teruyastarはかく語りき

TVゲームを例に組織効率や人間関係を考える記事がメインのようだ。あと雑記。

不法移民の犯罪が多くならない理由

togetter.com
この番組見てないので前後の文脈がわからないけども、池上さんがTVで高校生に嘘つくメリットを誰も上げていないことは大きな矛盾だ。高校生じゃなくいつものようにひな壇芸人に事前質問をしゃべらせるならエビデンス用意できたろうが。

なのでアメリカの不法移民をちょっと調べてみた。

bizseeds.net

なかでも、不法移民問題が大きく取り上げられた当初、まったく意味がわからなかったのが、「サンクチュアリ・シティ」の存在だ。アメリカには不法移民らをかくまう保護区、「サンクチュアリ・シティ」という地域が全米に300地域以上もある。要は、違法な形で滞在する外国人が、強制送還されることなく生活を送ることが「まかり通ってしまう」都市のことを指すのだが、これらの都市は不法移民強制送還等に対し、連邦政府の入国管理当局への協力、助力を拒否している。

 都市によって不法滞在者たちが享受できる権利は異なるが、「不法滞在であっても基本的人権を侵してはならない」という名のもとに、市民同様の公共サービスを受けることが可能だ。その中には低所得者向けの医療保険、フードスタンプ(食料補助)、住宅補助、児童福祉、合法移民向けの教育補助、職業訓練などが含まれることもあり、場合によっては運転免許証の交付までも認められてしまう。日本的に考えると、「何で?」とツッコミを入れられそうだが、サンクチュアリ・シティでは、それが現実なのだ。

 
アメリカには、自由と公平を唱える人達によって不法移民を保護する「サンクチュアリシティ」が存在する。不法移民へハローワークも、最低限の生活保護のような社会保障までついてくる。これに税金を使うのはいかがなものかという論争もあり、トランプ政権では厳しくなりそうだが、ここに一定の歯止めがかかってるのではないだろうか。

特にアメリカで不法移民に悩むのはメキシコと接した州だろう。
メキシコは麻薬戦争で警察署長は必ず殺され、ついに20歳の女子大生が警察署長になるというほど治安が働いてない。

blog.goo.ne.jp

togetterではメキシコから逃げ出してきたような不法移民を叩くコメントも見かける。

不法入国してる時点でその後の犯罪率なんか関係ないよ。
てめぇの国がだめになってトンズラぶっこいてるくせに他所様に迷惑かけてるやつって救いようのないゴミだよな

 
もちろんこのコメントも否定できない。
このかたがメキシコにいたら、言葉通り法や正義を重んじて自ら警察署長になりメキシコの麻薬戦争を命がけで終わらせる覚悟の発言かもしれないからだ。

しかし、警察が機能してないメキシコから、不法移民サンクチュアリシティがあるアメリカへ移住した場合、犯罪が増えるとは限らないだろう。

もし、麻薬を販売して儲けたければメキシコの方がずっと都合がいい。
その他の犯罪をするにも警察が機能してないメキシコの方が都合いい。
警察と福祉が機能してるアメリカにきて犯罪を起こす理由のほうが少なくなる。


では、日本で(不法)移民を受け入れても大丈夫かというと、当然アメリカとは事情がことなる。元々移民国家であるアメリカは英語が喋れなくても、安い労働力として働く場所はそれなりにあった。日本には日本語の壁があり、外人コンプレックスの壁があるので難しく、犯罪が増加しないとは限らない。

なによりtogetterの反応見るだけで、この民度に移民が入り込む余地はなく、私達の差別意識が彼らを犯罪者へ追いやるだろう。多民族移民国家とは受け入れられる度量が違う。