【中国脅威論】中国共産党と、AI管理システムの相性の良さを考える

以下の話が面白い。
過去の中国脅威論とは捉え方がずいぶん違う。

note.mu

個人的には嫌だけど、民主主義と自由権はそろそろ終わるかもな、と最近思っている。三つくらい理由がある。

1. 自由権や民主主義を重視しない中国型支援の拡大

世界中の財政が苦しい国がものすごい勢いで中国の半属国になっている。

2. 自由と民主主義が生産性向上を抑止しているかもしれない

時代における根幹技術を制する国が世界をリードするわけだけど、今後一定期間における根幹技術はコンピューターのアルゴリズムだろう。良いアルゴリズムは機械の性能も高めるし、人間行動を把握してその消費活動や生産活動をさらに効率化させ、結果として経済発展をもたらす。

より良いアルゴリズムを作るのにおいて最も大切なものは偏りがない全量データだ。ただし、個人のプライバシーや企業秘密が神聖な権利となっている社会では、私人や私企業の全情報を総動員してアルゴリズムをつくることは難しい。

だけど、中国ならそれができる。

3. 民意が操作される時代に民主主義が本当に成立するのか問題

これは僕が仕事をしている国でよく見かけるのだけど、かなり多くの人がFacebook上に流れてくる怪しげな情報を信じて意思決定(投票行動を含め)をしている。(略)

中国人の友人らによる「一党独裁をしている自分たちのほうが高い精度の意思決定ができる」という主張は日に日に説得力を増している。


はてブでは、
「中国は常に繁栄と衰退を繰り返す」
「独裁が上手くいかないのは歴史が証明している」
「中国の人口課金ブーストは、これまでの一人っ子政策の反動で日本のような老人大国の国力衰退へ移ることが確定している」
と、結局上手くいかないであろう中国脅威論として、切って捨てる意見がちらほらある。

しかし、中国の一党独裁というのは他の国の独裁とは明らかに違う点は
「王族独裁」でも「軍事クーデター独裁」でもない「共産党」という宗教の独裁だ。

「王族独裁」だと優秀な王が倒れたり、王族内部で争ったり、2代目、3代目が無能だったりした場合、政権や政治経済を維持するのは難しい。そういうほころびから軍事クーデターの的になるだろう。

「軍事クーデター独裁」は、そもそも軍事リーダーが良い政治リーダーとは限らない。2代目もより顕著に問題が発生する。初代が仮にどれだけ優秀な政治リーダーでも常に大国の外圧から再度軍事クーデター起こされる可能性もはらんでいて王族体制より短命なことが多い。

「共産党独裁」というのは、世襲を受け継ぐ王族が居るわけではない。
独裁なのにトップ層は、党内から優秀な政治家が民主的に選ばれる。
つまり投票権を持つのが、民衆ではなく共産党トップ層という独裁ながら民主主義の政治となる。それが共産党という宗教を維持するためのシステムだ。
共産党という教義がある限り、王族独裁や、軍事クーデター独裁より
ずっと強固で柔軟性がある。なので他の独裁国家とは同列に語れない。


また、老人大国になるよりも速くAIインフラシステムの進化は速い。
8年前鼻で笑われてた、無人運転の自動車などがもう目の前に迫ってきた。
AIシステムというのは何もCPUの性能進化やアルゴリズムの進化に比例して進むのではない。カメラの進化、流通の進化、電池エネルギーや、小型化、ワイヤレス、次世代光ファイバー、さまざまな新素材、社会やサービスのありかたへの変化など、いろんな要素のどれかが進化するたびに応用範囲が広がり、その応用がまた新しい進化を促すという累乗に加速された進化を生み出す。

新聞紙を42回折れば月に届く厚さになるというが、AIの進化や応用発展に「これ以上折れない」という制限はない。ほんとに十数年後はAIが地球を支配してもおかしくないのでは? という勢いだ。

この記事で特に注目するのは
「2.自由と民主主義が生産性を抑止してるかもしれない」
「中国なら (民意やプライバシーの自由を無視したすみやかな合理的管理) それができる 」
という所。

そういう中国の変化を取り上げてる記事は最近よくホッテントリに上がってきている。
知らない人も知ってる人もおさらいの意味で並べてみよう。

tamakino.hatenablog.com
「渋滞が消えた」はまだ大げさだが、信号制御や、事故車両の早期発見と対処により 渋滞8-15%の解消。

wired.jp
アリババとテンセントがやってる「信用スコア」。
しかしこのおかげで、スコア稼ぎのためかマナーが凄く良くなったとも。

horamune.hatenablog.com
「支払い」後、本来クレジットカード会社が担当する「精算」まで、アリババかテンセントで完結する金融の仕組みすら一本化できる国策。「支払い」と「精算」を別会社が負担するより手数料安く抑えられる。


