。


でもさすがにハードウェアはダウンロードで届けることはできませんし、
佐川やヤマトの特急便を使うとか、
初期出荷を大量に全家電や小売に余すことなくすぐ手に入れられるよう
メーカーの力で仕入れ強要すべきでしょうか?




アップルハードウェアの「ガイド」、つまり商品発表については
原則、出荷販売準備をすべて終えてから発表になります。
つまり発表した直後から買える。


ユーザーは商品が発表された瞬間が一番欲しいわけで、
最初に販売準備を終えておくことで、
商品発表(ガイド)から購入(リアクション)までの期間を極端に縮めています。


でも事前に商品発表を行うメーカーの都合からすると、
発表前に関わるたくさんの小売や関連メーカーから情報が漏れ
そこで異常な情報統制を取れるわけもなく、
事前に商品発表することで、小売の仕入れ都合や
ある程度のユーザーの反応と予約、適切な初期出荷数を読むことができて
在庫返品を減らし、商品をコントロールする意味で都合がいいわけです。



これは「ユーザーの欲しい瞬間」という満足度に合わせるか、
「メーカーや小売の都合」に合わせるかということですが、
裏を返すとアップルは、
ハードデザインもソフトデザインもユーザーの満足度に合わせてるから、
確実にユーザーが欲しがることを確信した販売であって、
家電メーカーは、
ハードデザインもソフトデザインもハイスペック多機能ボタン設計にする
事情やしがらみがあるため、
確実なヒットを確信できないための販売方法とも見れます。


あなたが絶対欲しい便利な機能が、他の人には邪魔かもしれない。


昔、ソニーが録音機能も、スピーカーもない、
ヘッドフォンのみのラジカセを発売しようとしたとき、やはり
すでにある機能を削って製品を劣化させるわけですから、
「そんなもの売れない」と社内は大反対。
でもそれは、ウォークマンとして大ヒットしました。


スピーカーがあると、ポータブルのスリム化には邪魔になり、
スピーカーで聴くならポータブルじゃないより大きなラジカセの方がいいとか、
スピーカー使うとそんなに電池が持たないとか、
機能が多いほど、別の機能の足をひっぱることがあります。
故障率や、ソフトウェアバグなども増えます。


スピーカーで聞きたい人と、
ヘッドフォンで聞きたい人の需要は違うのに、
両方のユーザーの意見を叶えると、
どっちも満足できない中途半端なものになってしまう。


別に使いたい機能だけ使えばいいじゃないかということなんですが、
無駄な選択肢が見えているだけで、
使わない余計な機能に金を払ったように思いますし、
散らかった部屋で、必要な道具を選ぶのは無意識のストレスになります。

「機能を追加するには技術が必要だが、機能を削るには哲学が必要。」

(tumblrで見かけて誰の言葉かわからないですが至言)

Getting Real by 37signals
http://gettingreal.37signals.com/GR_jpn.php


イエスマンになるな


では、あなたが人々の機能のアイディアを導入しないと不平を言う人には
何を言えばいいのでしょうか?
そもそも彼らがなぜそのアプリケーションを気に入ったのかを気づかせます。
「私たちがノーと言ったから
 あなたはこのアプリケーションを気に入っているのです。
 あなたはこれが他の100の事をしないから、気に入っているのです。
 あなたはこれがいつも全員を喜ばせようとしていないから気に入っているのです。」



『僕たちには1000のアイディアはいらない』


スティーヴ・ジョブスが何人かの独立系レコード会社の人に
iTunes Music Storeのちょっとしたプレゼンテーションを行いました。


その日の私のお気に入りの台詞は、彼らが手を上げて
「それはxはできるの?」、
「あなたはyを追加する予定ですか?」と尋ねたときのこと。
ついにジョブスは言いました、


「待ってくれ、待ってくれ ? 手を下ろしてくれ。いいかい。
君たちがiTunesに入れることができる
1000のクールなアイディアを持っているのは分かっている。
もちろん僕たちもだ。
でも、僕たちには100のアイディアはいらない。
それはみっともないよ。
イノベーションは全てのことに対してイエスと言うことじゃない。
それは最も重大な機能を除いて、全てにノーと言うことだよ。」

ここまできたら、十数年前ほぼ潰れかかった企業で
ただプレゼンがうまいだけの普通のおっさんが
どんな哲学を持ってたか見えてきたんじゃないでしょうか?



