teruyastarはかく語りき

TVゲームを例に組織効率や人間関係を考える記事がメインのようだ。あと雑記。

なぜ夏の甲子園は「春」や「冬」や「ナイター」や「ドーム」に移らないのだろうか?

これ、ネットではずっと前から言われてるのになぜ選手のこと考えて対策しないのか不思議だったので調べてみた。そしたら知らないことがわんさか出てきてえらい文量になった。

甲子園のベンチはエアコンがついてる

imatore.com

mainichi.jp

www.news-postseven.com

 
これ知らなかったんだけど、甲子園のベンチに冷房あるのね。
2014年にはさらにスポットエアコンが追加されていて、2018年の春にまたベンチの改修があってさらに空調強化されている。

甲子園に出るような選手たちは当然熱中症対策としての水分補給や、コンディション管理、北海道の選手がヒーターつけた屋内練習場で体を慣らしたり、京都の選手がサウナかよって慣らしたりとぬかりない。

また90分間走り回るサッカーと違い、野球は半分の時間をエアコンの付きで日差しも防げるベンチで水分補給が可能。一番プレッシャーかかり運動量も多くなるピッチャーでも自分の間で投げられる。

どちらかというと選手よりも観客席がやばく、観客や応援団が救護室に運ばれるケースが圧倒的に多い。

地方大会での熱中症事例はよく報告されている

www.buzzfeed.com

地方大会だと甲子園のようにベンチに冷房があるわけではなく、そもそもベンチに日除けがあるかも怪しく、また無数の高校野球チームでは名ばかりの顧問しかいなかったり、選手に熱中症対策の意識がなかったりするチームもたくさんあるだろう。

それが突然の雨で湿度が上がったあと強い日照りになったとき、湿度のせいで汗が蒸発せず体温が下がらなくなる。そのままベンチにパラソルも日傘も、たいした熱中症対策もなく根性でプレーし続けるのは良くない。この事例のメンバーが9人という替えが効かないチームでは問題がより大きくなる。

調べると熱中症は野球に限らず、どのスポーツやインターハイでも多発。さらに言え対策無く猛練習を続けるほうでたくさんの事例が発生してるので、これは甲子園の本大会をどう変えたところで解決できる問題ではなく啓蒙していくしかなさそう。アメリカみたいに9月を始業式とし、夏のスポーツはシーズンオフとしてしまう方が無難ではある。

と言ってしまうとどうにもならんので、甲子園に話を絞ろう。

甲子園本戦でも熱中症

matome.naver.jp
第97回なので記事は3年前。
選手3人の症状は熱中症による「熱けいれん」。

www.kango-roo.com
大量の汗をかいた後、水分補給のみで体内の塩分濃度が薄まることで筋肉が強く収縮するらしい。

つまりいくら冷房完備して日差しを防げて水分補給できるベンチにいても「塩分」も同時に取れてないとアウト。

これは甲子園のウグイス嬢などの案内が「日よけとこまめな水分補給」を強調してるのもミスリード。「熱対策」「飲みすぎず、かつこまめな水分補給」「塩分(ミネラル)補給」を3セットで案内しないとダメ。

だから選手も水分補給だけとか、お茶や、マネージャーが作った砂糖レモン水では塩分補給はできずに腕や足がつることがある。

熱中症対策としての水分、塩分補給

vk.sportsbull.jp
熱中症の選手を復活させた「塩昆布」はミネラル補給にいい手かも。

www.meiji.co.jp

運動時の水分補給の仕方。

1.練習前からしっかり水分補給を行う

2.イッキのみ厳禁!喉が渇く前に、こまめに少しずつ!

