以下の記事よんで、任天堂の次のハードがどうなるか全く予想つかない。
任天堂のゲーム機としての性能はもうSwitchで十分なんでは?
というか任天堂内部でもコンセプト決まらない感じ?
とりとめもない雑談。
www.nikkei.com
Switchも発売3年目。本来なら次世代機に向けた発注計画がサプライヤーにあるはずなのに伝わってこない。どうも次世代機コンセプトが決まってないような噂話。
記事は開発部門の一体化で社内の部署間競争による独創性がなくなることを心配してもいるが、スプラトゥーン、オデッセイ、BoWはその恩恵を受けて出来上がったのだろう。これはカプコンも部署の統一をして後のバイオ7、モンスターハンターワールド以降、ヒットを連発してるので現代大規模開発のひとつの正解と言える。
SwitchはWiiUの本来やりたかったコンセプトを実現した。WiiUの欲張りなコンセプトは「TV使わないでも手元でプレイできるので家庭の敵にならない」「リビングにあるTVの取り合いにならない」「WiiのHD化」「Wiiとの互換性」「手元とTVとの2画面を活かしたゲームデザイン」「DSより大画面なタッチパッドプレイ」、、、
しかし2画面はあまり活かされず、むしろ2つの画面を一人で両方見ないといけない体験は厳しい。パーティプレイで鬼とか犯人役で別の画面が見れるというときのみ役に立った。それに2画面使うソフトはそもそもパッド単体でプレイできないのでコンセプトの矛盾が発生する。タッチパッドはより高解像度でマルチタッチ可能でよりアプリやゲームが豊富なiPadがすでにあった。画面を遅延なく手元に飛ばすという技術上の制約としてリビングから2階の自室にもっていくのもわりと厳しかったりする。
ゲーム機の電源を入れてもらうために。 - ほぼ日刊イトイ新聞
糸井
なるほどね。
じゃ、これはもう、ぼくしか訊けないような
ふざけた質問になってしまいますけど‥‥
Wii Uは、iPadと比べて、どうなんですか?
一同 (笑)
岩田、宮本両名が熱心にWiiUコンセプト説明したうえで、糸井重里の返答がこれである。開発自体はiPad発売の前から始まっていても、WiiU発売時点でiPadは世界的な大ヒット。結局任天堂はDSの延長線上として、TVにつながるiPadをAppleより先に作れなかった。
もちろん当時の技術とゲーム機として3万円切るコストを考えると、莫大な技術投資をして5万円で販売してるiPadには太刀打ちできない。その技術が枯れて、任天堂としても扱えるコストに落ち着いてきたからこそSwitchとしてWiiUのやりたかったコンセプトが実現できた。
そのうえで次のハードは必要だろうか?
HD化して手元でも遊べるなら、噂されるSwitchの小型機や改良機があればSwitchのままで良いのでは? 任天堂にリアルタイムレイトレーシングとかいる?
