Twitterはみんながトラウマを自己主張してその構造に当てはまる社会悪をみつけたら事情も知らずにぶん殴っていいゲーム
Twitterで炎上してるこの件にもやっとしてる。
togetter.com
https://twitter.com/world_daemon/status/1017801129353084928https://twitter.com/world_daemon/status/1017801129353084928https://twitter.com/world_daemon/status/1017801129353084928https://twitter.com/world_daemon/status/10178011293530841Tweetで、「育児」「ジェンダー」「セクハラ」「パワハラ」「DV」「いじめ」「ペド」「イクメン」「痴漢」「虐待」「離婚」全部のクラスタ呼び込むとか炎上の天才か。
俺としてはこのまとめだけで非難することはできなくて、そもそも5ヶ月の赤ちゃんてこんな感じでしょ。
首座ってるかどうかもわからず、たっぷりの脂肪で手首が埋まってるぐらい。コミケのおかしな同人文化に理解を示す俺でもこれに性的意図があったというのは理解できない。「胸をつつくのは性的意図！お腹や顔をつつくべき！」というのがいまいちよくわからないのは、赤ちゃんに「おっぱい」なんかないから。5ヶ月の男児も女児も同じ胸で程度が軽いように思う。あえて「5ヶ月の赤ちゃんの胸」を性的な「おっぱい」に変換して攻撃したり、まとめタイトルにするのはちょっとどうかと。
エスカレートして小学生になってもおっぱいつついたらまずいからという意見も、いや小学生なったらお腹や腕をつつこうがダメでしょ。赤ちゃんと小学生を入れ替えて批判するのはさすがにどうかと思ったが、そういう被害を受けた人は赤ちゃんですらそういう構造見ただけでダメなんだろう。攻撃してる人達がこの構造からはるかにエスカレートしたところを見てるのはその書き込みからわかる。だとすればこれをものすごい大きな社会問題と解釈しても不思議ではない。
本人に性的意図があるならそりゃ気持ち悪いが、これは性的意図がないことを共感してほしいTweet。かけらでも犯罪意識があればこんな炎上する言葉でわざわざ言わない。
「娘も喜んでるよ」が、判断能力を奪われ拒否権を持たない被害者に対する加害者の常套文句だという意見も、「赤ちゃんも私のように屈辱に耐えて愛想笑いで我慢してるだけから加害者にわからないだけ」とはならないので、確かに構造は同じだが状況がはるかにエスカレートした視点。
奥さんがそれをどう思ったか、お互いになんのトラウマがあったか*1、その他の信頼関係はどうだったかなどこの一連のTweetでわかるわけもなく、そこはヤジ馬の俺がどうこういえることはない。
でも、これがきっと将来の「セクハラ」「パワハラ」「DV」「いじめ」「トラウマ」につながると断定してる人達には言い返せないんだよね。それはその人達が背負ってきたトラウマや経験だったりするので、その構造を見るだけでそれは自分のことであり、社会問題として広く一般化したいという気持ちがある。俺がまずこんなブログ書いてきたぐらいだからな。
それは勝手な予断とも言えるが、そうならないという悪魔の証明ができない。いくら否定してもそれこそ加害者特有の自覚が無い証拠としか取られない。
そんな悪魔の証明に対して、そういう発想すらなかった旦那からそういう発想ができるあなた達こそ今現在2次的な「セクハラ」「パワハラ」「DV」「いじめ」「トラウマ」を発生させてるじゃないかと言い返せば、悪魔の証明返しとしてさらに地獄が深まる。炎上コース一直線。
これは赤ちゃんを風呂にいれた話だが、どんな構造みてもトラウマ刺激したり悪魔の証明は発生するんだよね。例えば子供がガンダムごっこをしていたとして、親はガンダムをよく知らないとする。自分の息子がジオンのシャアを演じて、その友達がアムロや連邦軍を演じてるとそれは息子に無理やり悪役を押し付けたいじめに見えるかもしれない。本人や周りがどう説明しようが本当にシャアをやりたかったのか、無理やりやらせられたのか、一度感情的になったらもう悪魔の証明でしかない。
そうならないよう、全員平等に扱い、全員1位でゴールして、全員が主役の桃太郎で、全員が東大に入れるようにして、１人も負け組を出さないようにしたらトラウマを一般化しようとする炎上はなくなるだろうか? それも無茶な話だ。
そういうとき、相手が感情的になったときに俺がやるのは「交渉モード」に切り替えること。相手の言い分、主張や心情的に満足できる所を全部引き出して認めてから、こちらの主張を始める。交渉は相手を言い負かすために相手の心情をぶった切って自分の主張をするわけではない。ディベートしてお互いの落とし所を探すのが「交渉」。