3.水やお茶より低糖度(糖分濃度2.5%)・ミネラル(電解質)を含むスポーツドリンクを!ハイポトニック(低浸透圧)と記載されているものがおススメ

4.運動後の体重減少が2%以内に収まるようにする
  ※体重60kgの場合…-1.2kg以内


つまり汗で体重が落ちすぎず、水飲み過ぎでお腹タプタプにならないよう、現状を維持できる程度に試合前からちょびちょび飲んでいく。

血糖値維持に糖分は必要だが、糖は水分の吸収速度が遅くなる副作用があるので市販のスポーツドリンク糖濃度5-6%を、水で半分に薄めた2.5%、薄味のスポーツドリンクにするのが望ましい。これは名門校のインタビューでもよく味の薄いスポーツドリンクは出てくる。

例えばポカリスエットはどうなの?

pocarisweat.jp
ポカリスエットの糖濃度は5.7%で甘すぎ。
しかし日本体育協会のレポートを元に

「1時間以上の運動をする場合には、4~8%程度の糖質を含んだものが疲労の予防だけでなく水分補給効果にも役立ちます」

と、SAVASと見解が分かれる所。
標準のおいしいポカリと、水半分の味薄いポカリとを飲み比べて、どちらが調子持続できるか個人で比べたほうがいいかもしれないね。

というか、、  

大塚製薬 ポカリスエット イオンウォーター 900ml×12本

大塚製薬 ポカリスエット イオンウォーター 900ml×12本

 

ちょうど糖質半分のイオンウォーターがそうじゃねえか。
この色薄いポカリになんの違いや意味があるのかよくわからなかったが、そういうことか。

基本こっちが正解で、人によっては通常のポカリで糖分多く取った方がいい場合もあるということじゃないかな。

野球部にはパウダースティックで自分たちで作るほうが安上がりかもしれないけど、塩分含んだ経口補水液の作り方は簡単だから、自分たちで同じぐらいに甘さ抑えてレモン水とか味付けして作ったほうが部費浮くかもね。

athtrition.com

甲子園サポート部というものがあるらしい

athlete-care.jp

athlete-care.jp
試合中のベンチ裏に10-13名、ストレッチから健康指導、クールダウン、塩分濃度調整したスポーツドリンクの常備、ベンチにあるサーバーの補給、補水、試合中の選手の観察などプロ野球レベルのサポートが付いている。

いや、そこまでしてるのに3年前の「熱けいれん」起こさせるなよとツッコミたいが、逆にこういうサポートあったからその程度で済んでたのかもしれない。(あのときはやはり学校で用意した塩分ない水飲んでたのかな?)

去年(第99回)のプラカード嬢が熱中症? で倒れた件

この話も熱中症で突っ込まれそうなので調べてみた。

甲子園開会式で起きたハプニングは日本社会の縮図?
http://sharetube.jp/article/7033/

わりと衝撃だったのだけど、映像見て気になったのが

「画面が明るくない」
「甲子園の強い日差しの影がない。まだ上に太陽出てない。」
「開会式ということは9時前後?」

と思って、一見しただけでは熱中症に思えなかった。

weather.yahoo.co.jp
この日の最高気温は、32.8度
最低気温が26.1度
地域によって誤差あるけど
最低気温はほぼ朝5時(26.1度)。
最高気温は14時(32.8度)になる。
朝10時が中間の29度ぐらい。
なので9時は28度前後。
4万7千人の熱気が入る甲子園だけど、選手の外側に立ってるプラカード嬢で日差しがまだかかってないなら熱中症は疑わしい。

もひとつ気になるのは、気圧993.5hPa。
標準気圧の1013.250hPaより低い。
天気図に台風が映ってて、どうやら前日というか朝がた過ぎ去ったばかりのようだ。とすると低気圧からおこる、低血圧の貧血のほうがずっと可能性高いんだよね。

気象病とか呼ばれるやつだけど若い女性やお年寄りに多く、女生徒が校長先生の長話聞く時低血圧で倒れる子、結構いたからな。台風一過の低血圧で甲子園の緊張と重なったらなおさら。

ということで熱中症とこの件は可能性薄そう。

iikomn.com
防ぐとしたら、

・低血圧気味な子の採用を控えること。
・低血圧にならないよう3食たべることや軽い運動、ストレスを避け、規則正しい生活リズムで自律神経を整えるなどの指導すること。(甲子園という舞台やTVカメラのストレスは避けられないが)
・開会式の話を3分で切り上げること。
・足踏みもない立ちっぱなしも血流の促進を妨げるので、入場と退場だけプラカード嬢をつけて話の間はファールライン外へ休ませておくこと。そのほうがTVカメラ的にもキャプテンの顔とユニフォーム見えるしね。