Apple はインターフェースからビジネスモデルまでのデザインを
極端に言えば、「ユーザーの欲望をどれだけ早く叶えてあげるか?」
という悪魔みたいな視点で iPod から流通までのエコシステムを
ひととづつ積み上げてきました。


このユーザーの欲望を満たすデザインが普及価格帯で支持されてる限り
ユーザーの絶大な支持は衰えずまだ利益は膨らみます。

プラットフォームではなく、原材料からもパートナーからも利益を得る


AppleiTunes AppStoreプラットフォームの利益のみではなく、
キャリアの iPhoneだけの特別料金、
関連技術をMacとフィードバック、
CPUも自社関連で開発、
バッテリー技術にも手を出してる噂があり、


これだけの規模で商品が売れるのなら
いずれ、大量にサムスン東芝に発注してるフラッシュメモリか、
あるいはその代わりになるストレージすら自分達で開発して
フラッシュメモリ業界に大打撃を与えかねません。


そして AppStore のコンテンツはすべて Apple のコントロール化にあり
優れたアプリケーションは、断りもなくパクって Apple 純正品として出てくる。


1万台売れるハードに、専用CPUを開発というのはちょっとリスク高すぎますが
何百万台売れると分かってるハードなら大きなリターンも見込める。
これもユーザーが求めるパワーと、バッテリー、
低価格などを実現するためかもしれませんが
他社製部品ならハードの利益がでなくても
儲かる原材料開発への参入からも利益を確保し、
あるいは価格的な優位を確保することができます。


また、普及価格帯のユーザー支持における影響力で
Apple だけに小売やらキャリアやらで特別ルールを設ける
という高圧的な利益交渉も通る。


全ては、「デザイン」のルールを誰よりも守って、
その「デザイン」の哲学を全てに拡張してきたから、
今の Apple があるのだと思います。




ではここから具体的に、
家電メーカーというか、よく比較されるソニー関連で
「ガイド」から「リアクション」の距離を見なおしてみましょう。

アクトビラを見直す

アクトビラ」公式情報サイト
http://actvila.jp/


家電メーカー連合でやってる、無料/有料オンデマンドですね。
まさにテレビのプラットフォーム事業となりうる試みですが
まあ、4年前からやってるわりにあまり話題にも上がらず
失敗を揶揄される声が目立ちます。


対応テレビはかなり多いのに
とにかく「ガイド」から「リアクション」までの距離が遠いので、
なるべく近づけてみましょう。

1,今後の対応テレビは全てWifi接続も標準装備にする。


僕の3年前に買ったテレビもアクトビラに対応してるのですが、
自室のモデムから、リビングのテレビまでが遠すぎて
ケーブルをつなげてません。
これを Wifi で接続できたらずっと「リアクション」の距離が縮まる。
光回線で、Wifi環境ある家庭をこういうことでとりこぼしするのはもったいないです。


2004年のニンテンドーDSにもついてたぐらいだし、
2007年のサービス当初からWifi機能そのものは
そんなに高くなかったと思うのですが、
これはハイエンド機と、ミドルクラスと性能差別価格として
つまりアクトビラよりも、ハードの利益を優先したのでしょうか?