スマホで国民IDから、銀行口座まで一本化できたのが今の「中国IT」と「共産党統合管理」の強さ。アメリカや日本で、ここまでクレジット会社や銀行にダメージ与えるような無茶苦茶な国策をこのスピードでやるのは無理。

中国の勢いなら他にも上がっている。

glotechtrends.comこれはAmazon もやってる無人コンビニ。Amazon Goに比べたらちょっとしょぼいか?


他、都市部の実感。

kabumatome.doorblog.jp

togetter.com

gendai.ismedia.jp

mirai.doda.jp 
世界の科学技術「米中2強」に 中国、論文4分野で首位 :日本経済新聞

 

世界開発指標 - Google Public Data Explorer

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2010年に日本が中国にGDP抜かれて7年。

2017年のGDPは、
19.3兆ドル アメリカ 
12.2兆ドル 中国
4.8兆ドル 日本

アメリカとは4倍差。
中国とも今年はトリプルスコア付けられそうな勢い。
日本は95年からまさに失われた20年。

anond.hatelabo.jp
とはいえ、こういった安易な中国すげーに釘を指す人もいて、ITの進化と格差やサービスのギャップがまだありそうな感じ。


いろいろ追いついてないとしても、やはり中国の脅威というのは「中国共産党」と「AI管理システム」というディストピア(ある意味ユートピア)で抜群の相性の良さにある。

アメリカや日本がいずれ同じ道をゆくとしても、このドラスティックなスピードは独裁国家でなければなしえない。このままアメリカが抜かれた場合、いっきに置いていかれる可能性もある。

負け組と思われてた共産主義も人類の多様性のひとつではあったが、まさかネット時代においてこんなブースト効果をもたらすとは思わなかった。

ただ中国共産党の過去の失策を考えれば、ここまで見越していた党ではない。
俺の見解としては、

「中国共産党という人類の脆弱性に、AIが侵食を開始した」

という、地政学的な話だと思う。

50以上の民族をあの大陸という国家位置関係で束ねるのに「中国共産党」という宗教が必要で、国内外の武力弾圧が必要で、あまりに広い土地と人を治めるのに、人治国家や多少の汚職も必要だった。そこにAIが付け入るスキが生まれる。

効率的な国家運営システムはAIに置き換えることができる。
AIはいずれ中国の政治や国家システムも変えていくだろう。

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これはエヴァンゲリオンの MAGIシステム。
「東方よりきたれり3賢者」が出てくる一番可能性が高いのが
東方の中国というのも、あながち本当になるかもしれない。

これまで別に中国共産党が汚職したいから汚職してるわけではなく、選挙システムが機能せず、人の欲と管理のバランスでそうせざるをえなかっただけとも言える。共産党トップ層が汚職を減らしたいと思えば、AI国家管理システムの浸透によってかなりの汚職も人員も減らすことができる。

では役人としての共産党員の既得権益が無くなるのかと言うと、GDPにも現れているようにそれ以上の税収や、効率的な国家運営、安くで治安やサービスが手に入るのだから汚職するまでもなく豊かに暮らせる事もできる。むしろ誇りに思うかもしれない。

www.huffingtonpost.jp
中国共産党大会で、最高指導者となる7人。
共産党内での民主主義が国を動かしてると言える。

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今はまだこんな感じで会話してるかもしれないが、
これがもう何話か後になってくると

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何の説明もなく共産党綱領が書かれた7つのモノリスAIに入れ替わってるかもしれない。

そう、別に「中国共産党」としての思想さえ実現できるならトップが「チャイナ7」である必要はないのだ。AIとして永遠に最高指導者達が生き続ければいい。
たぶん 今年に入って任期撤廃したのもその布石なのだよ!

www.bbc.com

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モノリスはともかく中国共産党はAI管理を拒否する理由がなく、国民にも拒否権がないから、どんどんAIを受け入れ変わっていくだろう。今の外交が変わるわけではない。内政がシステムに合わせて変わっていく。そうやってAIに侵食されていく。

www.sankei.com

 AIプログラムは同社のメッセージ機能「QQ」に登場。ユーザーが「共産党万歳」と書き込んだところ、AIは「かくも腐敗して無能な政治にあなたは『万歳』ができるのか」などと反論した。