あたりだろうか。

開会式48分あったけど、入退場に30分かかってるので、国歌と、優勝旗返還、選手宣誓、激励の言葉、開会宣言含めても中身20分ぐらいしかないんだね。開会式は2時間ぐらい長々演説やってる印象あったけど、国歌も1.4倍速にしてるのは面白くて、かなりコンパクトになってるな。

www.youtube.com
こういうと怒る人いると思うけど、オリンピックみたいに手を振るフランクな入場でもいいと思うんだよね。協会会長の挨拶は観客や、TV観てる世界にメッセージを投げるわけで、選手は直立不動で聞いて無くても、足崩して眺めてるだけでいい。このほうが余計な緊張や、立ちっぱなしの貧血で倒れる可能性は少なくなる。

これは熱中症や貧血より、周りの人が助けないのが問題では?

高校生がその場で動けないのはなんとなく気持ちわかるが。。
まとめ元記事のマネージャーの意見で

「甲子園は事前に指導があります。そして倒れた人がいてもそのまま立っていてくださいと言われるんです。」

とあるので、この指導の真意が開会式を止めないためかわからないけど、「てんかん」とかの場合ヘタに体揺すったり、意識戻そうと叩いたりしないほうがいいんだよね。気道は確保しないといけないけど。だから緊急対応できない高校生がヘタに触るよりスタッフが対応したほうがいいこともある。

動画だと5秒でスタッフが駆けつけて、30秒で代役のプラカード嬢を置いて救護室に運んでる。このスピードは倒れる事態をあらかじめ想定してないとできないプロの仕事だよ。プラカード嬢でも選手でも倒れたら5秒で駆けつけれるスタッフが動いてるのがわかる。こういう万全の体制だからこそ、ヘタに触らないようにと言ったほうが俺は理解しやすいかな。この動画だけで非難するのはちょっと早い。

本題に戻ろう。

15:00ぐらいから回して「ナイター」でやればよくね?


現状、甲子園で1日4試合まわしてる。
8:30スタートで、試合終了から30分整備の後に次の試合。
次の試合まで2時間半から3時間半。
前の試合時間によるが、目安として第4試合が16:00スタートぐらいに予定されている。他の試合ペースが遅いと第4試合の終了も19:00超えてナイターになることはある。

すでに1日9時間以上使ってるから同じペースだと、15:00スタートは深夜0:00廻る可能性がある。さすがに22:00超えるのは法的にも、観客としても都合悪いだろう。
日程を伸ばすと宿泊予算や、夏休みの宿題的な学業の準備にも影響を及ぼすのは良くない。レギュラー選手だけじゃなく、補欠にもなれない1年や2年も応援にくるかもしれないわけだし。

ただ、朝1試合やったあと 14:59までは日差しを避け休憩。
第2試合から15:00から22:00までナイター使うというやり方なら、一考の余地はあるかと。夏休みといっても世間は平日なので、実はナイターやってくれたほうが地元で応援する人も、視聴率的にも都合は良かったりする。

この場合は 22:00に試合勝った学校が、次の日の朝8:30に試合開始というふざけた連戦スケジュールにならないよう、調整できればという条件がつく。

それにしても決勝が一番暑い14:00スタートはおかしくね?

www.hb-nippon.com
前日に準決勝をやってるので、朝早くやるより遅くやるほど選手は1時間でも多く休めるのでありがたいみたい。

延長で3時間超える可能性もあって、表彰式、閉会式まで夕方には終えたいとすると、逆算して14:00かと。気温ピークが14:00であってスタート後は下がるばかりだからまあ許せる範囲じゃないだろうか。

春高バレーのように「春休み」にやったら?