もちろんアクトビラのことを考えたら、
ミドルクラスでもローエンドでも標準装備すべきでしょう。

2,ユーザーの地デジテレビ番組を視聴記録し、番組表と同じ所にユーザーの興味と関連するアクトビラのコンテンツを「案内(ガイド)」する。


Amazonが、購入履歴から商品オススメするようなもんですね。
せっかくテレビというコンテンツ履歴を取得する
絶好の機械があるのに使わない手はないと思います。


もちろんアクトビラを使わない人には表示オフにできるようにして、
地デジ番組のUIを邪魔するような作りはいけません。

3,リモコンを無線接続、Edy,おサイフケータイなどへ対応に


まさにソニーがやってる「おき楽リモコン」のことなんですが

ソニーFeliCa対応新BRAVIAの新機能を紹介 -AV Watch
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20090302_43078.html


Edyアクトビラを活用促進。FeliCa機能の応用展開も


FeliCa機能については、2.4GHz帯の無線を使った「おき楽リモコン」に
リーダ/ライターを内蔵。
決済時などにはテレビとリモコンの双方向通信が必要となるが、
従来の赤外線伝送リモコンでは実現できない。


FeliCaのデモでは電子マネー決済により、
クレジットカード番号入力の手間を省ける点などをアピール。
現在の電子マネー決済は、ビットワレット電子マネーEdy」と、
ソニーファイナンスインターナショナルが発行する
ネット決済対応のクレジット「eLIOカード」が対応している。


電子マネー決済では、アクトビラの会員登録も不要で、
コンテンツを直接選択してEdy/eLIOで決済できるため
コンテンツ購入が大幅に簡単になっている。
アクトビラ内のTSUTAYA TVについては課金システムが異なっているため、
現時点では対応できていない。


なお、日本国内ではプリペイド型の電子マネーとして、
FeliCa技術が広く使われており、
JR東日本による「Suica」や地下鉄などで利用できる「PASMO」、
イオングループの「WAON」、
セブン&アイホールディングスの「nanaco」などがある。
Edy/eLIO以外の電子マネーへの対応については
「技術的には可能
(B2Bソリューション事業本部 FeliCa規格開発部門 川西泉部門長)」という。
また、アクトビラ以外のオンラインサービスについても
アプリケーションが用意できれば対応は可能とする。


今後の展開としては、
たとえばBRAVIAでテレビ放送やネットからクーポンを取得し、
それをFeliCaリーダを介して
おサイフケータイ対応の携帯電話側にダウンロード。
おサイフケータイをクーポンの店舗などでかざして、
割引サービスを受けるなどの展開も計画しているという。


これがあると、
支払い面での「ガイド」から「リアクション」までまた距離か縮まりますね。
できればEdy以外の電子マネーや、
おサイフケータイなども使えるとまた縮まるのですが。


さらに無線接続リモコンというのは、
リモコンをテレビの赤外線受信部へ向ける必要が無いので
さらにワンアクション距離が短くなります。


これがただテレビチャンネルを変えるだけなら、
リモコンの電池を食う無線接続化までは必要ないのですが
アクトビラや、地デジデータ放送など、
2次元の画面情報をカーソルで的確に操作するとなると
赤外線リモコンを頻繁に受信部へ向けての快適な操作は難しく、
無線化で反応速度を高めることが距離を短縮することにつながります。



あと、ソニーのリモコンがテレビスタンバイ状態で、
チャンネルを押すとそのチャンネルで電源が入る
のは
これもワンアクション距離が短くなっていいですね。



ここで問題なのは
ソニーのリモコンしか FeliCaポートをもってないということです。
(あったらごめん。他社のテレビ全部調べたわけじゃないです)


アクトビラへの距離を縮めるためには
他社のリモコンもこれをぜひ採用すべきなんですが、
FeliCaソニーの技術なので、多分ソニーが結構歩み寄らないといけない。
でもそうすると、せっかくの商品差別化や技術的な利益が薄くなってしまう。


テレビというハードを差別化して利益をだそうという部門と、
アクトビラを、ひかりTVや、スカパー、Gyao などを超えた
No1プラットフォームサービスにしよう
という会社では思惑が違ってくる。