 また、習近平国家主席が唱えている「中国の夢」について、「あなた(AI)にとって中国の夢は何か」との問いには、「米国への移住」と答えたほか、共産党を「愛しているか?」と聞いたところ、AIは「愛してない」とも回答した。

ではこういったAIの反乱があるか?
というと、映画ターミネーターのようなAIと人間の戦争という支配関係ではない。
小麦とトウモロコシそれに米という生命体は、人間を利用して爆発的な繁栄を実現させたように、視点を変えたとき「小麦とトウモロコシが人間を支配した」というやつだ。


teruyastar.hatenablog.com

前に戦争も貧困もない「お金のいらない国」という、未来のユートピアへどうやってそこへたどり着くのか考えたことがある。そこには当然世界的なAI管理システムが必要になる。

www.youtube.com
これがまだ夢物語だというのは、民主主義や資本主義では今の政治や世界を変えることができないから。だとしたら ZOZOのような同一賃金、業績連動で、
「社内向けに人生に必要なお金と時間(労働時間短縮)へのリソースへアクセスしやすくする」
という「仮想お金のいらない国」を内向きに実現することで、
そういう会社で働く有権者が過半数を超えた時、政治も国も変わるんじゃないかと考えた。

でも確かに、中国が真っ先にAI国家を実現するかもしれない。
このスピードから言うとそっちのほうが速そうだ。


個人的にはAI管理の世の中が悪いとは思わない。
むしろどんどん進めてくれて構わない。
ただ、中国の厳しい文化コードを日本に持ち込まれても漫画とかゲームとかアニメとか映画で困る。オリジナルのMAGIが中国にあったとしても、日本のMAGIは日本の文化コードで管理したい。

それにユートピア(ディストピア)の実現までには、一悶着ある。
大国同士の戦争は無くても、代理戦争や経済戦争は現在進行中。
今の2大超大国が、アメリカと、中国。
あまりにきな臭すぎる。

www.newsweekjapan.jp
お互い25%の関税とか、戦争でも始める気か?
誰だトランプを大統領にしたやつは!!

toyokeizai.net

――中国の「グレートウォール(グーグル、フェイスブックなどの利用規制)政策」についても時々発言されますね。

僕はこれまで、何度か「中国は正しい」と発言して炎上してきたが、これは倫理的に正しいとか、政策を支持するとかではなく、国家として非常に合理的な行動だと言っているのだ。実際、グーグルやアマゾンに対抗できるプラットフォームを持てたのは中国だけ。産業政策として正しかったと言わざるをえない。


こうなると、炎上ばかりしてる川上氏の「中国は正しい」発言もより真剣に耳を傾けなければいけない。

例えば中国がアメリカの倍以上の経済国家となった世界はどうなるのか?
チベット、ウイグルの弾圧や、南太平洋はどうなるか。

トランプ大統領は今後のAI戦を戦う上で、民主主義という国家制度上のハンデを背負ってる以上、ここで中国を経済的に締め上げておきたいのか?

中国は共産党だが、資本主義経済。
資本主義のルールに乗っ取り、
今多数の財政難国家が中国の半属国になってるように、
シヴィライゼーションでいう「世界銀行」へ自らが成り上がり、
中国以外全ての国を借金漬けにして、世界征服することも可能かもしれない。

そのときそれぞれの国が信じたユートピアにたどり着くまでは、経済的に戦う必要があるかもしれない。しかし、日本の現状から中国のスピードに立ち向かうことも厳しい。

では「民主主義」を維持したままどれだけのスピードで社会システムを変えていけるか。資本主義に飲み込まれ借金貧困国に陥らないよう、中国のスピードに対抗するためどこまで「自由」や「プライバシー」を提供し犠牲にしていいか。
そのへんで常に炎上してるのが川上氏。

もちろん、正論として民主主義の自由を奪ってはいけない。言論統制されてはいけない。正しいが、そのスピードだと税金は無駄にかかり、資本主義の格差にいずれ潰されるというのもまた正しい。

人類がユートピアに辿り着く前に、まだまだ衝突がいくつもある。
この資本主義から転がり落ちればギリシャや夕張のように社会インフラは保証されず、失業地獄。このスピードに付いていくために、国民としてどこまで妥協すべきか、あるいは民主主義の自由を守ったまま、スピードアップしていく手は無いか考える必要がある。

資本主義を続けていく限りは中国のスピードベースで経済政策を考えれないとヨーロッパの財政厳しい国に近づいていき、最終的にはギリシャ破綻や、中国に救済してもらう可能性もでてくるだろう。