選抜高等学校野球大会 - Wikipedia

春はもう「センバツ甲子園」があるんだよね。
去年の成績とか推薦とかで選ばれた学校だけで戦う大会。
出場校限られるから、春休みで終わらせられる。
夏の「全国」は基本14日+休養1日なので、2週間もない春休みではまず収まらないし、無理に収めても学校の準備が何もできなくなる。

「じゃあバレーはどうやってるの?」

バレーは1試合が25点の3セット。
野球のように1試合2時間も3時間も使わないし、狭い体育館でも2試合同時進行が可能。広い会場なら4試合以上も余裕。だから全国50校でも100校でも春休みで充分さばきれる。

全日本バレーボール高等学校選手権大会 - Wikipedia

ちなみに2011年から1月開催。冬のバレーになってる。
夏のインターハイとは別。

春バレーの問題は、そもそも春休みが「3年生が卒業してからの大会」だからそこを最大の大会とすると実質2年しか準備期間なくなる。高校卒業してすぐ実業団入る選手のブランクが1年あいてしまうのを問題として、冬に移動したそうだ。

じゃあバレーや国立サッカーのように「冬休み」にやったら?

冬休みは2週間しかない。
夏甲子園の15日に、雨天延期とか混ざるとやはり収まらない。
甲子園は記念大会が時々あって、来月の今年第100回も記念大会で参加できる高校の枠が増え大会2日間延長される。(16日+休養1日)
どちらも冬休みでは吸収できない。

「サッカーはどうやってるの?」

全国高等学校サッカー選手権大会 - Wikipedia

サッカーは複数の競技場で同時進行している。

国立競技場を使うのは、開幕戦と、準決勝、決勝のみ。
だから全国集めてもさばくことができる。
野球で甲子園目指すというのは「まず都道府県で1位になる」ことだが、
サッカーで国立目指すというのは「まず全国ベスト4に入る」ぐらいの開きがある。

なら野球も複数の会場でやったらいいのに

これはほんとそうなんだよね。

49校全国トーナメントは、決勝含め全6回戦。
32校に絞る1回戦が5日かかって一番長く、最初の試合から中4日空く。
3回戦のベスト16後半からベスト8の4回戦は2日2連戦。
準決勝の前に休養日入って
ベスト4と、決勝でまた2日2連戦。

勝ち上がるほど披露が厳しくなる。

複数の会場で15日あったら1、2回戦を時間かけずにさばいて、後半の連戦も全部1日開けることは簡単。熱中症より、ベスト8から投手の肩や肘のほうが心配になる。野球有名校でない限り「甲子園で通用するエース」なんてどこも一人しかいないのだから。

実は第40回と第45回大会は、西宮球場と甲子園で併用していた

全国高等学校野球選手権大会 - Wikipedia
その結果、西宮球場で負けた学校から甲子園でプレイできないのは不公平だと苦情が出たらしい。そりゃそうだよな。西宮より甲子園でやりたいよな。土持って帰りたい、、、か、どうかは今どきわからんけど。

ただ、今はなき西宮球場と甲子園なら甲子園でやりたいだろうけど、大阪ドームと甲子園の併用ならそうこだわらないのでは?
それでも選手や学校は甲子園にこだわるだろうか?
逆にドームのほうが日差しで体力使わないとかで、大会運営上不公平とか言われそう。甲子園だけでも日程上の連戦不公平や日差しの時間的不公平はあるんだけど。

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

また野球がややこしいのは、球場のフェンスまでの距離の違い、フェンスの高さなども違ったりして、甲子園だと入ったボールが取られたとか、甲子園は風が吹いて入らなかったとか、決勝までどっちの会場に慣れてきたかとか、いろいろ条件が変わってしまう。プロだとリーグ戦なのでホーム・アウェイ戦を繰り返しつつその差異も埋まるのだけど、高校野球は1回限りのトーナメント戦だからなあ。そこまで目をつぶってくれるなら会場併用はできそうだけど。


あとこれは些細な心配事で、会場が分かれて同時進行となると当然視聴率も分割されるんだよね。別に地元応援する人は地元の試合見るけど、それ以上に野球好きな人達も多くて基本同時には見れない。(TV2台並べたりネット活用しそうだけど)

1試合に集中して視聴率稼ぐというのは、選手の知名度や価値を上げることにもつながる。つまり負けてもあのバッターやピッチャーすごかったという評価や印象や人気から、プロの契約金に反映されたりする。なので1試合づつ集中して見てもらったり話題にしてもらったほうが、よりプロ初年度の価値が上がるのではと思ったりする。

大阪ドームと東京ドームの併用は可能か?