例えばVRはまだまだ技術が枯れてなく、VR元年と呼ばれてた2016年から今日まで大ヒットには至ってない。なにより複雑なケーブルやカメラ設備を部屋に設置したり、ゴーグルつけることそのものがめんどくさいという一手間、二手間がゲームという手軽な体験を邪魔している。VRが枯れるには両目120フレーム以上の高性能化、さらなる高解像度化、ワイヤレス化、本体の低コスト化などハードルがかなり高い。
Googleが発表したゲームクラウドプラットフォーム「Stadia」は遅延がどこまで収るか気になるところだ。1フレームを争う格ゲーやスポーツ系対戦FPSは基本的に無理だろうが、同じFPSでもカジュアルなバトルロイヤルで1万人対戦とか、MMOサービスのワンワールド化などは個人の通信や描画の制限を突破できるので、次世代PS5の映像を超える面白い体験ができるかもしれない。チートもできなくなるし。
「アカウントがあればどのデバイスからでもプレイできる」「ゲーム系Youtuberを見ながらすぐに同じゲームへアクセスできる」、まさに岩田、宮本が糸井に語ったタイトルの「ゲーム機に電源をいれてもらう」手間やきっかけを2つクリアしてるところは、手間が増えるVRより期待がもてる。スマホだって格ゲーやスポーツ系FPSは無理があるけど、スマホに合わせた手軽なゲーム体験は(ソシャゲでもパズルでも有料アプリでも)爆発的に伸びた。同じようにゲーム開発各社はstadiaの体験に合わせた遅延が問題にならないゲームを用意してくるだろう。
遅延だけは物理的な問題なので国のインフラ事情や、日本だと公平な競争のプロパイダー法律もあってNTT局舎でつまるしどうなるか、、、5Gはよくわからないけど期待していいの? (NTT回線とは別のNURO光は遅延を嫌うゲーマーに人気)
www.famitsu.com
ソニーとかXBOXはただ高性能なハード作るという路線で良くて、次は高速SSD搭載するからオープンワールドにおけるルーラ(ファストトラベル)での読み込みが速くなるよ。VRシステムのような立体音響を標準搭載するよ(要ヘッドフォン)。レイトレーシング(一部)対応するよ。8K(アップコンバート出力)対応するよ。PS4のソフトも遊べるよ。ブルーレイディスクも引き続き対応だよ。
一般ユーザーにはこう言ってもピンとこないだろうけど、最新ハードで最高品質のゲームが遊べる価値は揺るがない。TVやインターネットが普及しても映画館が潰れたりしないように、stadiaに物理的な遅延がある限り揺るがない。
GoogleのStadiaはみんな懐疑的だが、現状どのデバイスでもYoutubeを快適に見れてるわけで任天堂としてもこれが大成功してコンソールまで脅かすか、かたすかしでサービス潰れるか1年で見極めたいところだろう。GAFAがゲームプラットホーム飲み込むなら任天堂やソニーもハード諦めてソフト専業になる選択肢も本気で考えないといけない。資本力が違うというか、いつかの未来はネットワークサーバーとインフラそのものが世界のプラットホームとなる。
VRはコスト的にも枯れてないし、PS5のような高性能を追うのも任天堂の主義ではない。他社大作ソフトの移植に困らないぐらいにはハードウェアスペックを追いかけたSwitch2を出すぐらいが無難だ。結局ゲーム機はソフト次第、、といっても、任天堂がなんの仕掛けもないスペックアップハードを出すということも良しとしないだろう。
そのSwitchで仕掛けたギミック、HD振動や、IRカメラを活かすソフトはあるものの、脳トレやWiiFitのような大ヒットはまだ出てないため、なおさら次の指針となるギミックにも悩むところ。
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という現状を踏まえて、こちらは任天堂がWiiUで3期連続赤字だった5年前に書いた妄想記事だが
teruyastar.hatenablog.com
今こそ20インチタブレットで「ニンテンドーすごろく」を出すときじゃないだろうか?
ただこのアイディアは、20インチタブレットを机に置くと天井の照明や太陽の光に弱いという致命的な弱点があった。5年前のアイディアに修正加えるなら、カラーe-ink採用で天井の照明や、太陽の下でプレイしても問題ない仕様に変更するだろう。極端に言えばモノクロ4階調のe-inkでも構わない。コスト面でいえばこっちのほうが枯れた技術の水平思考に近いかも。
そしてe-ink採用ということは、速い画面更新に向かないのでマリオやスマブラなどのアクションゲームはすべて切り捨て、ボードゲーム、カードゲーム、すごろく、シミュレーションゲームなどに絞る。つまり、スーファミがあったときにゲームボーイが別路線だったように、業界の動向が決まるまでSwitchを継続したまま、別路線の太陽の下で遊べるすごろくを開拓する。などと、妄想すると楽しい。