痴漢犯罪者にモラルを詰めても逆効果では?
という事を裁判傍聴記見て思った。
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裁判官が「創作にたずさわる人間なのに、被害者の気持ちを考えれなかったのか?」みたいなものすごい真っ当な質問してるけど。いやいや、むしろ被害者の気持ちを考えれるから背徳感増すわけでしょ。
このやりとり、検察や弁護士が役割を演じるポーズとしてやるならわかるが、裁判官わりと真面目だな。いや、裁判官だから真面目なのは当たり前なんだけど、むしろ犯罪歴ある人が裁判官やるべきではないかと思う。
なんらかの性癖で興奮するとか、浮気や不倫やロリに背徳感覚えるのは基本誰にでもある闇。*1 これを高いモラルや規律でコントロールしようというのは逆効果。モラルの強い人ほどより背徳感が高くなる。痴漢犯罪者だって仕事場や母の前ではモラル高く、痴漢は棚において浅く考えてたわけで。むしろ客観視が甘く、自分の事を棚に上げる子供じゃなければ正義感でマウントを取れない。
もちろんモラル高く正義感を強く持ったまま人生をまっとうする人もいるだろう。しかし、何か一つきっかけがあれば犯罪側に転んでしまうのも、そういう正義感で何かを許せない人だ。正義感のためならどれだけ行き過ぎても、例え歪んだ復讐でも正義にブレーキはかからないからね。
「自分の性欲や、背徳感を認めてどうすんだよ」というのは、むしろ正義感など持たず自分で認めてしまったほうがコントロールしやすい。あとモラルより防犯カメラの方が1000倍役に立つ。こういう犯罪者を見せしめに徹底的に叩く正義感にあふれる空気は抑制力にならずむしろ社会的背徳感をより高める。
世界平和のためにできることですか？ 家に帰って家族を愛してあげてください。私は反戦運動には参加しません。ですが、平和運動には喜んで参加します。
- マザー・テレサ -
このブログではよくよく、マザーテレサのこの言葉を引用するけど、世間の悪に怒っても正義感は悪に利用され反作用になる。ポリコレとかフェミニズムとかにあまり賛同できないのも同じ。遠くの事件に怒るより自分の身の回りから。もし社会変えるなら自分で会社立ち上げてそういう社内環境広げていくのが遠回りのようで一番早い。
「卑劣な痴漢を許せというのか? 二度と起こらないために徹底的に叩くべきだろ?」
という正義感はわかるんだけど、そういう反対運動は抑止力にならず社会的背徳感ばかり高まる。原始的なヤマノミという部族は、裸で暮らしたり、10歳で子供産んだり、その子を育てるか焼き払うか、10歳の母本人に判断させる文化がある。その文化では日本で言う14歳の少女に対する背徳感どころでは無いわけだ。
日本でも江戸時代は外で上脱いで水浴びするほどおおらかだったり、乱交しちゃうお祭りの村があったり、それこそ10歳で武家の嫁に出たり、側室がいたり、信長に小姓がいたりすれば、ロリの価値は低く背徳感はなくなる。しかしそのモラルの最高峰である坊主と神父こそが当時肉欲まみれというのは、規律と正義こそ人間が作り出した最高の背徳感であることを証明している。
あと徹底的に叩いて社会復帰できない空気を作ると、むしろ再犯率上がる。正義の反対運動が自分のマウントを満たすために再犯の手伝いすることになる。だから基本的に悪は懲役や罰金受けて裁かれるのみで、叩かれるべきではない。罪を憎んで人を憎まず。こんなことに腹を立てず自分の日常を楽しもう。痴漢を許せない怒りやらストレスをどうすればいいのかと、まさか犯人と同じように痴漢するわけにも、誰かをパワハラするわけにも、自傷するわけにもいくまい。
「痴漢更生の話」
痴漢の更生はカウンセラーの仕事になるが、痴漢常習する最初のきっかけが何かを思い出す必要があるだろう。ここで書いたように、そもそもその性的興奮を覚える社会的背徳感が近代文化として作られたものだという事実を認識する必要がある。それを最大化したいなら聖職者になったうえで不倫したらいい。
女性、というか更生者の場合「女の子」に対する認識も「女はちんぽのない男。30前半まで社会的に女を演じなければいけない男」と見たほうがよい。これは40代以上の女性をよく観察したり、だらしない姉を持ってると理解しやすい。そのほうが若い女性が演じてる外見ではなく中身と付き合える。
つまりリアル社会そのものが、舞台装置として作られた背徳感と、「女の子」を信じて演じきってる女優達でできてるテンプレの創作物である。自分を「女の子」だと信じてる女優に対してリスク背負ってもしょうがない。洞察をすすめるほど現実のほうが陳腐なシナリオなのだ。こんな三流シナリオで作られた世の中だからこそ、社会人や作家ならリスクなど抱えず、犯罪にならない女性との付き合い方や、性欲の盛り上げ方、フェチの高め方を追求した方が面白いと思うがいかに。
*1:ショタはネット上でこそ言及されても社会的にはまだまだ認知されない