これも難しい。移動費用やそれにかかるストレス、応援側の費用もバカにならない。熱中症対策だけなら東京ドーム一つでやるべきかな。選手側としたら熱中症より問題ありそうな連戦スケジュールがどうにもならないが、応援、観客側の熱中症はほぼ無くなる。

ちなみに大阪ドームはコンサート5万人入るけど、アリーナは3万6千人。
甲子園はアリーナ4万7千人。
すでに満員近く埋まってる夏の高校野球で大阪ドームじゃキャパ足りないんだよね。
東京ドームはアリーナ4万6千人(コンサート5万7千人)だから、ドーム使うなら東京ドームかな。

しかしドーム使うにはまた別の問題が発生する。

東京ドーム、14日間最低でも2億3千8百万。

ameblo.jp
こちら大雑把な各ドームの使用料。

どのドームも高いが、地の利と収容人数を活かした東京ドームが一番高い。
しかもこれは1700万x14日の最低料金。準備日料金とか、休養日開けるとか、スコアボード使ったり、各種施設内オプションあれこれつけたり、客人数によって3億か4億はいく可能性がある。そりゃあちこちドーム使う球団も赤字になるよ。社会人草野球とかかなり限定的にシーズン外して借りるのであれば安くなりそうではあるが、甲子園規模は無理だなあ。

仮にこの4億円、主催の朝日新聞が放映権料でポンと払える金額なのだろうか?
金の動きを調べてみよう。

、、、っておい!金が動いてないぞ!!

放映権料0円。甲子園使用料0円。審判、球場整備がボランティア。高野連理事も0円。外野2万席無料。

toyokeizai.net
は??

headlines.yahoo.co.jp
甲子園0円はわかった。
高校野球の盛り上がり、キャパが足りなくて5万人収容できる球場がほしかったのが 1917年。大正13年。戦前の90年前。

阪神電鉄が当時の土地開発計画でそれを引き受け球場を立て、電車賃や沿線の土地開発収益で儲けるから、高校野球の甲子園は0円でいいと。今は土地開発理由はないはずだがその伝統が90年善意で続いてる関係。阪神タイガース創設が1935年なので、自身のプロ野球球団目的でもなかった。

ironna.jp
大会収支9536万、、、春の分も収入もう少しあるとはいえ、こんなの数人雇ったら、いや雇わんでも準備とか維持ですぐ消えるやん。

www.bengo4.com
高野連が公益財団法人だから、野球への運用目的がない限り儲けないようにしてるわけね。なるほど。

でも、その高校野球をビジネスの食い物にしないことで選手の滞在費補助が7500円から、4000円まで下がってるわけか。足りない分、全部地元企業が母校応援する募金ですやん。4000円じゃ選手の家族負担もかなりありそうだな。

業務・財務に関する資料|連盟の概要|公益財団法人日本高等学校野球連盟

いやいや、そして年々財務状況厳しくなってますが。

http://www.高校野球.online/kosher-ticket1

それで今年どの席もチケット値上げなわけか。
外野2万席無料だったのも500円(子供100円)と。

いや無理無理。
この程度の値上げで熱中症対策にドーム借りるとかほんとに夢ですわ。
放映権料を数十億で売ってチケットをプロ野球並にしないと、選手滞在旅費無料とか、オールドームとか、審判やスタッフや理事にもちゃんとお金払うとかまず実現不可能。

高校野球をビジネスの食いものにすると、そりゃ利権もらうやつとか、金儲けする奴とか必ず出てくるけどさ。相対的に嫌な金持ちが発生しても、絶対的に選手や応援や家族の負担が減って底上げされるのだったら、ビジネス化したほうがいいような気もするけどね。

baseballstats2011.jp

number.bunshun.jp

www.sankeibiz.jp

agora-web.jp
そう、まさにロスオリンピックの商業主義路線への転換。
あそこでオリンピックがビジネス化したから、そのスポンサー料負担で参加できる国や選手や競技が増えたり、きめ細かな選手達へのサポートができるようになった(と思う)わけで。もちろん利権の争いは生まれるのだけど、スポーツ選手やオリンピックや参加国全体としては結果かなりよかったと思うわけ。