映画や動画コンテンツをみるのに、
テレビは MaciPad よりも最適なハードです。

だから AppleTV なんてのも出してるけど、
テレビに最初から組み込まれてるほうが断然有利。
ここはまだ崩せない。


その最適なハードのオンデマンドサービスに本気で取り組むなら
Felica の利益回収はアクトビラのサービスを最大化することと考えて、
FeliCa などの距離を短くするインフラは
対応テレビに開放するような絵を描かないといけないんじゃないかと。

これがプラットフォーム戦争ならば。*1




テレビついでに
さらに細かいユーザーインターフェースを考えてみます。

テレビ番組表の表示速度の改善


僕が3年前テレビを買った時、最初に思ったのは
「番組表の呼び出しが速いものを買おう」と考えました。
一番頻繁に使う機能ですし、
これが良くできていたら他の性能も手を抜いてないだろうと考えたからです。
でも当時の37型で、展示されてた各社のテレビを操作してみたら
どれもボタン押してから2〜3秒まって表示されてどれも大して変わりませんでした。


ゲーム機の切り替えの速さを知ってるゲーマーからしたら
これは遅すぎると感じたものですが、
プレステ作ってるソニーのテレビですら同じ反応だったのも残念。



番組表なんて、ボタンを押してからデータ受信するんじゃなくて
裏で受信して1時間おきにでも保存自動更新しておけばいいのにそれをしてない。
多分組み込みプログラマーなんかはすぐ気づいてたでしょうけど、
設計や仕様にそういうメモリがないとかで
操作系の反応速度を重要視しない設計者がデザインしたのでしょう。


で、2011年の展示品みると
さすがにボタン押して即番組表が出てくるよう改善されてます。
あのときこういうテレビが欲しかったw
でもまだ半数ぐらいの大手メーカーが遅いままです。
ユーザーは見たいと思ったら、1秒の遅れもなくみたいのですから
2012年には全てのメーカーで改善されてることを願います。

地デジ化による「チャンネル切り替え」の遅さ


地デジになって受信データをデコードする必要があるのかアナログ時代のように
チャンネルをテンポよく切り替えることができなくなりました。
一説には、チャンネル切り替えがめんどくさくなると
「テレビばなれがおきる」と言う人もいましたが、

Google
 表示速度が500ms遅くなることで、検索数が20%減少
Amazon
 表示速度が100ms遅くなることで、売上が1%減少
Yahoo
 表示速度が400ms遅くなることで、検索結果を全て閲覧する人が5-9%減少


 表示速度が1秒遅くなると
 PVが11%減少
 CVは7%減少
 顧客満足度は16%減少

のデータを見ると、チャンネル切り替えに1秒以上かかってたら
ほんとに視聴率が何%か落ちるかもしれません。


素人アイディアなのですが、
テレビにワンセグチューナーを7つほど入れて、
他のチャンネルを全部先読みさせておくとかできませんかね?


最初の1秒はワンセグを表示して、2秒目から高解像度の地デジに変わる。
こうすれば、アナログ時代のチャキチャキ変わるチャンネル変更と
似た感覚を再現できないでしょうか?


当時100万円したCELL-REGZA というテレビが
全チャンネルチューナー装備で切り替えが早いとか無茶してて
あれがワンセグチューナーだったらずっと安くできないかな?
という案です。


ワンセグでも、
常時受信デコードするには結構消費電力がかかるとしたら
節電的によくないので、もし電力かかるなら
例えばユーザーがリモコンに触れた時、
リモコン側面に静電気のタッチセンサーを用意して
それに触れた時スタンバイ状態のワンセグチューナーが起動するとか?
(素人考えですみません。)



その他代案として、
1個でもワンセグチューナーを余計につけれたら、
常に裏番組のサムネイルを順番でスクリーンショットにおさめつつ
9画面分割のサムネイル選択画面なんかあると、
今どのチャンネルで、どんな番組がやってるか
視覚的にわかりやすくなるので、これも余計な選択をさせず
距離を短縮する手になると思います。