手順としてはこんな感じ。
・相手の話をよく聞く。
・相手の心情がどうすれば満足するか相手が納得するまでまとめる。
・その後でこちらの心情がどうすれば満足するのかまとめる。
・相手の心情を満足させるのに悪魔の証明はできない。自分は絶対やらないつもりでも証明はできないので、客観的に見たらその可能性が残る事を認める。
(プライド高い人ほどこれは難しい)
・これまでの実績、これまでの文脈、個人の信頼に至る関係性を用いて、その可能性に陥らないよう自らを律し、正していくと宣言。
(わりとここで、対立解消する相手の心情が満足する事が多い)
・ここまできたらお互いの心情を満足させる上で対立しない落とし所を探す。
・落とし所は難しくとも、お互いの信念や主張は違えども、認めあえればそれで良し。
・それすらできない相手は交渉を打ち切る。結局、人は未来を証明することはできない。お互いを認めることで信頼関係を築いていくしかない。相手にとっても未来は悪魔の証明であって、いつまでも関わり合ってるべきではない。
例えば今回のツイート内容でも、奥さんが感情的になったところで、自分が性的虐待をしてないことをその場で再主張せず、相手の言い分やトラウマや価値観をちゃんと聞くことから初めて相手が納得してから、じっくりこちらの価値観をすり合わせていく。ツイートも子供のあやし方にこだわりはないのだから論理的でない感情を向けられたとしても、同じ感情のまま対応しない。
Twitterで第3者のヤジ馬から非難浴びせられるのも同じ。赤ちゃんをあやした結果離婚という構造だけで、「セクハラ」「パワハラ」「DV」「いじめ」「ジェンダー」とかみんな「自分のこと」が喋りたいだけ。構造が自分と似てるというだけで内情は何も知らない。中身や程度を知らなくてもきっとジオンのシャアを演じてる息子はいじめられてる構造の可能性が高くほぼそうだろうと。全て悪魔の証明でしかない。
なので、この件に自分の「セクハラ」や「痴漢」や「ジェンダー」を重ねる人をちゃんと相手するならどうしてほしかったのか、これからどしていけばいいのかという心情を引き出して相手の満足感をまとめるのが先。自分のことを喋りたい人には話をちゃんと聞いて認めるだけで対立相手にはならない。
それでも食い下がる人がいたりするときは、Twitterのこれまでの文脈やフォロワーの人脈などの実績がそのまま信頼へつながる。悪魔の証明はできないことを認めつつ、自覚しながら、自分はそうらなないようその信頼をこれからも積み上げて行くしかない。
逆に、Twitterで精神病んだツイート上げてるときに精神を癒やすため、安定させるため共感や正義感を求めるのは逆効果だったりする。日本人Twitter数千万人のうち、*2500万人以上がなんらかの強いトラウマ持ちだろうから、数百人に見つかって相手するだけでもさらに精神病むだろう。
そういう時はネットではなくリアルな理解者が大切。またはサポート、翻訳してくれる理解者のいる鍵垢でやるのが大事。公開Twitterなんてそこまでしてやる価値があるものではない。Twitterはみんながトラウマを自己主張してその構造に当てはまる社会悪をみつけたら事情も知らずにぶん殴っていいゲームであり。相手の話をちゃんと聞ける人だけが平和なゲーム。
でもプレイヤーはカウンセラーやヒーラーなんかやりたいわけじゃない。やりたいのは敵をぶっ倒すヒーローでありアタッカー。だから今日もどこかで社会悪がリスポーンしないかと準備に余念がなく、社会正義の敵である社会悪(別の社会正義)を探し回っている。
このブログだって自分の正義を貫くアタッカーだから、正義を振りかざすなとはとても言えない。おおいに自分の正義を信じて突き進めばいい。だけどアタッカーがヒール覚えるのはリアルでもネットでもとても役に立つとは言える。このゲームは慢性的なヒーラー不足だからな。
追記：
「親がとっている行動が妥当かそうでないかというのは、ぱっと見で判断できるようなことではない」
そういうところに罵声を投げかけることが、どれだけ親のハードルを上げることなのか、どれだけ親に心的負担を加増するものなのかということは、もうちょっと共通認識になってもいいんじゃないかなあと思うんですよ。
上のまとめと同じ日に対極のホットエントリーが上がってるのはシンクロニシティか?
いや、ほんとあまりに正しいこと突き詰めるとそれ言ってる人が親になった時、今よりさらに苦しむと思う。昭和の親達の適当さなんか今のネット基準のポリコレ棒だと50回は殺されるぐらい非常識だからな。昔のジジババいて融通きく大家族でさえそうなのに、核家族共働きで昔の50倍も正しい常識守らなきゃいけない縛りがあって、今度は親が赤ちゃんに性的な面でも細心の注意を払っていきましょうとプレッシャーかけるほど、親が病んでいかないか心配。