今のお金が動かない高校野球が清く正しく、利権の醜聞にまみれないのはいいのかもしれないけど、このままみんながみんな大きな負担背負う形でいいのだろうか。

というか今の高校野球だって、甲子園使用料0円と引き換えとはいえ阪神の土地開発計画の利権はあったわけだし、NHKの視聴率と受信料の関係あるいは民法放送でのスポンサー利権はずっとあったわけで、間接的な2つのビジネスが動いてなければ成り立ってなかったでしょ。



、、、「熱中症」を掘り下げたらここまで来るのか。
そろそろまとめる。

3年生がプレイできない「春」は論外。
「冬」も現状の日程は収まらない。
「ナイター」も現状の日程では論外だが昼の1番暑い試合をナイターに回すのは一考の余地あり。
複数会場の同時進行は、選手や学校からクレームがこなくて
かつ、他の球場をこのチケット価格内で借りれるなら。
「ドーム」はそもそも借りれる金が動いてないのだから夢のまた夢。

matome.naver.jp

1946年の高野連は、インターハイの1948高体連より2年早いけど、そもそも朝日新聞主催、毎日新聞が後援で阪神電鉄がそのために作った甲子園が1917年だから歴史はもっと古く、だからサッカーやバレーには冬以外に夏のインターハイあるけど、野球は高体連参加して無くインターハイないわけね。NHKや民放絡んでる分には巨大ビジネスといっても、中心の高野連でお金動いてないんだよなあ。

しかしこれだけいろいろ事情があったら、安易に「ドームでやれ」とか「時期や時間ずらして熱中症対策しろ」とか批判できねえな。地方大会はともかく、正直スタッフがきっちりついてる選手の熱中症はそこまで心配ないような気もして、いくら注意しても5万人が正しい熱中症対策するわけがない観客のほうが心配だよなあ。

おれの勝手な意見

個人的には高校野球を放映権料売ったり、チケットプロ野球価格化などのビジネスにした金で選手や家族、ある程度の応援団の旅費滞在費全て無料にしたうえ「札幌ドーム」あたりに誘致したらいいのではと思う。

全ての学校の応援団が、決勝までいくかもしれないと14日間のホテル予約しても、決勝2校以外の47校はホテル料金全部無駄でしょ?

関連宿泊施設を、高野連が全部抑えていけば1回戦ごとに残る学校は半分になるのわかってるわけだから、宿泊予約の融通がコントロールしやすいはずなんだよね。

北海道は土地が広く、雪が邪魔で、電力、通信、電車、道路、流通、ゴミ処理など全てのインフラに何倍も金がかかりすぎて、JR北海道は民営化できないし、札幌ドームも第3セクター化して、夕張市はボロボロ。インフラの社会負担大きすぎて自立が難しい土地。

でも国境の土地、北海道と沖縄は人住んで発展してないとまずいんだよね。過疎化すると勝手に北朝鮮や中国、ロシア入ってくるし睨み効かせられない。国境こそ発展している方がある程度都合がいい。何より自立できず過疎放置したままの都道府県は、身内にニート抱えるかのように日本の税金が吸われる。

90年前に阪神が神戸西宮を発展させたように、次は北海道に人を流し込み、毎年リピーターになってもらったり、札幌ドームにも使用料ちゃんと払って、北海道に親近感と人とお金や税金落とすようにして、北海道の立て直しの一環とする。

夏の北海道なら、札幌ドームと野外会場の同時開催でも熱中症の心配は少ないでしょ?
8月の最高気温が26度とか、野球の長袖アンダーシャツ着ればちょうど良い。
ドームのエアコンだってそこまで使わないですむ。
夏のスポーツは北海道で盛り上げたらいいんじゃないかと。
正直甲子園をこのまま運営すると選手より先に、観客席でまずいこと起こりそう。

90年善意で貸してもらった甲子園や阪神電鉄に高野連は足を向けて寝られないけど、さすがに昨今の気温上昇かえりみたら、そろそろ運営が変わるときかも。

津田大介さんのツイート見て、何も事情しらなかった個人の浅い考えではあるけどね。