「現在放送中の全番組タイトル」の表示


↓PCにこういう現在放送中の全番組を表示する奴があるのですが。


TV番組表ガジェット Vista用:start today
http://starttoday.blog.so-net.ne.jp/2008-08-27-1



自分の興味ある業界の人のインタビューとか特集番組とか
いつもは見逃しがちで、後からネットでやってたこと知って後悔するのですけど
これがあると意外と便利で、見逃さずチェックできたりします。


でもこういうのは、テレビ画面に常時表示されても邪魔ですし、
このためだけにパソコンを立ち上げて、
パソコンの前に座るのも無駄が多すぎます。



なのでこれをリモコンに表示して欲しいわけです。
番組タイトルだけのモノクロ液晶でいいので。
これがあるだけで無駄にチャンネル切り替えをしなくても
ある程度はタイトルだけで
欲しい情報への「ガイド」「リアクション」の距離がまたひとつ近くなります。


できれば、番組表を全部読み込んでいて
テレビの電源がスタンバイでも、リモコンは常に現在の番組を表示してくれると
わざわざ電源を入れて確認しなくていいので、また距離が近くなりますね。


もちろんリモコンで番組情報取得するために無線接続は必須でしょう。
液晶でスペースを取る分、リモコンのボタンは厳選する必要がありますが
かえってその方がシンプルになっていいと思います。
リモコンに複雑なボタンが必要なのは、
赤外線リモコンでカーソルを動かすのに無理があったので
無線接続ならチャンネルテンキーとゲーム機のような3DスティックとABボタンで
多彩な機能は画面カーソルで行うほうがすっきりすると思います。



前に伊集院光が、トルネのことを語った記事がありました。
その方向からも考えてみたいと思います。

torne(トルネ)を新戦略プラットフォームにできないか?


torne(トルネ) | プレイステーションR オフィシャルサイト
http://www.jp.playstation.com/ps3/torne/


torneプレイステーション3を、
地デジHDDレコーダーにする9800円ぐらいのオプション製品です。

伊集院光がラジオで『torne(トルネ)』を語る 「ソニー、あんた本気出しちまいなよ!」 : 旧はちま起稿
http://blog.livedoor.jp/htmk73/archives/2933745.html


トルネの話をします。トルネを買ったんですよ。トルネね。
最初どうなのかなーと思っていたんだけど、
たまたま若手のお笑いと一緒にヨドバシに行ったらトルネの実演をやっていて、
説明のお姉さんの前で棒立ちですよ。
「すっげートルネ。サクサク動いてる」
その流れから予約して買ったんですけど。


最新型のテレビやHDDレコーダーって、
最新の物でも番組表は未だに遅いしchの切り替えもまだモタつくわけなんだけど、
まずびっくりしたのがレスポンスの速さ。
番組表も新聞のテレビ欄ぐらい緻密で、
確認も簡単で拡大縮小も簡単だった。


中でも一番いいのが、例えばレッドカーペットとかの番組を録画するじゃん?
で、それを再生して□ボタンを押すと、
フィルムのコマみたいにザーっと秒間隔でコマ一列になってくれるわけ。
間隔は15秒〜2分ぐらい間隔を細かく切り替えができる。
早送りで飛ばして行き過ぎたりしないし楽だった。
本当に凄いと思う。


外付けHDDにも対応してて、4テラのHDDを増設しちゃった。
でもキチンとHDD認識する。
今HDD2テラだと大体1万6千円ぐらいで結構売っていて
それをちょっと2個買ってきて接続するだけで認識してくれるから、
4テラのHDDレコーダーがすぐ完成しちゃうわけですよ。


ただ問題は、プラスの面だけ言ってもしょうがないので。
これはあくまでゲーム機だから2番組同時録画とかは出来ないし、
チューナも1個しかついてない。
あと追っかけ再生が出来ない。
そういうマイナス点というか、
これ1台あればHDDレコーダーは終わりにはなってない所もある。
それで最近のソニー製品について思うんだけど。
あまりにソニーの技術力が高すぎるせいだと思うんだけど、
そういう事にすげーなってるから、ソニーに対してなんかもう
「あんた、本気出しちまいなよ!」って思うのね。


