インターネットをスモールネットワークとして扱うには


ncase.me

これ、前もちょっと言及したのだけどスモールネットワークのバランスを自分で取れるといいと思うんだよね。インターネットのソーシャルメディアはあまりに人がつながり過ぎている。

健康的な社会は、グループ内部と、それらの間をほどよくつながれてないといけない。

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昔はネットなんてなくて、それ以前に社会が発展してない世界では左のようなつながりだった。ある程度、手紙とか電話とか会社組織とかできて右のような適度なネットワークになる。しかし、SNSやキュレーションメディアといったニュースサイトなどは真ん中の集団浅慮におちいりやすい。

これはミクロマクロで考えるといろんな事に当てはまって、別にネットがなくても「村社会」では真ん中の集団浅慮になりがちだし、同一民族の島国でも集団浅慮になりやすい。会社組織で全員で責任取る合議制の会議なんかやっても周りに気を使いすぎて真ん中の集団浅慮になるし、ちゃんと責任と決済権のディレクション委譲できる組織は右側のように繋がりすぎない指示系統になる。人間の頭だって、情報が足りなすぎだと左側になるし、情報ありすぎても真ん中になって判断ができず、ある程度情報の断捨離して右側のように系統立てていく。

 

なのでこの先のSNSは閉じたインナーサークルという、スモールネットワークの流れに回帰していくのではないだろうか。全てがそうなるわけではなく、つながりすぎるTwitterやキュレーションメディアと、クローズドな鍵アカウントみたいな形を誰もが持つようになる。

今でもTwitterを複垢で使い分けてる人は居ると思うけど、そのうち複垢が標準になったり、Twitterが複垢を凄く使いやすくしたり、Twitterとは別に新しくそういうサービスが出てくるかもしれない。

・広く伝え、フォローを増やし、誰かに見て欲しいパブリック発言。
・筆者のミスも許す、気心知れた読者にだけ伝えたいインナーサークル発言。
・リアルフレンドのみが見られるプライベート発言。

というのをアカウント分けずに使いこなせると、パブリックのインターネットと、より重要なスモールネットワークをバランスよく使い分けていけると思う。ちなみにFacebookはできる。

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といってもFacebookは実名が基本なのであまり自己主張や議論おこすような極端な意見を言う人は少なく、逆にそれを言う人は100%正義だと譲らないからかなり極端な方向へ走りがち。こういうふうに発言を分類するのは誤爆したり判断をミスったりするので、自分のキャラクターをアカウントごとに使い分けるのがやりやすいと思う。

だから僕が考えるのは、今繋がりすぎてるTwitterのスモールネットワーク化、無料オンラインサロン化。パブリックな発言もRTを見れる人が先着で制限されたり、一定回数見られたらTweetが消えるようにしたり、メンション送るのも受けるのも自由に制限できたり、議論はスモールネットワークでしかできなかったり、複垢を凄く使いやすくしたり。

ここで凄く惜しいと思うのがGoogle+。

newspicks.com
Twitterを追ったGoogleBuzz を辞め、2011年に始まったサービス。今もあるけど、盛り上がったという話は聞かない。

仕組みとしてはGoogleの各種サービスとリンクして、アクセスしやすく、Facbook,Tiwtterの問題点を洗い出し、サークル別発言可能なスモールネットワークをベースとしたSNS。

僕が思う問題点はいろいろあって、
・FacebookやTwitterが伸び盛りだった2011年のスタートだったこと。
・Facebookに習った実名サービスゆえアクティブ率が低いこと。
・Google各種サービスと連携しすぎて、Youtubeにコメントするにもプロフィール漏れすること。
・機能が多すぎてなんのサービスか分かりづらかったこと。
・スモールネットワークがベースなので、パブリックでバズる事がほぼないこと。(炎上しにくい設計ではある。)
・最初のフォロー、フォロワー少ない状態からスモールネットワークのサークルに分けるのが面倒くさいこと。

だからこの問題点を解決するとしたら
・Twitter疲れ、SNS疲れがひどい今スタートするのがいい。
・アクティブ率を考え、匿名OKのサービス。
・インスタやTwitterなどバズるパブリックをベースにして、スモールネットワークは後で追加していく。
・Googleの各種サービスとは連携させず独立させる。後で追加連携するのはOK。
・スモールネットワークはローカル管理者を設定して、そこにぶら下がる。
・有名人でも仕事のスモールネットワーク、政治のスモールネットワーク、趣味のスモールネットワークなどを分け、仕事と趣味は受け入れられるけど政治思想は受け入れられないとか、作家の作品は面白いけど思想は受け入れられないとか、作品と思想を違うキャラとしてネットワークを分け、フォローすればいい。

と、最初はシンプルなパブリックインスタとしてバズることを目標にユーザー増やしながらも、後からスモールネットワークに分けて、Google各種サービスを追加したい人だけ追加するという形を取る。ほんと炎上しないように実名スモールネットワークを狙ったのは近いけど惜しい。

とはいえ今でもサービスは続いていて、ユーザーもかなりいて、そのスモールネットワーク内ではわりと盛り上がってるかもしれない。ただTwitterやFacebookはもうあって、パブリックにバズりにくいから可視化されないだけで、もしかしてどこかで復権するかも?


さらにメタ的に言うと個人の記事や発言でも「そもそも日本人は」「はてな民は」という主語を大きく客観的に表現するのではなく「俺としては」という全て自分の主観としての記事や発言に収めることで、よりインナーサークルな発言に近づく。

ブログやTwitterってどうしてもたくさんの人に見てもらいたいという欲求がどこかに合ったりするから主語は大きくなりがちなんだけどね。そこは広く伝えたいのか、主観として分かる人にだけ小さな話で終わらせたいのか自分の文体でバランスを取ることができる。

note やニコニコのブロマガなんかは、課金記事と無料記事で別れていてパブリックとインナーサークルにうまく別れているけど、有料で分けるのは一つのビジネスであって、みんなが課金できるほどの記事書けるわけでもないから、そういう住み分けや発言のレベル調整ができるネットの使い方にみんなが流れて、あるいはGoogle+の欠点を改善したパブリック&インナーサークルSNSが出てくるかもね。


追記:あるいはMastodonとの棲み分けかな?

wired.jp