最近の「釣り」はめんどくさい

釣りにマジレスもなんだが、これ。

2020volunteers.netlify.com

私も、このやりがい先進国・日本で「美しい五輪」が実現することを大変心待ちにしています。

と、序文から赤文字で皮肉ってる。

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そして出てくるグラフがこれだ。
こんな差が出るわけないので、*1 右下の出典を調べろと誘導している。
しょうがないので調べる。

こちら立候補ファイルのPDF1 57ページ。

https://tokyo2020.org/jp/games/plan/data/candidate-entire-1-JP.pdf

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3800億円は施設使用料と選手村使用料。
左下に「今後、計画策定の進捗に応じて、内容調整の可能性がある」と注釈している。
7年後のことなんでそりゃそうだろう。

非大会競技委員会となってるのはおおざっぱに東京都負担ということだろうか。
大会競技委員会の予算が0なのは、予算どころかこの時点でまだどこで大会するかも決まってないから。

もうひとつの資料を見てみよう。

組織委員会およびその他の経費|東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会

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現時点での施設や仮設に関する予算は合わせて4350億円。
2013年の表に合わせるならこの項目が適当だろう。
2013年の表にはテクノロジーも、セキュリティも、マーケティングも入っていない。

それでも500億近く予算上がってるが、例えば元の表には東京ビッグサイトの予算が0になっている。2013年ではビッグサイト使わない予定だったが、ビッグサイトは2019年の予備大会でも2020年の本大会でも使われて、コミケに影響がでることになってる。そういうのがいつくかあるはず。さらにいえばこの2つの表も表そのものの集計が違うので、近い比較はできても正確な比較はできない。

他にもオリンピックのため新「国立」競技場の建て直しなどしてるが、ザハ案が使えないどうのこうのと仕切り直しで1500億近くまで縮小したはず。国の恒久設備予算が1200億となってるが、300億足りなくね? 東京もちょっと負担したんだろうか?

そして0だった競技委員会(組織委員会)などのスポンサーからは6000億円ぶっこまれてる。東京と国、合わせて1兆3500億円が動く大イベントだ。

つまり元記事のデータはファクト(事実)ではなく、フェイク(捏造)。
記事書いてる側がこのデータを読み間違えるはずはないので、フェイクニュースでこれに釣られる人のリテラシーを試し、釣って楽しんでるわけだ。

このタイミングでフェイクニュース入れて、釣りを楽しむのは個人的に感心しない。
俺はオリンピック成功して欲しいと思ってるし、スポンサーからぶっこまれてる6000億の金が国内で廻るのは税金的にもおいしいし、オリンピックを邪魔するつもりは無いからだ。

ボランティア活動を非難するのは何か根拠や理屈があると思うのだが、そういうことするなら、ボランティアへお金が流れない理由や、決定的な不正とか暴いてほしかった。このタイミング狙ってフェイクニュースで読み手のリテラシーを試していちいち調べさせるのは個人的にどうかと。



*1:ほんとにこんな差があれば大問題になってるはずだし