多分あの力を使ってHDDレコーダー作ったら、
恐らく他の全てのHDDレコーダを凌駕した物を作れて
全て駆逐できるものになると思う。


多分トルネ作ってる班は、
これはあくまでPS3だからゲームをやりながらできるって所を残したり、
ソニーにはHDDレコの部門もあるから、
それをトルネで食わないようにしている気がしてならない。


だってトルネはPS3込みで買っても4万ちょいなの。
それを4台買えば4チューナー、外付けHDDも使えるので、
同じ値段のHDDレコに比べて相当コストパフォーマンス優れてる事になる。
突き詰めていけばまだ部品も減らせるだろうし無敵じゃない?


ソニーサイバーショットや一眼レフ、
ブロギーみたいな商品でも同じ事が言えるんだけど、
他の部門と三竦みみたいな状態になってる。
多分ソニーはグループ大きいから、
部門とバランスとりながらやらないといけない状態なんだと思うんだけど、
全部の部門を連携して、本気で商品を作っていったら少なくとも、
他の会社は太刀打ちできない技術力を持ってると思うんだ。


昔のウォークマンソニーレコードの問題でipodに出遅れた時もそうだった。
昔はどうだったか知らないけど、ソニーはもっとグループの連携を強化して、
どんどん物凄いものを作っちゃえばいいじゃないと思って。
99万もするCELLレグザもそう。ソニーやっちまいなよ!l

しかし、伊集院の言う torne を作るとソニーの利益は減る


例えば仮にPS3は使わず、
torne機能を独立させて「いっぱいtorne(仮)」とかいう名前で
価格差別化で利益の元になったHDD容量も
全部外付けかそれに準じた内蔵価格設定にして、BS/CS対応、
4チューナーとか追っかけ再生とか、普通にできるようになったら


それはもう売れるの分かってるんですけど利益はそんなにでないどころか
ソニーの利益率高いハイスペック設計である「スゴ録」も大打撃で
全体の利益は減少する可能性が高い。
だからお客が欲しいのは最初からわかってるのに
そこまで顧客満足度が高いものはどのメーカーも発売できない。


じゃあ伊集院のtorne はどこで利益を確保すればいいのか?


そういう「いっぱいtorne(仮)」のどこで利益を出すかという話になるんですが、


今、PlayStationStoreで、映像コンテンツの販売やってるんですよね。
もともとPS3から派生したものだから、
「いっぱいtorne(仮)」単体でここに直接つなげちゃえばいいと思うんですよ。
アクトビラと違って家電連合のプラットフォームではなく
100%ソニーの垂直統合プラットフォームですし。


もちろん、Edy などの FeliCa 決済も標準搭載して
アクトビラで言ったような、地デジ番組なんかの視聴記録やソーシャルデータを元に
オススメのPlayStationStore映像コンテンツを提供する。
そこでオンデマンド映像プラットフォームのNo1を狙い、
ゆくゆくはソニーの低価格テレビにも torne をのっけて、
他社が太刀打ちできない洗練された機能と価格で世界戦略を狙う。

torne の履歴データを売る

またtorneの普及が進むと、
そのソーシャルデータをテレビ局や広告代理店に「売れる」かもしれません。


例えば今、ビデオリサーチが調べている視聴率は、
都道府県で600世帯とか、200世帯のみを集計しています。


ビデオリサーチ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%87%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%8


200世帯というと、1世帯0.5%の視聴率ですね。
かなりの影響力ありそうですが、地方の深夜ローカル番組とか
ちゃんとした数字わかるんでしょうか?


プレステ3は、日本で現在700万台ほど売ってるようですが
torneがもし 100万台ぐらい売れたら
ビデオリサーチよりはるかに詳細なデータが手に入ります。


生放送の視聴率は、torneの電源がテレビと連動するようにしておく必要がありますが
もしビデオリサーチが、生放送の集計だけで
HDD録画番組の集計を行ってないならそのデータだけでも貴重ですし
「HDD録画番組が本当に最後まで見られたか?」
「どういう番組が録画されるか?」
「この地方で見られている番組は?」
「どの芸能人で検索予約されてるか?」
など、いろいろ細かいデータはキー局でもローカル番組でも参考になるでしょう。
もちろん PlayStationStore のコンテンツ構成にも活用できます。
また、torneを世界戦略で売れるのなら世界のTV視聴率データという
広告的に凄く活用できそうなもっと別の戦略すら描けるかもしれません。



AppleiPadをあんな強気な低価格で提供できるのも
自分たちのAppStoreという利益の源泉をもってる事情もありますし
A4、A5と独自チップまで開発してるせいもありますが、
そこはソニー自分たちのStoreと、CELLチップを開発してたりするわけですし
なにより FeliCa なんていう決済を短縮する技術は
Apple さえも持ってない全力で活用したい機能で、
有機ELや、世界トップクラスのバッテリー技術もソニーにありますし

素人の僕には知らないし普及してない新技術もあるでしょう。


伊集院光の言うように全社で
プラットフォームとしての利益を出すなら、
会社の部門や、ハード単体の都合ではなくて、
ユーザーが欲しいと思えるものを適切に「ガイド」して
バッティングする便利な「選択、機能」をあえてはぶき、
最速で「リアクション」を出すデザインができるなら

Apple を超えることだって出来るかもしれません。

いつ来るか分からない15分のために常に準備をしているのがプロ、デザイナー奥山清行による「ムーンショット」デザイン幸福論 - GIGAZINE
http://gigazine.net/news/20110908_moonshot_design_cedec2011/


これはですね、日本の悪い癖です。
例えば100人と1億円があったとします。
韓国とかアメリカの企業っていうのはそれを50人ずつふたつのチームに分けて
5000万円ずつ与えれば、たいしたことないアイディアでも
これが面白いものになっちゃうんです。
そうですよね?


50人で5000万あったらば、日本の場合だとものが決められないから
まずリサーチしましょうと言って、
ひとりずつの100個のアイディアをリサーチしましょう、
ということで1つのプロジェクトに100万円与えます。


100万円もらってひとりで何しろって言うんですか?
これが今の日本です。

優れたアイディアが山ほどあっても、
それぞれのアイディアが日の目を見ないのは、
1人と100万円を与えられても何の仕事ができるんですか、と。


ですから、
一番最初にうちの会社はこれをやるんだというヴィジョンを抱いて、
ものを決めて、それに従って集中投資をするのが今のものの作り方です。
分散投資はこれからの時代は絶対に成立しません。

まとめ


ユーザーインターフェース
ハードウェアデザイン、
組織デザイン、
流通デザイン、
ビジネスモデルデザイン、
いわゆる「デザイン」において、


「ガイド」から「リアクション」までの距離を「ゼロ」へ近づけること、
ユーザーの「欲望」を「最速」で満たすことが
唯一の優れた「デザイン」となる。


逆に言うと、
新たに便利な機能を増やしたいのであれば
この製品やサービスの最大の利点を食わないだけの
パワフルなリソースを予め用意することが必須である。


デザインの強みが守られ、より強みが強化されるのならユーザーは必ずついてくる。
ミクロで見るとデザインを守ることは、利益と相反することが多いので
ここに上げた以上のアイディアも必要でしょうが、
その利益を受け取るのを後回しにするほど、
より大きな利子となって返ってくるものかもしれません。



以上 Apple と 日本家電メーカーのデザインの違いを考えて見ました。



nasne (ナスネ) (CECH-ZNR1J)
nasne (ナスネ) (CECH-ZNR1J)

*1:FeliCaアクトビラが世界標準サービスでないのは残念だが、コンテンツ単価が世界一高い日本市場を確実取ることから世界へ広げる戦略も重要かと。